本日郵便受けを確認したら、厚生労働省からの封書が届いていました。封筒には「雇用保険に関する大切なお知らせです」とあります。無職で後ろめたい気持ちがある為か、「働く気が無いなら雇用保険を返せ」という内容なのかとドキドキしてしまいました。
厚生労働省からの「大切な」お知らせ
2019年12月のある日、厚生労働省 職業安定局雇用保険課という所から、封書が届きました。
封筒には「雇用保険に関する大切なお知らせです」とありました。
私が雇用保険(いわゆる失業保険)を貰っていたのは1年以上前のことです。結構前の事なので、その時のお話じゃなさそうです。逆に「働く気が無いなら、給付した失業保険を返納しろ」といったクレームなのかと内心焦ってしまいました。
無職故の「後ろめたさ」がそう思わせたのね。
「大切な」お知らせの内容確認
以下の内容はざっくり意訳してあります。
封書を開けると、大きな字で「雇用保険の追加給付に関するお知らせとお願い(口座確認)」とありました。
内容は、厚生労働省が所管する統計について、長年にわたり不適切な取り扱いをしていたことの影響により、多くの方の雇用保険の給付に影響が出ているとのこと(要するに、雇用保険の給付額が過少であったことが分かったので追加給付するということ)。
お客様がその対象であることが分かったので、振込先の口座を確認するため、同封の書類に必要事項を記載の上、返信用封筒により回答して下さいというのが趣旨ですね。
厚生労働省が「お客様」という表現を使うのに違和感を感じるわ(個人的にはここでちょっと詐欺臭を感じました)。
詐欺のような?本物のお話!?
若干持って回り過ぎた感じではありますが、なんかいかにも本物っぽく偽造した詐欺の香りもしないではありませんね。
労せずお金が得られるって話は疑ってかからないとね。
でも、封筒や同封されていた書類はかなり作り込まれていて、明らかに本物っぽいです。
というか、詐欺でここまで作り込んだら赤字になりそうです。
まぁこの内容物を見た段階で、ほぼ詐欺ではなさそうだな~とは思いました。
内容を確認したところ、追加給付額の目安も一人当たり平均で1,400円程度と、詐欺にしては釣り針が小さすぎる感じです。
一応厚生労働省のHPを確認したところ、TOPページにお知らせが出ていました。
流石に今回のは本物のようね。
大丈夫そうだけど一応用心を・・・
「雇用保険の追加給付に関するお知らせ」でググると「還付金詐欺に注意!」みたいなHPもヒットするんですよね。
中には便乗してそういった詐欺をしている人もいるのかもしれないわね。
私の所に送られてきた書類は上の方に写真も載せていますが、ほぼ国から送られてきたもので間違いなさそうな感じです。
求められている情報が口座情報(暗証番号を含まず)だけなら問題なさそう
今回のお知らせで求められている情報は還付金を振り込む銀行口座の情報(銀行名、支店名、口座番号)のみです。
私の知る限りでは、第三者がこの情報のみで私の口座からお金を引き出すことは出来ないはずです。
暗証番号は4桁の数字なので9999回試行すれば割られてしまいますが、それでもキャッシュカードが必要なはず(カードを変造したとしても銀行ATMで9999回もミスすることは出来ないはずです)。
逆に考えると「暗証番号」を聞いてきたら絶対怪しいと思った方が良いと思うわ。
ネットバンキングでお金を引き出されるリスク?
今回のお知らせが仮に詐欺だったとしても、ネットバンキングでお金を他の口座に振り込むことは不可能と思われます。
少なくとも私が利用している都市銀行とネット銀行ではログインや取引自体に口座番号は使わないですし、パスワードももっと複雑です。
無いと思いますが、銀行口座の口座番号をネットバンキングのログインIDにしている銀行なんかがあったらこういったリスクがあることを考慮した方が良いですね。
この点では後発のネット専用銀行の方がセキュリティに力を入れているような感じですね
複数のパスワードを管理するのが面倒だけどね。
それでも心配な人は・・・
当たり前ですが、銀行口座(普通口座)では借金はできませんから、今ある預金以上を引き出すことは出来ません。
なので、ほとんどお金を入れない口座番号なら万が一詐欺グループに知れてしまっても被害は最小限にとどめられます。
まぁ私も万が一を考えるたちなので、今回は普段ほとんど利用していない銀行口座の情報を書いて送付することにしました。
ブログのアフィリエイトで売り上げが出た時用に開設したネット銀行の口座があるから、それを知らせる予定です。
ちなみに残高はゼロよ(笑)
素朴な疑問(誰が代金を負担してるの?)
今回の封書に関しては詐欺ではなく、本物の厚生労働省からのお知らせではありそうです。
ただ、ちょっと気になることがあります。この書類を作成して、印刷、郵送するのには結構なお金がかかるはずです。
そのお金は誰が支払っているんでしょうか?
これが民間企業の話であれば、その会社がやらかしたミスの対価として、その企業がお金を払ってお知らせをするのですから話の筋は通ります。
でも、今回のケースでは厚生労働省のミスの対価(今回の書類の作成や郵送費)を支払っているのは最終的には我々国民なんですよね。
私は少額とはいえ、お金が戻って来る方の人間なので、お知らせはしてもらった方がありがたいですが、世の中の大半の人は、厚生労働省のミスのつけを一方的に支払わされていることになります(人数割すれば一人頭1円にもならないとは思いますが)。
こうして考えると役人のミスって罪深いものですね。
まぁ人間ですからミスは無くなりはしませんが・・・
最終的にそのミスのつけが我々に回って来るというところが釈然としないわね。
この記事を書いたかなり後で追記しています。
この記事も一時期はアクセスがものすごく多かったのですが、最近はほぼゼロになってきています(対象者全員にお知らせが行き渡ったのでしょうか?)。
そして書類を返送して丸8カ月以上経ったある日、ついに振り込みがありました(1,131円)。
もう忘れかけていた所でしたが、一応この記事を見てくれた方も多かったので、続編という事で記事を書きました。
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