最後は事故でさんざんといった形になってしまいましたが、北陸・信州旅行に行ってきたので旅行記を書きました。この記事は元々自分が現地で参照する為に書いた旅行の計画を上書きしています。
車中泊で北陸・信州旅行
本記事は元々旅行先で自分が参照するためのメモでしたが、帰ってきて旅行記に書き換えたものになります。
5泊6日分だからちょっとボリュームは増えちゃいました。
旅程概要
1日目
初日は基本的に移動のみの予定でした。
朝8時に家を出て、津山市辺りで車中泊かな?と考えていたのですが、結局朝来市まで行けました(初日の走行距離は500kmでした)。
<車中泊地点>道の駅 ようか但馬蔵
トイレは新しい道の駅って感じでとても綺麗でした。
道の駅の裏手から車で1分程の所にある「天女の湯」(700円)も綺麗な温泉でした。
最初「道の駅 但馬楽座」の方に行ったのですが、国道沿いでうるさいのと、トイレが綺麗じゃなかったのでこちらに移動しました(両者ともそれほど離れていません)。
「道の駅 ようか但馬蔵」は国道沿いだけど場所を選べば静かな場所もあるし、トイレはとても綺麗だったし、近くの温泉「天女の湯」も良かったわよ。
2日目
2日目は移動距離もそこそこ長く、寄る場所も多かったにもかかわらず時間が余り、翌日寄る予定の神社まで参拝することが出来ました。
平日だったのでメジャーな観光地である天橋立もそれほど人がおらず、快適に回ることが出来ました。
玄武洞公園
6時半に出発した為、玄武洞に着いたのは7時半頃でした。当然誰もおらずちょっと寂しい感じではありました。
ちなみに玄武岩という岩がありますがこの名称の由来は玄武洞にあるようです(この何とも不思議な光景を持つこの場所が中国の幻獣に見立てて玄武洞と名付けられ、そこにある岩の名前が玄武岩となった)。
私が訪れた時は工事中で一部見学できない所がありました。
まぁ今にも崩れそうな所があちこちにあるので工事はずっと続くのかも知れませんね。
溶岩がゆっくり冷えて結晶化しているからこのように形と大きさが揃うのでしょうが、目の前で見ると不思議な光景ではあります。
公園内にはこのように近くで玄武岩を見ることが出来るのですが、ここで長年の疑問が一つ解けました。
前々から「石垣」ってなんであんなにうまく組めるんだろう?と思っていたのですが、元から形が揃った岩を使ってるんですね(お城とかの大きな岩は切ったりしているみたいですが、河原なんかの石垣はこうした場所から形の揃った岩を持って行って作ってるみたいです)。
なんかちょっと賢くなった気がしたわ。
豊受大神社(元伊勢三社)
今回訪れた神社の詳細については別記事にする予定です。
この記事では訪れた所をざっと紹介するだけになります。
神社には付き物の長い石段。今回の旅行で最初の石段はこちらでした(まぁこの位なら楽な部類ですね)。
調べていたので知っていましたが、樹皮の付いた「黒木造り」の鳥居は始めて見るだけに不思議な感じがします。
こちらが拝殿です。たまたまなのか、そうした風習が強い地域だったのか分かりませんが、今回の旅行で訪れた北陸の神社の建物はお寺っぽいものが多かったですね(神仏習合の影響だと思います)。
細かいことは分かりませんが、神社の建物には千木と鰹木が付き物のはずですが、ここの拝殿にはそれがありません。
本殿は普通に千木と鰹木が付いていました。ただ千木は男千木なんですよね。豊受大御神って女神のはずなんですがやはり男千木、女千木って俗説なんですかね?
