少し前の話になりますが、関東に住む親類縁者が山口に観光に来ました。当然案内を頼まれたわけですが、5年も住んでいると何処が観光名所かなんてことはすっかり忘れています。という訳でネット検索などをしながら色々回ってみたのでそれをまとめてみました。
山口の観光名所って何処!?

住んでいるからこそ知らないってことは多いですね。私は山口を案内してくれと言われて結構困ってしまいました。

当然ネット検索する訳だけど、観光地って検索しても通り一遍のことしか書いてないことが多いのよね。なので今回実際回ってみての感想なんかも交えて紹介していきます。
山口の観光名所・・・どんなところがあるの?

他にも色々あると思いますが、今回私が案内した観光スポットです。

交通の便が悪くて車(案内人)がいないと回りにくいと思われる日本海側の名所がリクエストでした。

① 瑠璃光寺(香山公園)

山口の観光名所と言って最初に思い浮かぶのはやはりここですかね?
この五重塔は国宝に指定されています。
(入場無料、駐車場無料)
山口市街からも近い(というかかつての街の中心付近ですね)なのでアクセスは良い・・・といっても車じゃないと不便です。
この五重塔を見て「うわ~綺麗だな~」で終わりにすると観光の所要時間は10分といった所。それじゃ味気ないと思ったら、近くにボランティアの観光案内をしてくれる人が数人いるので声をかけてみましょう。五重塔だけではなく、山口の歴史(大内氏から毛利氏への変遷など)を交えて色々案内してくれます。

注意点として、「何分位で回りたい」と明確に伝えることですね。

人によって延々1時間以上細かい所まで案内してくれる人がいます(笑)
② 常栄寺(雪舟庭)

上の瑠璃光寺から近いからついでに・・・みたいなスポットです。
お寺の本堂に上がれるのはちょっと珍しい?ですかね。
(駐車場無料、拝観料500円)

本堂の表側が枯山水、裏側が日本庭園になっていて、それをお寺の本堂の中から眺めることが出来ます。

案内とか解説してくれる人はいないので、ぼけーと庭の風景を楽しむみたいな感じですかね。

雨の日に行くと逆に風情のある名所です。
③ 秋芳洞

こちらも山口観光といえば・・・という有名スポットでしょうか?
(駐車場500円、入場料1,600円)

鍾乳洞なんて東京の日原鍾乳洞しか入ったことがありませんでしたが、こちらは中がかなり広く、奥行きもかなりあります。適度な照明もあり、巨大なプラネタリウムの様な何ともミステリアスな空間が広がっています。

上り下りもあって、一番奥まで行こうとすると小一時間かかります(珍しい形の岩とかの前には自動で音声案内が流れる仕組みがあります)。
最終的に同じ道を戻ってこないといけないので時間の無い人はほどほどの所で引き返した方が良いでしょう。

ちなみに一番奥に出口(駐車場あり)があるので、運転手だけ車まで引き返して、後の人は奥の出口で待ってるということも可能です(今回はそうしました)。
④ 元乃隅神社

こちらはある意味でとても有名な神社ですね。
(駐車場300円、拝観無料)
とはいえ、神社としての歴史は浅く、神社そのものが見どころというよりは景色が良いというのが有名な理由です。

神社への道は結構狭い所が多く、そんな中観光バスなんかも通るので運転は慎重に。あと拝観時間が16時までと結構短いので注意ですね。

景色以外特に見るものも無く、結構がっかりスポットだと思うので、近くの他の観光スポットと組み合わせで行った方が良いと思うわ。
⑤ 角島大橋

こちらもTVCMなんかで有名なスポットですかね?
ただ橋があるだけですが、この辺は海も綺麗なので天気のいい日は景色が綺麗ではあります。

とはいえ、「わー綺麗だな~」で終わってしまうのでそれほど長い間滞在するようなスポットでもありません。

ちなみに橋を渡った先の角島には特段なにもありません。
⑥ 長門峡

長門峡は「紅葉」を楽しむ観光スポットですね。
アクセスは国道9号線沿いにある「道の駅 長門峡」と、県道310号沿いにある「竜宮淵駐車場」があります。
(両方とも駐車場無料)

2つの拠点は川沿いの道(5km程)でつながっているそうです(私は歩ききったことがありません)。がけっぷちの細い通路なので歩くのは結構時間がかかると思います。

県道310号はかなり狭い道なので、他にも色々回りたいなら道の駅の方から観光した方が良いかもしれないわね。
⑦ 津和野(津和野はお隣の島根県です)

