【体験談】交通事故顛末記(金銭的負担はどうなった?)

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先日旅行中に出くわした交通事故の後処理が大体終わり、金銭的なやり取りの全貌も見えてきました。まだ一部未確定な部分もありますが、その辺がはっきりするのはまだ先のことなので一度まとめておこうかと思います。

交通事故はあわないに越したことはない!

先日あった交通事故の後処理の全貌が大体見えてきたのでレポートします。

基本的に相手がどんなに悪くてもこちらに得は無いってことがはっきり分かったわ(下手すれば大損するとこだったわ)。

交通事故概要

前に書いた記事と内容が被りますが、この記事のみでも意味が分かるように転載しておきます。

私は旅先で道の駅に向かうべく、国道9号から脇道に入り直進していました。国道から曲がった直後ですからスピードは出ていも30km/hといった所だと思います。

相手は対向車で、私から見ると左側の駐車場へ右折で入ろうとしていました。

事故後に直接本人に確認しましたが「私の車は目に入っていなかった」そうで、そのまま右折を開始して私の車の側面に突っ込んできました。

こちらはまさか直進車が目前にいるのに右折を開始するとは思わず、相手が動き出したと認識した時点では既に相手のボンネットが当方の運転席側の窓のすぐ手前にいたという感じでした。

相手の動きに気が付いた時には既にブレーキやアクセルといった前後方向への回避ではどうにもならない状況で、反射的にハンドルを左に切りましたがどうにもなりませんでした(事故現場を後から冷静に見た所、私は路側帯まで1車線分程左に回避していました)。

私の心情的には過失割合は10:0でしたが、結果は9:1でした(10:0はこちらが停止しているとか、相手が酒を飲んでいるといったことが無いとなかなか実現しない模様)。

ちなみに過失割合が確定したのは事故車の査定が終わった後なので、今回のケースでは事故の3週間後でした(事故の状況から事故後すぐに保険屋さんは9:1になるだろうとは言っていました)。

事故車のその後

事故直後とは異なり、家に戻った後は保険屋さんからの連絡を待って保険屋さんの指示通りに行動するだけです(基本的に受け身でOK)。

唯一能動的に行動しなくちゃいけないのは通院位かな?

私が交通事故にあったのは京都府の福知山市でした(住んでいる山口市からはざっと500km離れています)。

事故直後に自分の保険会社のロードサービスと電話でやり取りした結果「山口市までのレッカー移動は費用がかかり過ぎるから無理」となり、取り合えず現地のレッカー屋さんの敷地に一時保管という形を取りました。

そして電車で家に帰ってきて2日後の月曜日に自分の保険会社の担当者から電話がありました(事故が土曜日の為、間が開いた)。

担当者は事故内容から私には同情的で「なるべく経済的な損失を被らないよう頑張ってみます」というようなことを仰っていました。

その一環として、まずは事故当日「無理」と言われた事故車の山口へのレッカー移動を提案されました。廃車の可能性が高い車両をわざわざ費用をかけて500kmも搬送するのは無駄なのではないかと思ったのですが、これには訳がありました(この措置には色々助けられました)。

どうやら事故車の搬送費用も過失割合で費用負担が変わるようで、今回の場合では私の車を搬送する費用は事故相手(の保険会社)が9割負担となるようです(こちらは1割のみの負担になったので当初費用的に無理とされたレッカー移動が可能になった)。

そして相手の保険会社から支払われたレッカー費用が私の手元に残るように出来るらしいのです(車両保険に入っていない場合の救済措置的な意味合いもあるようです)。

という訳で、私の車は最終的に山口市の私の付き合いのある中古車屋(整備工場)に搬送されました。ただ、長距離だったのでレッカーの手配に時間がかかり、搬送は事故の約3週間後となりました(これにより事故車の査定が遅くなり、事故の後処理に時間がかかることになりました)。

こうした手法が一般的なのか、事故被害者として同情されたから特別にやってくれたのかは分かりません(少なくとも私の過失割合が高かったら出来なかったと思われます)。

地元に事故車を搬送したのは他の面でもメリットがありました(後述します)。

車の価値は機械的に算出される訳ではない!?

事故にあった私の車は約1年前に52万円で購入した中古(10年落ち)の軽自動車でした。

ただこの52万円というのは市場価格ですから保険の査定とは何ら関係はありません。

私の持ち合わせている「常識」では、10年落ちの軽自動車の資産としての価値はほぼゼロ。まぁゼロでは色々不都合があるのでキリの良い所で10万円といった所じゃなかろうかと思っていました。

その前提だと過失割合が9:1なので車が全損の場合、私の手元には相手の保険会社から支払われる9万円しか入ってきません(他にも上記のレッカー代や通院の慰謝料もありますがそれほど大きな金額にはならないでしょう)。

自分に落ち度はほぼ無いのにもかかわらず、実質的には圧倒的な損失を被る形になります(これを考えてた時が一番憂鬱でしたね)。

でも実際はここまで酷くはなりませんでした。

車を移送したメリット発現!(私の車の査定額は?)