「元伊勢三社」
現在の伊勢神宮は天照大御神を祀った皇大神宮(内宮)と豊受大御神を祀った豊受大神宮(外宮)から成っています。
天照大御神は元々皇居内に祀られていました。それが第10代崇神天皇から11代の垂仁天皇の時代に理想的な鎮座地を求めて各地を転々とし、最終的に現在の伊勢に落ち着きました。
伊勢に落ち着いた天照大御神が21代雄略天皇の夢枕に現れ、豊受大御神を呼ぶように言ったことから豊受大御神も伊勢に移りました。
という訳でそれぞれの神社は伊勢に移る前の神社が存在します。
そういった神社を「元伊勢」といい、その中の一つが福知山市にある「元伊勢三社」です。
皇大神社
地方の神社の駐車場が有料なのはちょっと珍しいですが、料金の徴収方法はおおらかでした。
お天道様(天照大神)が見ているので不正は出来ませんから500円を投入しておきました(ちょうどあって良かったです)。
同じ元伊勢三社とはいえ、豊受大神社より皇大神社の方が遥かに大きく、歩く距離も登る石段の段数も多くなります。
こちらは「カネのなる石」・・・お金が成るのではなく、鐘が鳴る石ですね。石で叩くと金属の様な甲高い音が出ます。
実はこの石、入り口からずっと石段を上がっていく道の脇にあるのですが、疲れてずっと下を向いて歩いていたために見事に見逃しました。ということで天岩戸神社を回った後にもう一周して見つけました。
訪れる方は注意してみてください(拝殿の手前の左側にあります)。
こちらも黒木造りの鳥居です。
天照大御神を祀った神社って鰹木が妙に多いんですよね。私は勝手に偉い神様だと鰹木が多いと思い込んでいます(天照大神を祀った神社は鰹木が10本あることが多い)。
拝殿の横に生えているこの杉の木(ご神木)ですが、樹齢がなんと2000年だそうです。
皇大神社を一通り見た後は、そのまま天岩戸神社へ徒歩で向かいます。その途中にポツンとこんなものがあります。これがなにかというと・・・
綺麗なピラミッドのような形をした「岩戸山」に願を掛ける場所になっています。ちょうどベンチもあって休憩するにも良い場所になっています。ここまで結構歩いたので私は5分程この山を見ながら休憩しました。
天岩戸神社
上にある岩戸山が見える場所から更に歩く事10分少々。ようやく天岩戸神社に到着です。既に10時を回っていましたが社務所には誰もおらず、結構寂しい場所でした。
こちらが簡易的な拝殿です。本殿とは結構離れているし取ってつけたような簡易的な作りだし不思議ですよね?
その理由は本殿に至る道にあります。
上の簡易的な拝殿の脇の階段を下りていくと河原まで降りることが出来ます。この日は晴天でしたが、雨が降るとこの道も水没するようです。
で、この後ろ側が本殿です。
調べていたので知っていましたが、本殿へのアプローチは鎖が付いた岩です(鎖が無くても登りは何とかなりそうでしたが、降りるのは無理って感じの角度です)。
周りに人はいないし転んでけがをすると一大事なので私は鎖を掴んで上り下りしました。
再び河原に戻って、今度は岩をどんどん越えていきます。すると本殿裏手に神様が座ったとされる「御座石」(写真中央奥の苔の生えた大きな岩)があります。その手前には神楽を踊った「神楽石」があります(私はどれか分かりませんでしたが・・・)。
ここは雨が降ってたりすると行くのも大変だし、転んだらマジでやばそうな所だったわね。
眞名井神社(まないじんじゃ、籠神社奥宮)
元伊勢籠神社とその奥宮の眞井神社は天橋立が見える傘松公園の近くにあります。よって駐車場が有料なのですが、奥宮の眞井神社は無料駐車場があるので先に回ると経済的かな?と思って道を聞いてみたのですが・・・
ホントにここ通って良いの?って感じの土産物屋さんが並んだ狭い通りを突き抜けていくことになります(私は不安になり途中で引き返して、有料駐車場に車を停め、徒歩で向かうことにしました)。
ここまでも結構上り坂を登って来るのですが、やはり最後は石段です。
鳥居の脇には「天の眞名井の水」という御神水が湧いていて、それを汲む場所もあります。こちらが手水舎の代わりになっています。
眞井神社の狛犬は犬じゃなくて龍(狛龍?)でした。私は始めて見ました。
主祭神の豊受大御神の眷属が龍ってことなんですかね?(豊受大神社に狛犬はいませんでしたが)
ちなみに眞井神社も元伊勢籠神社も境内は写真撮影禁止なので拝殿や本殿の写真はありません。
元伊勢籠神社
元伊勢籠神社はごく一般的な平地にある大きな神社といった佇まいで、石段を登ることも無く楽に見て回れる神社です。
位置的には天橋立が参道といった形になっているらしいですが、鳥居と天橋立の間には結構な距離があるので天橋立を歩いて渡った後に参拝しようとすると時間はかかりそうです。
天橋立を見下ろす「傘松公園」のケーブルカー乗り場の近くにある為か、駐車場はいくつかあるのですが全て有料(700円)です。
<元伊勢籠神社の狛犬>
その昔、狛犬に作者の魂が籠もり、天橋立に出ては暴れ、通行人を驚かせていた。それを聞いた岩見重太郎がその狛犬の脚に一太刀浴びせたところ大人しくなった。その刀傷が狛犬の右前脚に残っている。
両方とも足に傷があるのよね。両方とも暴れてたのかしら?
