【金融庁推奨!?】資産形成(投資)は当然損をすることもある

投資全般

金融審議会の報告書(老後資金2,000万円不足問題)では「老後の生活に備えて投資による資産形成の検討」が重要と言っています。しかし、投資は損をすることもあることはあまり強調されていません。

投資による資産形成は必要。でも考えなければいけないことはたくさんあります。

私は「投資による資産形成」は必要と考えています。しかし、よく理解しないまま投資をするのは最悪なことだとも思っています(【年金破綻!?】セミリタイア生活から見た「2,000万円不足問題」にも書いていますのでよろしければ参照願います)。そして理解していても損をするときは損をします

何故投資が必要なのか?

大きな視点で見ると、世の中のお金が回ることによって景気が良くなることを助けるからです。当然景気が良く成れば、回り回って投資したお金が増えて戻ってくる可能性は高まります。しかし、これは個人で実感できることではないかもしれません。

小さな視点では、現在の日本の金利水準では貯金をしていてもほとんどお金は増えないからです。これは投資すれば儲かるかもしれないのにしていないという、機会損失につながります。まぁ簡単に言えば、「お金は増やすに越したことはないでしょ?」ということです。当然増やすことができれば老後(老後に限る必要はありませんが)の生活レベルが上げられます。

よく理解しないままの投資は何が悪いのか?

投資のプロの言う通りに投資して失敗した場合を考える

私は金融関連(細かい職種は割愛します)で働いていましたので、顔見知りや親戚などに、「投資をしたいけど何に投資するのが良いか?」という質問をよく受けました。こういう時、酒の席とかで軽く答えられるような雰囲気であれば「預貯金で良いんじゃない?」と答えることが多かったです。何故でしょうか?

それはその質問の裏に何の投資に関する知識も考えもないことが多かったからです。なんで知識などが必要なのでしょうか?

例えば、その質問してきた人に「じゃあ日本株、日経225にでも投資しておけば?」とアドバイスしたとします。たまたま上がれば感謝の一つもしてくれるでしょう。しかし、大きく下がったら恨まれます。これ、なんで恨まれるんでしょうか?

それは日経225に投資したのが、「私(プロ)が推奨した」という理由だけだからです。損をしたのを人(プロ)のせいにして、悪態をつけばそれで全てを許せるのであればそれでも良いかもしれません。でも自分の人生が悪い方に進路変更するかもしれないんです。そういうわけにもいかないでしょう。

人の言うなりに投資することの最大の欠点

人(プロ)任せで投資するのが良くない最大の理由は、資産価値が下がってきたとき、投資は失敗だったのか?損切りした方が良いのか?といった判断ができなくなることです。何故ならそのプロはどんな理由で日経225を勧めたのか理解できていないからです。

人任せでもその理由をしっかり理解していればこういった判断はできるはずです。そういう人であれば安心して私もアドバイスできたのですが・・・いませんでしたねそういう人は(笑)

ちなみに、そういうプロは予想が間違ったとして損切を勧めてくることは基本的にありません(「予想が外れました。ごめんなさい」というレポートを私は見たことがありません)。

証券会社の営業マンとかが売った方が良いとアドバイスしてくるのはそのお金で他の商品を買って欲しいからです。なお、証券会社の営業マンは投資のプロでもなんでもないですからね(中には知識のある方もいるとは思いますが)。

ではどういう投資が良いのでしょうか?

正しい投資というものがあるとすれば、一言でいえば「納得ずくめでする投資 」です。

例えば(こんなことないと思いますが)、日本は今後政府の〇〇政策によって未婚率が急低下し、出生率も上昇、少子高齢化は今後解消し、GDPは現在の超低空飛行から脱し、十数年高成長が続いていく。という予想の元、日本株に投資をするという判断をしたとします。

これって投資した理由がはっきりしてますよね。で、そのシナリオが当たっているのか、外れたのかが分かりますよね?そうすれば、その時々でどうするか(買い増しするか、利益確定売りをするか、損切りするか等)の判断がつきますし、投資に失敗しても「この前提が甘かった」とある程度納得できるはずです。

ちょっと例が良くないかもしれませんが、投資とはこうあるべきものだと私は考えます。

確かに簡単じゃありません。株もそうですし、債券、REITなんかでも何がどうなると上がるのか、下がるのか、世界の政治や経済情勢はどうなっていて、今後どうなりそうなのか。それが株や債券にどう影響するのかなんてことを考えなければいけません(全て理解しなくてもいいんですが)。

私は業務を通じて知識を得ましたが、一から勉強するのは大変だと思います。まぁどこまで細かく予想するかは程度問題ですけどね。

色々理屈をこねても損するときは損をする

リーマンショックのようなことが起これば大抵損をします

上で、「投資はこうあるべきだ!」と熱弁してしまいましたが、どんなに理想的な投資をしたとしても損をするときは損をします。例えばリーマンショックみたいなことが起これば大抵の人は(大)損をします。

まぁ大幅に下がっても下がりっぱなりということは無いし、取っているリスクの量によって損失の率も異なります。でも、損失を被った時はその大小や、理由が納得できるできないに関わらずショックを受けるものです。逆に言えば、そのショックに耐えられる程度の投資をするというのが重要だと思います。

どこまでリスクを取るかはその人の価値観や環境による

投資は必要だと思いますが、どの程度の投資をするかはその人の年齢や価値観、現状の余裕のあるなしといった環境に大きく左右されるものだと思います。上に書いた、損したときに耐えられるショックの大きさは人によって異なるということです。

リスクとリターンは表裏一体です。リスクを大きくとれば期待できるリターンは大きくなりますが、予想が外れれば大きな損失となって返ってきます。一方リスクをほとんど取らなければ(例:預貯金)損失はほぼなくなりますがリターンもほとんど得られません。

一般的には、若い内は損をしてもリカバリーがしやすいということでそれなりに大きいリスクを、高齢であれば逆にリスクをほとんど取らない運用が推奨されます。

しかし、一生懸命働いて得たお金を消費することなく無くすことは一切許容できないという価値観の若者もいるでしょうし、余裕資金がたくさんあって大損をしても問題ないから大きなリスクを取りたいという高齢者もいるでしょう。

自分の置かれた環境や価値観、資金の余裕度も考慮した投資をする必要もあるということですね。これって人任せにできることですか?(証券会社に口座を開くときこういったアンケートは取られますが、あれだけの情報量で的確な投資のアドバイスができるとはとても思えません)

金融リテラシーの無い人にむやみに投資を進めるのは危険なこと

投資に関する知識があり、自分の環境を考慮してどの程度の投資をすべきか判断できる人(金融リテラシーがあるなんて言い方をします)は投資をするべきでしょう。というかすでにしていると思います。

問題は大多数の金融リテラシーが無い人です。日本では学校でもこういうことは教えていませんし、受け身ではまず身に付かないことです。なのに金融庁は投資が重要であるといっている。本当はその前にそういう知識を付ける場を作る方が先なんじゃないのかな?と私は思いますね。

無暗に投資を進めてリーマンショックみたいのが来た時のこと考えてるんですかね?

投資を始めることを考えている方はこういう考え方もあるんだな~程度でも構いませんので、金融リテラシーということを是非頭の片隅に入れてから始めて下さいね。そして危機感を煽って金融商品を売り込もうという金融業界の動きに警戒してくださいね(良いものもあると思いますが)。

コメント

タイトルとURLをコピーしました