ところがっ!

結論から言うと私の車の査定額は40万円になりました。

これには訳があります。上記の通り私の車は山口市の私の付き合いのある中古車屋さんに運び込まれています。ということで事故車の査定にはその中古車屋さんが立ち会われました。ちなみに中古車屋さんはこちらの入っている保険会社の代理店でもあります。

その際、私が被った金銭面以外の被害(旅行中に場所も分からない所から強制的に電車で帰らされ、その後車の無い不自由な生活を余儀なくされていること)や、車を購入してから1年も経っていないといった同情すべき側面を主張し、相手の保険会社から譲歩を引き出したようです(この金額にはこちらの保険会社の担当者もびっくりしていました)。

ちなみに修理費用は67万円と見積もられ、廃車の方が経済的ということになりました(その後私が同意し、廃車が決定)。

事故現場近くに車を保管したままだったらこうはいかなかったでしょう。明らかに援護射撃をしてくれる人がいる地元に車を運んだことで得られた結果です。

ちなみにどんな事故だったかは事故翌日に中古車屋さんに説明済みでした(今後のことを相談に行きました)。

<修理するという選択肢は?>

車の査定が40万円で、修理見込み額が67万円。数値だけを見れば廃車にするのが合理的です。

しかし車の査定額はあくまでも「保険上の」金額であり、40万円で同じ車が買えるかといえば通常は難しいでしょう。

ならば修理してしまうのも一つの手ではあります。このことについてはちょっとだけ考えました。

しかし車屋さん曰く、今回のケースはダメージが大きいので直したとしても思わぬ場所でトラブルが発生する可能性もあるとのこと(当たり前ですが完全に元通りにはならない)。

その車に余程愛着が無い限りは修理という選択肢は無さそうでした。

9:1だから自分(もしくは自分の保険会社)も6.7万円負担しなくちゃいけないしね。

相手の車は普通に査定された模様

事故相手の車は私の車より更に古い軽自動車だったのでやはり廃車となったようです。

相手の車は私の保険会社の方が査定する訳ですが「車種、年式から10~20万円が相場だが、事故状況的に同情の余地が無いので最低の10万円で押し通します」と事前に聞いていました。

こちらは最終的に11.8万円になった模様です(この金額も自分のお金の出入りに関係があります)。

車の価値って車種、年式から機械的に算出されるものかと思っていましたが、意外に感情が入り込む余地があるんですね。

当然その根底にあるのは過失割合よ。

保険を使う?使わない!?

事故を起こしたら自分の入っている自動車保険を自動的に使うものだと思っている人も多いと思います。というか私がそうだったのですが「保険を使わない」という選択肢もあります(ちなみに帰りの電車賃やレッカー費用などは自動車保険本体ではなく、付帯するロードサービスなので保険を使ったことにはならない)。

今回の場合、以下のような損得勘定が発生する為、私は保険を使わないという選択をする予定です。

<こちらが相手に支払わなければならない費用>

  • 相手の車の代金1.18万円(査定額11.8万円×0.1)
  • 相手の車のレッカー費用0.25万円(実費2.5万円×0.1)

この合計1.4万円程を保険から支払うか、自分のポケットから支払うかで損得勘定をする必要が出てきます。

保険を使うと等級が3つ下がって、年間の保険料が概算で2.5万円高くなるから今回のケースでは保険を使わない方が得ってことになります。

保険の等級ということに着目すると、今回は圧倒的に相手に過失があるため私は自分の保険等級を「下げずに済んだ」というある意味当たり前な結果になりました。

しかしよくよく考えると、相手がどんなに悪くても(10:0にならない限り)、相手の車の査定額が高ければ保険を使わざるを得ないという状況も十分にあり得るんですね。

そうすると保険の等級は3段階も下がり、保険料がかなり高くなります(保険の等級はこの後ずっと引きずるから影響額も大きい)。

同じような事故でも相手が高級車だったらこちらが損をするという訳です(この点では今回は運が良かったのかもしれませんね)。

中古車屋さんには「事故るとどんなに相手が悪くても基本的に経済的損失は避けられない」と聞きました。

<ちなみにこちらのお金は自分の保険を使うかどうかに関わらず手に入ります>

  • 自分の車の代金36万円(査定額40万円×0.9)・・・相手の保険会社から支給
  • 自分の車のレッカー代・・・Max4万円(現時点で不明)・・・相手の保険会社から支給(正確には自分の保険会社のロードサービスを中継する)
  • 通院に係る慰謝料・・・?万円(現時点で不明)・・・相手の保険会社から支給

まだ確定していませんが、恐らく40万円+慰謝料(数万円)は自分の保険を使わなくても入手できます。

保険という商品特性上、事故で利益を得ることは出来ないという原理原則があるようです。その為私が得ることが出来る保険金は車の査定額である40万円が上限となります。今回は既に相手の保険会社から過失割合に応じて36万円が支払われることが決まっているので、レッカー代として受け取れるのはMax4万円となります。

ぶっちゃけ京都から山口へのレッカー費用ってもっとずっと高いはず(相手は短距離なのに2.5万円)で、中古車屋さんとその辺の皮算用をして車選びを始めようとしてました。

交通事故に係る経済的な損失は結局いくら?