撮影禁止だから写真はありませんが、拝殿の高欄にある「五色の座玉」が綺麗でした。
天橋立傘松公園
傘松公園へは並走しているケーブルカーかリフトで登ることになります(大回りですが他にバスもあるようです)。この乗り場の近くには民間の駐車場がいくつかあり、全て有料(700円)となっています。
リフトの方が待ち時間も無いし天気が良ければリフトの方が気持ちが良さそうですね。ちなみに私は行きも帰りもリフトを利用しましたが、学生の頃スキーで乗って以来だったので懐かしかったですね。
リフトを降りた地点からでも綺麗に天橋立は見えますが、「股のぞき発祥の地」と書かれていると行かざるを得ません。
リフトで楽をしたはずなのにここでもやはり階段を登ることになりました(結構あります)。
こうしてみるとホントに不思議な光景ですね。
そして!写真にするとどうということは無いのですが「股のぞき」をするとホントに違ったイメージに見えました(「股のぞき」した時の写真も撮ってきましたが、写真で見ると何も変わりませんが・・・)。
若狭彦神社
特に謂れがあるというより、ネットで見た写真が落ち着いた佇まいがあって魅力的だったので訪れてみました。平日の夕方だったので当然誰もいませんでした。そしてそれがまたいい雰囲気を醸し出していました。
若狭姫神社
ちなみに若狭彦神社と姫神社はお互いちょっと離れています。
名称からしても2社セットっぽいですが、作りは微妙に違いますね。彦神社の本殿のみ神社っぽい造りで、残りは仏教建築っぽい感じでした(中身は写していませんが仏教建築っぽい建物は内装もやはり仏教っぽいものが置いてあります)。
<車中泊地点>小浜漁港
この日は道の駅では無く、漁港で車中泊しました。近くに24時間使えるかなり綺麗なトイレがあります(温泉というか健康ランド的な施設もあり温泉にも入れます)。
夕方までは釣りをしている人がいましたが、暗くなったらホントに誰もいなくなり、ちょっと寂しいというか怖い感じになりましたね。
完全に周りに誰もいない中で車中泊したのは初めてだったわ。
回りに誰もいないことを意識すると、ほんの少しの物音でも敏感に反応するようになるから不思議なものです。
3日目
3日目は金沢市内の観光が中心になりました。平日の為か、コロナの影響か他の場所は今でも観光客が少なかったのですが、流石に金沢市内には沢山いました(特に兼六園)。
金沢市内は駐車場に車を置いて歩きで回ったのですが、徒歩でのナビアプリの使い勝手が今一つで街の中を迷いまくりました。
氣比神宮(けひじんぐう)
気比神宮は普通に街の中にある比較的大きめな神社なのですが、駐車場の案内が小さくて分かりにくかったですね。
周りを2周ほどしてやっと見つけました。朝早くて交通量がほぼ無い時間だったのでキョロキョロしながら運転してても問題ありませんでしたが、もうちょっと分かりやすくした方が良いんじゃないかと思いましたね(駐車場は鳥居に向かって左側にあります)。
こちらが重要文化財に指定されている鳥居です。流石に大きく立派なものでした。
こちらもやはり神社というより仏閣といった建物でした。
劒神社
劒神社の境内はかなり広く、隣にある織田文化歴史館の駐車場から入っていくと森の中を歩いていく感じになります。
で、その森に入ると聞いたことも無いような動物の鳴き声が、正に「ギャーギャー」とうるさく結構不気味でした。
どうやらその鳴き声の正体は大きな鳥のようでしたが、何という鳥かは分かりませんでした。シロサギっぽい感じでしたね。
辺りに卵の殻(薄い緑色)が沢山落ちていたので子育ての真っ最中だったのでしょうか?
