たまたま銀座方面へ用事ができたので、ついでに足をのばしてきました。築地本願寺にはいつか行かなければならないと思っていました。何故なら、去年まで約15年間、歩きで5分程の近所に住んでいながら一度も敷地に足を踏み入れたことが無かったからです。
築地本願寺について
基本的に公式HPやWikiからの抜粋ですよ。
最初は1617年に浅草付近に創建されましたが、1657年の「明暦の大火」により焼失。江戸幕府の区画整理のため、元の場所への再建はできず、代替地として現在の場所が指定されました。
しかし、その指定された場所は当時は海であったため、門徒が中心となり、本堂再建のために海を埋め立てて土地を築きました。
これが「築地」の地名の由来です。
この時埋め立てた面積は12,700坪もあったみたいよ。
その後の1679年にお寺は再建されています。火事で焼けてから、埋め立て、お寺の再建という過程が22年というのはかなりのスピード感ですね。
その後1923年の関東大震災に伴う火災によって再度焼失。1934年に現在の本堂が再建されています。
宗派は浄土真宗本願寺派で、宗祖親鸞の墓所である「大谷廟堂」を発祥とする京都の龍谷山本願寺(通称:西本願寺)が本山。
行き方
銀座のすぐ隣という土地柄上、電車でのアクセスは非常に良好です。
内、日比谷線の「築地駅」は1番出口が築地本願寺に直結しているので最も近いです。
地下鉄の出口もちょっと本願寺の作りに合わせてあるわね。
その他の「有楽町線 新富町駅」、「都営浅草線 東銀座駅」、「都営大江戸線 築地市場駅」からはそれぞれ徒歩5分といった所です。築地本願寺の周りは結構開けているので、近づけばすぐ分かると思います。
ちなみにこれを書いている時に知ったのですが、築地本願寺は本堂の参拝時間が決まっているようです。
4月〜9月 6:00〜17:30、10月〜3月 6:00〜17:00
お寺って24h開いているイメージだったわ
まぁ普通に行くならあまり時間は気にしなくても良い設定だけどね。
築地本願寺を散策
散策・・・といっても場所柄的にそれほど広くありません(土地代だけで莫大な財産なんでしょうね~)。
正門
外国人観光客が多いからでしょうか?向かって左側の門柱にはローマ字で「TSUKIJI HONGWANJI」と書いてあります。
結構観光客がいたけど、9割は外国の方でしたよ。
本堂全景
本願寺の本堂って異様ですよね。
なにかの宗教建築だというのは見れば分かるのですが、日本人の感覚だと仏教の寺院には見えません。
これは古代インド仏教様式を模しているからで、逆に仏教のオリジナルに近い様式のようですね。
本堂詳細
本堂正面の両脇には狛犬がいるのですが、両方とも「犬」って感じじゃないんですよね。
これまた調べたら古代インドで、仏の両脇に守護獣として獅子の像を置いたのが狛犬の起源のようです。
なので建物同様、古代インド様式で獅子の像なんですかね?
その狛犬の後ろの柱にも同じく狛犬のような彫刻がありました。
写真には収めていないのですが、本堂内にもいたるところに動物?幻獣?のような彫刻があります。
こんなところも普通のお寺になれた標準的な日本人の目からは不思議な感じがします。
親鸞聖人
浄土真宗の宗祖である「親鸞聖人」の像もちゃんとあります。
何故かちょっと端っこの方にあるんですよね。
都会とのコントラスト
今や超高級住宅街でもある築地ですから、本願寺の周りにはこんな億ションが建ってたりします。
それにしても、去年まで自分も住んでましたがこの辺ってマンション買ってずっと住んでいたい町ですかね?
日用品の買い物とかにはとても不自由な町なんですけどね。
自然との融和はない?
お寺といえば境内にたくさんの木があって、「自然との融和を演出していたりするもの」というイメージがあるのですが、築地本願寺はそういった雰囲気がほぼありません。そもそも本堂からして石造りですしね。
で何かないかと敷地の周りを歩いてみたら、本堂の裏側にはこんな小道がありました。
まぁお寺の敷地の外ではありますが、築地にもこんなところがあるんだな~といった雰囲気の通りでした。
行ってみた感想
近所に住んでいた頃から気になっていた施設にようやく足を踏み入れられて、ちょっとした達成感があります。
見た目通り、他のお寺には無い独特の雰囲気がある所です(私が知らないだけで他にもたくさんあるのかもしれませんが)。
場所柄的に常に多くの外国人観光客がいますので、静かな雰囲気を満喫するのは難しいかもしれませんが、便利な所にあることですし、銀座辺りに来たらちょっと寄ってみるのも良いかもしれませんよ。
それにしても「神社・仏閣巡り」としてるのにお寺ばかり続くわね。
神社はまだメジャー所に足が運べてないんです。もうちょっと待ってくださいね。
神社仏閣巡りについてはカテゴリー(神社仏閣巡り、散歩)を作ってまとめています。よろしければ他の記事もご覧ください。
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