山口はここ1週間ほど朝晩がかなり涼しくなってきました。そして近所の田んぼは稲刈りが始まっています。その「お米」ですが、新米の季節を迎えても値段は下がらないみたいですね。
お米の他にも主食はあります

今年も「お米」の値段は下がらないみたいですね。

インフレのご時世だから1~2割高くなるのはしょうがないけど、倍は流石に無いわよね。
「お米」は何で値上がりしたの!?
ニュースなどを見るまでもなく、「お米」の値段が急激に上がったことはほとんどの人が感じていることでしょう。1~2割の上昇なら気にしない人も多いと思いますが、倍ですからね。
私の家計簿を見返すと、2024年10月頃から急激に上がったようです(近所のスーパーでの購入価格です)。一時期は3倍まで値上がりし、その後備蓄米が放出された効果が出たのか最近多少値下がりしました。それでも値上がりする前に比べると2倍以上の価格となっています。


ちなみに私は備蓄米を購入したことがありません。

近所のスーパーには売ってないし、あってもブレンド米で値段あんまり変わらないのよね。
「お米」が値上がりした理由の考察
「お米」の価格はなぜ急激に上がったのか?
それについては様々な要因が上げられていますが、最終的には株価なんかと同じで「需給」が理由となるのでしょう。
これまで米価格を動かしていた要因
需給がタイトになれば「お米」の価格は上がります。
その需給は本来なら、不作などで「お米」の生産量自体が減るという供給側の問題や、「将来のコメ需要の拡大」を予想した問屋などが普段より多めに「お米」を仕入れるといった需要側の問題で変動していたはずです。

でも、2024年は不作じゃなかったし、お米の需要は年々減少傾向だから増加を予想した人なんていなかったんじゃない?
2024年8月に加わった新たな要因
また、従来の要因とは別に「お米」を売買するプレーヤーが増えることでも需給はタイトになるはずです。
そんなことがあるのか?・・・というとあるんです。
2024年8月から米の先物取引が開始されています。これによって「お米」を売買する人が増えました。そして先物市場というのはレバレッジをかけられるので現物の「お米」を取引している人よりはるかに大きなお金を動かせるわけです。
私の家計簿上でお米が値上がり始めたのが2024年10月で、米先物取引が始まったのが2024年8月とこれば「お米」の価格が急激に上がった理由は明らかなように思います。

先物取引は本来「お米」を取り扱う業者が将来の急激な価格変動をヘッジする為に利用するもののはずですが、それと同時に”投機”資金を呼び込むものにもなってしまいます。

たまに農家が使う農薬や、お米の輸送費、保管費用が上昇しているといった「お米の原価が上がった」ことを理由としているニュースを目にしますが、それは理由のほんの一部に過ぎません(そもそも人件費や輸送費など倍以上に上がったコストなんて無いはずです)。
お米はどうすれば値下がりするのか?

私の考察が当たっているとすれば、米価格上昇で利益を得ているのは投資家(投機家)ということになります。正直面白くないですね。

農家の人達に利益が回ってるというならまだいいんだけどね・・・
私の様な無職で蓄えを食いつぶしながら生活している人間にとって「インフレ」は怖いものです。とはいえ、「お米」の価格が2倍になった位でグラつく様な生活設計はしていないので問題無いといえば問題ありません。
・・・しかし投機資金のせいで主食の確保が厳しくなるのは面白くはありませんね。
では、どうすれば「お米」の価格が下がるのか?
米先物を買っている人の投資理由
米の先物取引をしている人たちが原因だとすれば、彼らが米先物を「買う」理由を無くしていけば「お米」は値下がりするはずです。
彼らが先物を安心して買える理由は「お米」の需給がそれなりにタイトな状態が続くというのが大前提だと思います。
供給サイドを見れば農家の高齢化や政府の減反政策で将来「お米」の供給が急激に増えることは考えにくい状況です。今の所関税を引き下げて海外から「お米」を輸入するということも可能性としては低いでしょう。ただ、「お米」の供給増加という面で個人が出来る事はありません(選挙でどこに投票するかくらいですね)。
では需要サイドはというと、「お米」は日本人の主食ですから徐々に減っているとはいえ、需要は底堅いと考えられているはずです。
なので、価格が上がったら「お米」の消費量がガクッと減ったというデータが出たらどうでしょう?
米先物を買っていた人は売り側に回って価格が一気に下がるなんてことも考えられるわけです。

要するに「高くなったら食べない」という傾向がハッキリ出ればその内また「お米」は安くなるってことです。

「高くなったら食べない」これが個人で出来るほぼ唯一の対応策です。
お米の代わりに食べるもの

高いから「お米」は食べないっていっても主食だし、かわりに何を食べれば良いの?

色々あるからコスト比較してみました。
私がここ1カ月位で買ったものの値段で主食の価格比較表を作ってみました。
私は大体一食でご飯を1合(537kcal)食べるので、その他の主食も同じ537kcalでいくらになるか換算して比較しました。
改めて比べてみて驚きましたが、お米って値上がりする前は主食としてやはりコスパが高かったんですね(他のモノも値上がりしてるので単純比較はできませんが)。
ちなみに私は「お米を全く食べない」ということをするつもりはありません。ただ、これまでに比べてお米以外の比率を増やしています。実際は夕食のスパゲティ比率をかなり上げています(手抜きとも言います)。


ラーメンは比較的安価と思われるマルタイラーメン、食パンはホームベーカリーで自作したものの価格(材料費、電気代、機械代込み)を使いました。

小麦粉はそのままじゃ食べれないけど、うどんを自分で打つとほぼこの位のコストになるはずです(うどんは小麦粉、塩、水しか使わないので)。
それにしても・・・
私の様な一消費者にとって様々な食料品の原価がどうなっているかなんてことは全く分かりません。値上げが妥当なものなのかどうか、便乗値上げなのかも判断できません。
仮に出来たとしても食べたいものは食べたいわけで・・・
とはいえ、値上げするならもっともらしい理由を付けてもらいたいものです。
今回取り上げた「お米」なんて説得力のある理由はほとんど聞こえてきません。
そういえば、物価の優等生なんて言われていた「タマゴ」もいつの間にか10個300円程度が当たり前になりましたね(以前は200円でした)。確か鳥インフルエンザの流行で一時的に品薄になり、値段が上がったと説明されていたと思いましたが・・・今でも流行ってるんですか?

私はもらってませんが、給料も同じかそれ以上に上がっていれば好景気ってことになるんでしょうが・・・

実質賃金は上がってないみたいだしね・・・
コメント