この神社のある場所は織田という地名で、かの織田信長の一族の発祥の地とされています。
もしかしたら手取川の戦い(織田vs.上杉)の際にはここに立ち寄ったかもしれないな~なんてことを考えると、歴史のロマンを感じられますね。
そしてここもやはり拝殿は仏教建築っぽいものでした。というか鳥居が無かったら普通にお寺って思える様な佇まいですね。
拝殿に向かって右側の建物にはこのような石がおいてあります。これは願いを込めて持ち上げると、叶う時は軽く、そうでない時は重く感じるようです。
ちなみに持ってみた感じ20kg位はあったので、普通は絶対重く感じるはずです。
逆に軽く感じたらマジで願いが叶うのかもね。
毛谷黒龍神社
街の中にある小さな神社ですが、駐車場が分かりにくい・・・というか分かりませんでした。
ナビ通りに到着し、写真にある鳥居のすぐ横にある駐車場に車を停めて参拝しようと石段を上がっていたら、その駐車場が神社とは全く関係ない企業の駐車場であることに気が付きました。
という訳でダッシュで参拝を済まして即座に車を動かしたのでした・・・
恐らく参拝には3分もかけなかったと思います。
社務所にあるという厄除けのご利益がある「龍の絵」も見てこなかったわ。
<四大明神>
毛谷黒龍神社は四大明神の一つだそうです。
東:常陸鹿島大明神
南:紀伊熊野大明神
西:安芸厳島大明神
北:越前黒龍大明神(毛谷黒龍神社)
金沢市内
金沢市内は普通に都会なのであちこちを車で移動すると駐車場に困ることになります(あちこちに小さい駐車場はあったのでうまく移動すれば車でも行けそうではありました)。
という訳で私は兼六園近くの駐車場に車を停めて歩きで回ったのですが、迷うし、疲れるし、雨は降ってきそうだしで2時間位で切り上げてしまいました。
兼六園
兼六園は日本三名園の一つとして有名ですね。私は確か高校受験の時に知識として覚えた記憶があるのですが特段興味は無かったのでこれまで一つも訪れたことがありませんでした。
確かに綺麗だとは思うのですが、個人的にはがっつり人の手が入った自然よりは本当の自然の方が好みですね。
ちなみにここまで有名な観光地だと修学旅行生も多く、結構騒々しかったわよ。
長町武家屋敷跡
江戸時代の雰囲気を残した街並みということで楽しみに向かったのですが、ホントに雰囲気がありますね。
ちなみにこういう雰囲気の街並みはホントに極一部のみでした。そしてすぐ隣の通りは普通の街並みという感じが余計に異国情緒を盛り上げてくれます。
良い所だと思いましたが、実際住んでる人はどんな気持ちなんでしょうか?
常に知らない人がうろちょろしてたり、写真撮ってたりしてるのも嫌でしょうし、家の建て替えも自由に出来ない?って考えるとちょっと不憫ですね。
尾山神社
こちらは前田利家と奥さんのお松の方を祀っている神社です。
特徴は何といっても和洋折衷の神門でしょうか?上手く写せませんでしたがステンドグラスがはまった作りになっています。
その神門を抜けるとお寺然とした拝殿がありちょっとギャップがありますね。
金沢の街並み
基本的に観光名所は金沢城公園の周りにあるので歩いて回るとお城が良く見えます。
お城以外にもレンガ造りの建物などちょっと歴史を感じさせるような風情の建物が多く退屈しない街並みでした(疲れましたが)。
<車中泊地点>道の駅 倶利伽羅 源平の郷
こちらは「源平の湯」という温泉が併設されていますが、温泉というより銭湯って感じでした(まぁ安いですし文句はありません)。
駐車場の脇に鉄道が走っているので耳栓が必要です(夜中にも貨物列車が結構通りました)。トイレは滅茶苦茶綺麗でした。
すぐ近くに静かな運動公園の駐車場があるのですが、行ってみたら静かすぎて逆にちょっと怖かったので道の駅に引き返しました。
4日目
4日目は長野の親戚の家に泊まる予定だったので、あまり遅くならないよう立ち寄る場所を少なくしたのですが、それ故に早く付き過ぎました。ということで翌日回る予定だった善光寺もこの日に行ってみました。
相倉合掌造り集落
勝手に合掌造り集落って標高の低い場所だと想像していましたが、ずっと山を登っていった先にありました。
私が到着した時間は朝の7時ということもあり誰もおらず、駐車場の料金(保存協力金500円)を徴収されることもありませんでした。
それ故ちょっといずらい感じもして、写真を数枚とって早々の退散となりました。
良い所だったけど、実際住むとなるとかなり過酷な場所なんだろうな~って所でした。
