先日記事にした「芝大神宮」と同日に増上寺にも行ってきました。増上寺は徳川家の菩提寺ということもあり、都心であるにもかかわらず広大な敷地を有したとても立派なお寺です。浜松町辺りの少し背の高いビルからだと見えたりするので存在は知っていたのですが、私は今回初めて足を踏み入れました。
増上寺について
増上寺は1393年に浄土宗のお寺として現在の千代田区平河町の辺りに創建されました。その後は浄土宗の東の要として発展していったようです。
ちなみに浄土宗の概要はこちら。
<浄土宗>
宗祖・・・法然上人(ほうねんしょうにん)
開宗・・・承安5年(西暦1175年)
本尊・・・阿弥陀仏、阿弥陀如来(仏と如来は同意?)
総本山・・・京都府東山区にある「知恩院」
大本山・・・増上寺など7寺院
ネットで調べたんですが、浄土宗関連の公式HPってキャラクターを使ったポップな感じのものが多いですね。
この総本山の知恩院のページがかなりぶっ飛んでいます。参考までにURLを付けておきますね(知恩院20周年のページ)
徳川家の菩提寺
増上寺が決定的に大きくなったきっかけは、江戸に入った徳川家康が、1590年に増上寺を菩提寺に選んだことです。
ちなみに徳川家の菩提寺は増上寺と寛永寺の2つありますが、最初に菩提寺と決められたのは増上寺です。
寛永寺は上野恩賜公園としてまとめていますが、以前記事にしています。よろしければご覧ください。
移転して更に大きく
徳川家康が増上寺を菩提寺と決めてから8年後の1598年には現在の芝の地へ移転しています。
最盛期には敷地内に120の堂宇や100件を超える学寮があり、3,000人以上の学僧の念仏が鳴り響いていたそうです。
徳川家康が征夷大将軍になって江戸幕府を開いたのは1603年だから、移転はその前の話ですね。
この増上寺の移転によって押し出されるように移転したのが前回紹介した「芝大神宮」ですね。
行き方
増上寺に最も近い駅は都営三田線の御成門駅か芝公園駅です(徒歩3分程度)。ただ、こちらからだと大門を通りません。
なので都営浅草線、大江戸線の大門駅から行くのをお勧めします(大門駅A6出口からだと徒歩5分程)、またJR浜松町駅からでも10分少々です)。
大門駅のA6出口を出るとすぐ正面に門が見えます。
これが駅名にもなっている増上寺の「大門」です。地図でも分かりますが、この大門は増上寺からちょっと離れたところにポツンとあります(門の下は車道です)。
増上寺は明治初期に境内地が召し上げられ、敷地が狭くなっています。
今でも結構広いけど、江戸時代までは本当に広大なお寺だったのね。
境内散策
色々見どころはあるのですが、実は今回増上寺に行くのが主目的ではなかった為、さらっと見て回っただけになっています。
ちなみに都心で大きなお寺ということもあり、外国人の観光客がかなりたくさんいました。それに比べると日本人はあまり見かけませんでしたね。
三解脱門
こちらが現在の入り口です。
大門からこの三解脱門までは108間(約196m)あり、三解脱門をくぐることで108の煩悩から解脱されるとなっています。
本殿
伝統的な寺院と近代的な東京タワーとのコントラストが何とも言えない感じですね。
特に外国人には珍しく見えるのか、この辺りで写真を撮っている人が多かったですね。
本殿は戦災で焼けてしまっています。
なので現在の本殿は1975年に再建されたものです。
安国殿(本殿右手)
この安国殿の裏手に徳川将軍家の墓所があります。
私は今回入らなかったので入り口がどの辺か詳しく分かりませんが、拝観できるようです(有料)。
<徳川将軍家の墓所拝観について>
拝観受付時間・・・10:00~16:00(最終入場15:45)
受付・・・・・・・徳川霊廟前 チケット札所
拝観冥加料・・・・大人500円(高校生以下無料)
光摂殿(本殿左手)
こちらの大広間の天井には、日本画壇を代表する120名の画家による作品が奉納されているようです。
HPでどんな絵があるのか垣間見ることは出来るのですが、実物はわずかに公開される日を狙って行かないと見ることは出来ないようです。
手水舎
他にも見どころが多い為か?公式HPでは地図上にも示されていません。
ただ、かなり歴史を感じさせる作りだったので、もしかしたら戦災でも焼け残ったものなのかもしれませんね。
行ってみた感想
今回は芝大神宮を参拝したついでに立ち寄った為、下調べもしておらず、あまり見どころを回ってくることが出来ませんでした。
かなり広いお寺ですし、周りにも関連する施設(芝東照宮など)があるので、ゆっくり見て回ったほうが良い所ですね。
徳川繋がりでいくのであれば、上野の寛永寺と東照宮もそれほど遠くはありませんし、セットで見て回るのも良いかもしれません。
神社仏閣巡りについてはカテゴリー(神社仏閣巡り、散歩)を作ってまとめています。よろしければ他の記事もご覧ください。
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