津和野の街には古い町並みが残っていてとても風情があります。中でも有名なのが「殿町通り」ですね。
(500円前後の有料駐車場が複数あります)
この写真には写っていませんが通りの両端の堀には錦鯉が沢山泳いでいます。

そんな美しい街を一望できるのが「太皷谷稲成神社」です。こちらは千本鳥居をくぐりながらずっと登っていくことも出来ます(まぁ普通は車で登ると思いますが)。

ここは今でも普通に人が住んでいる「町」ですから、食事をするのも便利な所です。

ちなみに名物は「源氏巻」(あんこをカステラ生地で巻いて焼いたもの)です。焼き立てをその場で食べられるお店なんかもありますね。
⑧ 萩の街

萩の中心(萩城跡)からは結構離れた場所にある松下村塾。
(駐車場無料)
幕末好きにとってはたまらない観光スポットなのだと思います(この辺ではやはり人が一番多い所ですね)。

萩の城下町は江戸時代の雰囲気をそのまま残している通りが多く、ゆっくり散策するのに向いています。
街中には「木戸孝允旧宅」、「菊屋家住宅」など個別に中を見られるスポットが点在しています。

「菊屋家住宅」(入場650円)は毛利藩の御用商人の住宅です。施設内には解説をしてくれる人もいます。
時代劇に出てくる「越後屋」の屋敷的な雰囲気が楽しめます。

一番の観光の目玉といえばお城となりますが、こちらは城跡のみとなります。
(入場220円)
ちなみに城跡の背後にある指月山も登ることが出来ます(片道30分位)。といっても登っても景色はそれ程見えません。

萩の街は見所が沢山あって細かく見て回ろうと思ったら1日かかると思います。

日本海側は行くのも大変だし、サラッと回るだけじゃちょっともったいないかな~
⑨ 毛利庭園、防府天満宮、防府国分寺

毛利庭園は「庭」というには広すぎるとても美しい所でした。サラッと回るだけなら20分位だと思いますが、いつまでもボーと眺めていたいと思わせる景色がそこら中にあります。
(入場500円、博物館は1200円)

防府天満宮
言い方は悪いですが、毛利庭園に寄るついでに・・・という感じで。

防府国分寺
同じく、毛利庭園のついでに・・・という感じで(3カ所とも車ならすぐです)。
⑩ 山口からはちょっと遠いですが・・・石見銀山

石見銀山は世界遺産に指定された名所です。
(駐車場無料)
見所の一つは古い町並みがそのまま残っている所ですね(こちらは駐車場からすぐ近く)。

もう一つの見所の「銀山」までは徒歩だと20~30分程緩やかな坂を登っていくことになります。

銀山内も一通り巡ることが出来ます。
(入場500円)
ただ、一人で入ると何を見ていいか全く分かりません。入り口の所にガイドさんがいるのでお願いした方が100倍楽しめます(1人当たり500円)。

石見銀山周辺はカーナビ(GoogleMap)で細かい道が出てきません「石見銀山世界遺産センター」まではいけるけど、街並み近くの駐車場に行くのはやや苦戦するかもしれません。

また、敷地内での移動は小型バス、カートなどがあるのですが、本数が少なく、満員で乗れないケースもあるので歩きがメインになると思います。
山口県からも遠い(車で片道3時間程)ので、山口観光のついでに行くという感じの場所では無さそうですね。
山口の観光名所の特徴!?
東京などの大都市に比べると山口は近代の開発とはやや縁遠い土地柄です。なので自然と古い町並みがそのまま残っている所があります。そしてそれが観光名所として生きている・・・そんな場所が結構多い感じですね。特に萩の街なんかはそれに幕末の維新志士の縁の地が結合していますから、見所も多いといった感じです。
そして「観光」といえば「グルメ」ですが・・・
山口の名物ってあんまりないんですよね。一番有名なのは下関の「フグ」でしょうか。ただ、下関は新幹線ですぐ行けるからという理由で今回は回りませんでした。
その他の名物というと、「瓦そば」がありますが、実は5年近く住んでいて、私は今回初めて食べました(一応長門の方の有名店で)。この「瓦そば」というのは大きい屋根瓦の上で焼いた焼きそばを出汁につけて食べるとうものです。瓦に接している部分が焦げてパリパリした食感が楽しいのですが・・・わざわざ食べに行くほどのモノでもないかな~というのが正直な感想でした。

すでに半分地元的な目線になってしまっているので多少辛口な評価なのかもしれませんが、こんなところですかね。

知り合いが来る機会もそれほどないけど、次回に備えて多少情報収集はしといた方が良いかしらね~
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