こんな途方もない山奥なのに駐車場が500円ってのも納得ではありました。
散居村展望台
実はこの日のドライブコースは特に行きたい所が無く、無理やり何か観光地は無いかと探したところで出てきた場所です。
地図上でも道がかなり険しいことが想像できたのですが、それ程でもありませんでした。ただ金沢の方から相倉合掌造り集落経由で向かうと、延々と何もない所を通ることになります(私の場合、朝からコンビニを探しながらドライブしていましたが、昼頃まで全くありませんでした)。
景色は正に絶景という感じだったのですが、スマホのカメラだと限界があるので最初に案内図を乗せておきます(肉眼ではこんな感じに見えます)。
写真だとこんな感じです。
5月も半ばだというのに遠くに見える山の頂には雪が残っているのが見えたのですが、写真では全く写っていませんね。
ちなみにこのような景色が見える展望台は3カ所ありました。
一つは高さ10m程のコンクリート製の展望台を備えている所、一つは駐車場だけ、もう一つは駐車場から急な坂を400m程登る所です。
私は全て行きましたが、見える景色にあまり差は無いので特に最後の400m歩く所はお勧めしません(結構疲れる&虫が凄かった)。
3カ所の展望台には観光地によくある双眼鏡が備え付けられています。
珍しくただで使えるのよね。双眼鏡なんて普段全く使わないから覗いてみたら、結構よく見えるのよね。
5月半ばでも真っ白!
こちらは長野への移動途中に撮ったものですが、5月も半ばというのに山の上(方向的に飛騨山脈?)の方は真っ白でした。
後で親戚に聞いたところ、長野市内でも5月に雪が降ることは珍しくないそうです。
善光寺
それほど大きな理由は無いのですが、私は神社参拝はしますが、あまりお寺には足を運びません。
ただ善光寺は前から興味がありました。というのも仏教って宗派が良く分からない程沢山あるじゃないですか?下手すると自分の家の宗派すら分からない人がいる位ですよね。
ところが、善光寺って日本で仏教が分派していく前から存在する為に宗派が無いそうです。そういった日本仏教の源流的なお寺ということで歴史的な興味があった訳です。
今回の旅行で私が立ち寄った場所の中では最も人が多い場所となりました。4/3~6/29まで本尊御開帳の期間だったからなのか、何時でも混んでいるのかは不明。
「仁王門」と聞くと何か他のことを想像する人もいる?かもしれませんが、立派な仁王像が立っていました。
御開帳期間だからか、山門にも上がれるようでした(有料)。
混んでいたので私はスルーしましたが、本堂の中にも入れる期間でした。
ちなみに「お寺」といえばつきものなのが「お墓」ですが、善光寺の広い敷地に「お墓」はありません。私事ですがこの日泊めてもらった親戚も、自分の親も善光寺に納骨することを考えているらしいのでその場所を探して見ました。
この写真は善光寺の北の出口から更に北側を写したものなのですが、山の中腹にチラチラと建物が写っていますが、そこがお墓(納骨堂)でした。
こちらがその納骨堂(善光寺 雲上殿)から善光寺の方角を写したものです。スマホのカメラじゃハッキリ写らない程の距離がありました。
<長野市の交通事情>
私は地方に移住してから車を運転するようになったため、東京の様な大都市での運転経験はありません。なので立ち寄ったことがある地方都市同士の比較となってしまうのですが、長野市街の道は結構運転しずらかったです。
とにかく道が狭いんですよね。片側2車線ある国道なんかはトラックが走ってたら隣を並走するのは軽自動車でも怖いって感じでした。
善光寺に向かう時は「こんな細い道通るの?」って感じの道をナビが指定してくるのですが、ナビ(GoogleMap)のせいかな?なんて思っていたらバスも通ってたりしました。
ドライバーのマナーが悪いとかそういうのは全く無いんですが、とにかく走りずらかったですね。
5日目
5日目はこの旅行の主目的である戸隠神社と諏訪大社を訪れました。
計画では善光寺⇒戸隠神社⇒諏訪大社でしたが、善光寺を前日に繰り上げたことからこの日の日程は結構余裕があるな~なんて思いながら出発しました。でも全部回るとかなり時間がかかりましたね。
戸隠神社
宮崎県の天岩戸神社を訪れた際、神職の人から「ここの岩戸を天手力男神が投げ飛ばし、戸隠神社のご神体になった」と聞いた時から何時かは行ってみたいと思っていた神社の一つでした。
