セミリタイア生活と社会の接点

セミリタイア生活
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哲学者のアリストテレスは、「人間は社会的な動物である」といったそうな。でも、セミリタイアするということは、人の社会から自ら離脱するということでもあります。ではセミリタイアした人は社会とは関わらず生きていくことになるのでしょうか?

セミリタイア生活は社会との接点が少ない

あまり会話の中では出てきませんが、会社の行動規範みたいなものの中に「社会の一員」なんて言葉が出てきたりします。

「社会の一員」ということは当たり前の事?

私も2年程前までは普通のサラリーマンでしたから、こういった言葉を目にすることもあったのですが、その当時は「社会の一員」という言葉に特段意味を感じていませんでした。

まぁ「人として」と読みかえても意味は通じるよね?位の言葉と認識していました。

過去の私と同様に、現在普通に働いている人も自分が「社会の一員」であるということを自覚している人は少ないと思います。何故ならそれが当たり前のことだからです。

セミリタイアすると「社会」との接点は減少する

でも、セミリタイアするとそれが当たり前のことではなくなります。

まぁ広い意味では「社会の一員」ではあるのですが、社会に参加していないというか、社会と接触する機会が少ないといった感じになるんです。

ちなみに「社会」を辞書で引くと、「人間の共同生活の総称。また、広く、人間の集団としての営みや組織的な営みをいう」とでてきました。

要するに「社会に参加していない」状態というのは、群れからはぐれてしまった動物のような立ち位置になるということですね。

社会との接点が減ると不安になることも

「人は社会的な動物である」とは哲学者のアリストテレスの言葉です。紀元前の人も言ってるくらいなので、社会に参加する(集団で活動する)というのは人間の本能的なものなのでしょう。

この本能的行動を自ら断ってしまってるのですから、様々な局面で不安になったりもします。

この辺は少し角度を変えて別の記事でも書いていますので、ご興味ある方はご覧ください。

何故セミリタイアした人は株やFXをやるのか?

話は変わりますが、セミリタイアした人のブログなんかを見ると結構高い確率で株やFXをやっている人がいますよね。

当然、一番の目的はお金を増やすことだとは思います。私も株なんて全くやらなくてもギリギリなんとかなるのに、リスクを取って株をやっています。これは元々の計画が「贅沢する分は株で増やす」という風にしていたからです(株で儲けなかったら贅沢しない)。

でも、目的はもう一つあります。それが「社会との接触」です。

株やFXをするには「社会」の動向を知る必要がある

株やFX(私はFXはやっていませんが)をする上でまず必要なのは世の中の動きを知ることです。

セミリタイア生活をしていると情報は能動的に収集しないと得られない

短期売買がメインでテクニカル分析のみで投資をしているという人もいるとは思いますが、そうした人でも政治・経済のニュースは見ていると思います。

この世の中の動きって、働いていると受動的にも情報は入ってきますよね?でも、セミリタイアしていると能動的に情報収集しないと入ってきません。

例えばニュースを見る、新聞を読む、投資系のネット掲示板を見る、といった感じですね。

結構面倒よね。

ただ、こうして世の中の動きを見に行くことで、「社会に参加している感」が得られます。

「情報の収集」が社会との接点

これらの情報収集ですが、私は投資をしているからやっていますが、投資をしていなかったらやらなくなると思います。

こうして投資をすることで「社会」との繋がりを確認しているという側面が他のセミリタイアされた方にもあるのだと思います。

株で大損するとセミリタイア生活が破綻してしまうのですが、投資活動をしないと社会との接点が減ってしまいます。

大金を突っ込まなければいいんじゃない?

投資のすすめ(若い人向け)

このブログのアクセス情報を見ると、18~34歳と若い方の比率は15%と少数派なのですが、そういう若い人に上記のお話に関連したアドバイスがあります。

それは少額で良いので「投資」を始めることです。

投資によって得られるものは「お金」だけではない

これはお金を増やすというよりも、世の中の動向をつかむためです。

自分の経験だけを元に話しますが、社会人として「当然のたしなみ」なんて思って新聞を読んだり、TVでニュースを見てもあまり頭の中に入ってきません。

もちろん、米国の大統領がこれこれこういう発言をしたというニュースをみて、「じゃあ関連してこの国の経済がこうなりそうだな」といった発想は浮かんできにくいと思います。

色々なニュースに接すると、自然と「ニュースとニュースを頭の中で関連付け、次に起こることを予想する」といった能力が身に付いてくるはずですが・・・

自分の利害にかかわらない事って記憶に残らないものよね。

自分の利害に係ることは頭に入ってきやすい

これが例えば10万円でも株(投資信託でもOK)を買っていたらどうなるでしょう?

間違いなくその株の株価が毎日気になるようになります。そして大きく株価が動いていたら、その原因が知りたくなるはずです(特に下落している時)。

それらを調べていると、まず間違いなく日本経済の動向、その日本の経済を左右するアメリカの動向やその他の国の動向がかかわってきますから、それらも理解しようとするでしょう。

自分の大事なお金を左右する要因ですから、そういった知識って積極的に調べるし、忘れにくいんですよ。

政治・経済関連の知識は無駄にならない

そしてそういった知識を身に付けることって仕事に役立ちます。

少なくとも会話を通じて相手に「馬鹿」と思われずに済みます(これも仕事に役立つと言えますね)。

サラリーマン同士だと、共通の会話が見つからないときは、政治・経済の話になりがちですよね?そういった知識がない人はちょっと話しただけですぐ分かっちゃいます。

私の場合は人生まで変わりましたが

私の場合、上記の流れで事業会社にいたのに、証券会社に転職し、そのまま金融業界を渡り歩くことになりました。

年収が上がったこともありますが、その頃からやっていた投資が上手くいったことも40後半でセミリタイアできた要因ではありますね。

明確に区別できていませんが、私のリタイア資金は7割が働いて得たお金、3割が投資で増やしたお金というイメージです。

セミリタイア生活はネガティブな事が多いのか?

これまでも私はこのブログでセミリタイア生活について何本も記事を書いているのですが、なんかネガティブな側面ばかり取り上げていますね。

でも、他のセミリタイアされた方のブログも似たり寄ったりよね?

ネガティブな面を取り上げる理由

私がセミリタイア生活について紹介する記事を書くとき、そのネガティブな面に着目した記事を書きがちなのは、こんな理由からなんだと思います。

  • セミリタイアする前はもっと楽しい生活だと思っていたけど、それ程でもないといったギャップがあるため(実際はそこそこ楽しいのにギャップの為に楽しく感じてない)
  • 私の性格(元々結構楽観的なんですが・・・)
  • 日本人的な謙虚さ(実際は楽しいのに働いている人に申し訳ないから謙遜している?)

確かにこれからセミリタイアしようと目指している方に向けては、ネガティブな面を紹介する方が良いという気持ちもあるのですが、あまり否定しすぎるのも良くない気もします。

今度はもっとセミリタイア生活の良い面に着目した記事を書いてみたいと思います。

実際今思いついているネタは無いので、「その内書きます」としておきます。

<その後に書いた記事>

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