上記の通り、今回の事故で私の方は保険を使いません(等級変化による損失無し)。その前提で経済的な損失を考えてみます。

そうすると、現時点ではまだ未確定な数字がありますが、恐らく40万円位が手元に残ることになりそうです(まとめは下に記します)。

お金の面だけで言えば52万円で購入した車を1年弱で強制的に40万円で売却させられたといったイメージでしょうか。

元々購入した車は古かったこともあり、4年位で乗り潰す前提だったので1年当たりにすると13万円です。なのでその点から考えると微妙に(1万円程)得をしたと言えなくもありません。

ただ、旅行を中断して良く分からない場所から強制送還されたこと、その後3週間車が無い生活を余儀なくされていること(次の車が見つかるまでもう数週間この状況は続く)、煩わしい手続きが多い事などを考えると、とても得をした気分にはなれません。

過失割合9:1で更に相手の車の査定額が安かったという幸運があってギリギリこの程度です。

要するに事故なんてあわないに越したことはないってことね。

入ってくるお金

  • 自分の車の代金・・・36万円(相手の保険会社から)
  • レッカー代(現在未確定)・・・4万円(相手の保険会社から)
  • 通院に係る慰謝料(現在未確定)・・・2万円位?(相手の保険会社から)

合計40万円(+慰謝料2万円位?)

<通院に係る慰謝料ってどの位貰えるの?>

慰謝料については現状保険屋さんから詳細を聞いた訳ではなく、ネットで調べた知識でしかありませんが、ざっくり「通院日数」×2×4,300円って感じらしいです(あくまでもネットの情報です)。

まぁ私の場合「自分で転んだ結果この痛みが発生したとすれば絶対医者には行かない」レベルの痛みがあるだけですが、事故にあわなければ無かった痛みですから一応通院しています。

お金だけに着目すると2日に1回通院すると慰謝料がMaxになるようなのですが、そこまでするつもりはなく、現在は週に1度の通院としています(行っても症状を説明するだけで何も治療しないので頻繁には行き辛い)。

痛みがいつ無くなるか分からないので現状のみを考慮すると、通院回数は現在3回なので慰謝料は26,000円ということになります。

ちなみにこの計算式は自賠責基準であって、相手方の保険会社の基準(任意保険基準)が適用されると通院回数は計算に関係なくなるようです(聞いて無いのでどっちの基準が適用されるのかは現時点では分かりません)。

その他にも通院回数によっては傷害一時金というものが出るみたいだけどその辺りは明確になった時点で書き足すか、新しく記事を書くつもりです。

出ていくお金

  • 事故現場からの帰りの旅費・・・0円(建て替えが発生するも、後に自分の保険会社から支給)
  • 事故現場からの荷物の郵送費・・・5,000円(保険の対象外なので自腹)
  • 相手の車の代金・・・11,800円(保険を使わないので自腹)
  • 相手のレッカー代・・・2,500円(保険を使わないので自腹)
  • 自分の車の処分費用・・・0円(保険の対象外だが、中古車屋さんが無料で処分してくれた)
  • 次回からの保険料の増減・・・0円(今回は保険を使わないので保険料は変らず)

合計19,300円

前回記事で書きましたが、事故当日はギリギリ終電で家まで帰れたので宿泊代は発生しませんでした(ちなみに宿泊代は保険の対象外)。

保険のグレードにも拠るのでしょうが、私の入っている保険は交通費がMax5万円までしか出ません。なので例えば北海道で事故ってたら飛行機では帰って来れませんし、宿泊費も自腹になるから出費はもっと増えていたことでしょう。

<今回の事故で得た教訓>

この記事を全て読んで頂いた方は既に分かっていると思いますが、今回の事故での一番のキーパーソンは車屋さんでした。

元々メンテや修理のことを考えて親身になってくれる車屋さんを探していたとはいえ、事故に関してもここまでやってくれるとは思ってもみませんでした。

良い車屋さんと常に良い関係を維持しておく」これが今回の事故から得た教訓ですね。

車屋さんにはホントにお世話になりました。

もちろん保険屋さんにもお世話になり感謝しています。

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