調べてみると戸隠神社は神仏習合の時代には「戸隠山顕光寺」というお寺になっていたそうで、それ故建物はお寺っぽくなっています(それ故に拝殿+本殿という作りになっていないのか?それともご神体が戸隠山だから本殿が無いのかは分かりませんでした)。
戸隠神社はいくつかに分散してそれぞれ離れているので基本的には車で移動することになります(徒歩で移動している人もいましたし、そういった案内も出ています)。
宝光社
長野市の方から戸隠神社に向かうと最初に着くのは宝光社になります。
主祭神は天表春命(あめのうわはるのみこと)です(天手力雄命の弟神)。
こちらの社殿は戸隠神社の中では最も古いそうです。独立した一つの神社として見ても立派な感じでした。
・・・という訳でまたもや朝一は石段登りから始まりました(朝一にしてはハード)。
こちらも寺院風の社殿になっています。ちなみに写真では分かりにくいですが社殿隣には溶け残った雪がありました。
火之御子社
私は全て車で移動しましたが、火之御子社は鳥居の前に数台しか駐車できないので休日は宝光社から歩いた方が良いかもしれません。
火之御子社の主祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)です。
中社
中社は鳥居前にバス停があったりして何となくメインの神社かな?と思えるような作りでした。
ここにはちょっとした罠があって、鳥居の目の前に民間の駐車場(600円)があるのですが、鳥居をちょっと通り過ぎると神社の無料駐車場があったりします。なんか損した気分になるのでご注意を(私は5分程の参拝の為に有料駐車場に止めてしまいました)。
中社の主祭神は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)です。
もはやこの程度の石段は「普通」ですから驚きもしませんね。
ただこの後のことを考えると、なるべく体力は温存しておきたい所です・・・
隋神門、奥社、九頭竜社
こちらが戸隠神社参拝のメインイベントって感じでしょうか?案内には片道40分程とあります。
私が「片道40分の参拝」で思い出すのは香川県の高屋神社での悪夢ですが、行かないわけにはいきません。昼過ぎから雨の予報でしたから急いで登ることにしました(登り始めの時刻は10時)。
ちなみに奥社の主祭神は天岩戸をここまで投げ飛ばした天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)です。
ちなみにここの駐車場も有料(600円)です。
まぁ長いこと停めることになるし、こっちはしょうがないわね。
ここからハイキング(参拝)スタートです。
最初はほぼ平坦な道(やや登り)を行きます。午前中で人が少なかった為、熊注意の看板に軽く怯みました(クマよけの鈴をつけている人も結構いました)。ちなみに私が帰る頃にはこの通りだけで100人位の人が歩いていました。
10分ほど歩いたところで隋神門が現れます。ここを過ぎたあたりから勾配が徐々にきつくなっていきます。
普通の神社ならご神木レベルの杉の木で並木道が形成されています。かなり壮観です。
そして徐々に傾斜がきつくなってきます。この写真では結構綺麗に石段が整備されているように見えますが、歩きにくい場所も多かったです。
運動不足気味の私は途中で一度休憩を取りましたが、なんとか30分程で登り切りました。息は切れましたが高屋神社に登った時と比べるとかなり楽でした(あの時は後半脚が上がらなくなりましたからね~)。
こちらが奥社です。
こちらが世にも珍しい虫歯にもご利益があるとされる九頭竜社です。
一生自分の歯でご飯が食べれるよう願掛けしておきました。
ちなみにここまで来たらがっつり雪が残ってました(5月中旬ですよ)。
諏訪大社
諏訪大社が4つに分散しているのは知っていたのですが、実際回ってみると結構離れてるんだな~というのが率直な感想です。
私が訪れた時はちょうど御柱祭期間で、境内に出店が並んでいたり、その業者の車が沢山いたりでちょっと参拝しにくい所もありました。特に下社の2社は周りの道がとても狭く、駐車場へアプローチするのがとても大変でした。一応メインの神社は上社だと思うので時間が無い場合は上社2社だけでもいいかと思います。
上社前宮
上社の2神社は比較的大きな道沿いに駐車場があり、とても分かりやすい所にありました。
前宮は奥行きがあり、石段と坂道をしばらく登ることになります。
諏訪大社の社殿は四方を御柱に囲まれているので有名ですが、それが見えてきました。
御柱の印象が強すぎてあまり記憶に残っていない社殿・・・
現地にあった説明書きによると、御柱は20数キロ先の置き場から氏子数千人で引きずって来るらしく、裏側が削れているとのこと。
確かに削れてたわね。
上社本宮
「本宮」という位ですから諏訪大社の中心的存在なのでしょう。それ故見所が多くあるのですが、全部掲載すると数が増え過ぎるので何点かに絞りました。
ちなみにこの辺りから大雨に見舞われてしまいました。
相撲の起源はいくつかの説があるらしいのですが、その中の一つに古事記の中の「国譲り」に係るものがあります。
「国譲り」は出雲を治めていた大国主神に天照大御神が国を譲るように迫ったというお話ですが、その交渉の段階で大国主神の子供である建御名方神(たけみなかたのかみ)と天照大御神の使者である建御雷神(たけみかづちのかみ)が力比べをしています。その力比べが相撲の起源という説があります。
で、それに負けた建御名方神が逃れてきたのが諏訪であり、建御名方神が祀られているのが諏訪大社ですから境内にも土俵があるという訳です。
ただそういった説明は一切なく、相撲の起源についてはこの神社の「売り」にはしてないみたいね。
ちなみにこちらの社殿もお寺っぽい作りでした。
下社秋宮
こちらは周りの道が狭いのと、お祭りの準備中ということが合わさった為か、とにかく車で向かうのに苦労しました。
神楽殿の注連縄が太いのは出雲大社(主祭神:大国主神)と関係が深いからなのでしょうか?
写真はうまく取れなかったのですが、こちらは拝殿こそお寺風ですが、本殿は普通の神社風の作りでした。
下社春宮
秋宮の写真じゃないの?と思われるかもしれませんが、春宮です。
下社の2神社はとても構造が似ていました。
ちなみに4つの神社は全て四方に御柱が立っています。
それにしても戸隠神社も、諏訪大社も全部見て回ると結構時間がかかるわね。
<車中泊地点>道の駅 三岳
戸隠神社参拝で汗もかいたことだし、お風呂のあるところまで進みたかったのですが明るい内には着きそうになかったので「道の駅 三岳」で車中泊しました。
こちらはお風呂が無いという事以外は理想的な車中泊スポットでした。
幹線道路からは2km程山奥に入ったところなので交通量はほぼゼロ。周りにも民家はほぼ無し、施設は新しくトイレはとても綺麗。近くに特に観光地は無いので他に車中泊している人もほぼゼロって感じでした。
当然そんなだから食料は遠くで買ってこないと手に入らないわよ。
6日目
6日目は特に立ち寄る予定の場所は無かったのですが、高速を使っても1日で家まで帰るのはしんどい距離が残っていた為、適当な車中泊場所まで移動するだけの日にする予定でした。
・・・が途中で事故にあいました。
早朝から無心に車を走らせていた為でしょうか、元々は兵庫県朝来市辺りまで行ければ良いかな?と思っていたのですが、どうやら明るい内にその先の津山市位まで進めそうでした。
ナビには行き先に朝来市としかセットしていませんでしたから、具体的な目的地を決定してナビに入力する為に最寄りの道の駅に立ち寄ることにしました。
しかし、たまたま見つけた道の駅に向かおうとしたらその途中の道で事故にあいました。
トホホ・・・な帰り道
事故の方の記事に書きましたが、車中泊をしていたために車には荷物が一杯でした。
なのでレッカーの運転手さんにここまで連れてきてもらって、荷物を自宅に送りました。
荷物を送ったヤマト運輸のセンターから一番近いJRの駅が「和田山駅」でした(タクシーで1,000円程)。正直帰って地図を見るまでここがどの辺かは全く知りませんでした(この時点では家まで帰れるかも分かっていません)。
ただ、とても運がいいことにちょうど1時間に1本の汽車が来ていました。1度乗り換えて最寄りの新幹線の駅である姫路に向かいました。
この汽車の中で新幹線のチケットを予約する段になって何とか山口まで帰れることが判明しました。
といっても最寄り駅に着いたのは23時過ぎでしたから電車の乗り継ぎは奇跡的でしたね。
ヤマト運輸のセンターで荷造りにあと5分余計に時間をかけていたら間に合わない所でした(自動車保険で帰りの交通費は出ますが、宿泊費は出ません)。
いや~ホント最後の最後で楽しい旅行が滅茶苦茶になってしまいました。
6月(梅雨時)には北海道に行こうと思ってたけど、ちょっと無理そうね~
コメント
こんにちは
長野に石川って凄いですね!ダイジェスト楽しみにしてます!!
釣りは6月中旬以降に行きましょう。水温上がらないと深場狙いの遠投が必須でした
まささんこんにちは。
長野って気楽に考えていましたが詳細に計画を立てるとかなり遠いですね~
恐らくスケジュール通りにはいかないでしょう。まぁ車中泊なんで狂ってもなんとでもなりますけどね。
遠投は20mも飛ばず苦戦していたので、この間ついにラインをPEに変えてみました。
これでどうにか30mちょい位は飛ぶようになりましたが、ネットを見るとまだまだ足りないみたいですね(100mとかどうやったら行くんだろう?というのが現状です)。
6月中旬以降了解です。それまでにもうちょい投げられるようにしておきます。
6月は30mも飛べば大丈夫ですよ。魚の居るところに届けば問題ありません。シーバスロッドな私は50mです(笑)
しかし、Peにするとは勉強してますね!
私が子供の頃に釣りをしていた時には無かった?ものなので未だに結び方が怪しいですけどね。
旨い人が投げる時に竿がヒュッって鳴るじゃないですか?あれがどうしても再現できないんですよね~
まぁちょっとづつやっていきます。
こんにちは。私の地元まで来られるんですね。
ただ、観光しながらとなるとけっこう厳しい日程に思いますので、あまり無理せず運転して下さい。
個人的には天橋立のついでに城崎温泉や玄武洞もお勧めです。
ふなむしさんお久しぶりです。
平日とはいえ天橋立みたいなメジャーな観光地を含めるとやっぱり強行軍ですかね?
一応いざとなればどこでも泊まれる車中泊のメリットを活かして無理な運転はしない予定ではいますがありがとうございます。
城崎温泉や玄武洞についても調べてみます。
天橋立は対岸まで歩こうと思わなければ時間はかからないんじゃないですかね?
あと、福井はたぶん国道8号線を北上するルートだと思うのですが、劒神社はだいぶ外れた所にあり、戻って毛谷黒龍神社に行くと結構ロスが多い気がします。
個人的には毛谷黒龍神社は正直それほど・・・なので、劒神社から海に抜けて越前海岸を通って金沢に向かうルートも面白いと思います。
ふなむしさんアドバイスありがとうございます。
お勧めの玄武洞は見に行くことにしました。
劒神社は注意していたつもりなのですが、毛谷黒龍神社の近くにあるやつと勘違いしていました。
毛谷黒龍神社は正直調べていた時も何で有名なのかな?という感じではあったので、近くを通らないとなるとスルーになるかもしれません。
道も福井市街地を抜けるより海岸線の方がストレスも無さそうですしね。
ありがとうございました。
すみません、ルートを良く見ると国道8号線ではなく山道や農道を通るんですね。
これならロスは少ないですが、ちょっと走りにくいかも・・・
金沢方面に抜けるだけなら8号線が楽ですが、海岸線の方が日本海っぽくて風光明媚です。
毛谷黒龍神社は最近パワースポットとして取り上げられて有名になったんですが、昔から近くの足羽神社や藤島神社の方が有名です。
ただ、福井は気比神宮が総鎮守なので、他は地元の神社という感じですね。
ありがとうございます。
神社ってネットで名所を調べると沢山出てきますが、行ってみると「普通の神社ですね」ってことが少なくないので助かります。
道は今の所Googleが選んだルートになっていますが、日々のルート設定はYahooナビなのでもう少し大きな通りが選ばれるかもしれません。
帰路、小浜の「こだま食堂」わらじカツ丼とかどうでしょう。
茶菓屋さん。コメントありがとうございます。
大変申し訳ありませんでしたが、帰ってきてからこのコメントを拝見いたしました。
旅行自体は最後に大きなトラブルが発生してしまい、記事の更新が遅くなるかもしれませんが何時かは更新しますのでまた見てみてください。