セミリタイア生活の良い所は引き算の幸せ

セミリタイア生活
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私はこれまでセミリタイア生活をしてきて、そのネガティブな側面を主に紹介してきました。というより、ぱっと思いつくものは大抵ネガティブなことなんですよね。そして先日の別の記事にて、今度はポジティブな面に注目したものを書いてみたいとしていました。今回はそんなセミリタイア生活のポジティブな面をご紹介できればと思います。

日常生活で気付く事と気付かない事

私は今までセミリタイア生活について、ネガティブな側面を主に紹介してきました。

実はこれ、特にネガティブなものに焦点を当てていたわけではなく、すぐに思いつくものがネガティブなものが多かったからなんですよね。

この理由についてちょっと考えてみました。

「始めた」ことと「止めた」こと

新たに「始めた」こと

セミリタイア生活でも、普通の生活でも同じですが、今までの生活スタイルに無かったものが増えると明確に記憶に焼き付きますよね。

例えば「新しい趣味を始めた」とかです。

今までしてたことを「止めた」こと

これに対して、今までの生活スタイルにあったものが無くなった時はどうでしょう?

例えば「タバコを吸っていたけど禁煙した」などです。

「始めた」ことは意識に留まり、「止めた」ことは忘れていく

前者の「新しい趣味を始めた」ことは楽しいことですから、それをしていることは幸福といえるでしょう。そしてその趣味をするたびにその幸福を感じることでしょう。

しかし、後者の例はどうでしょう?

「タバコを止めた」ことは体に良いことで、ある意味幸せをつかんだはずです。なのでいつまでもその幸せになったことを記憶に留めておいても良いはずなのに、いつの間にかそれが当たり前のことになって、そのありがたみは実感できないものになっていきます。

要するに現在進行形の幸福(もしくは不幸)は認識しているのに、過去に何かを止めた(無くした)ことによる幸福(もしくは不幸)は認識しずらいんですよね。

セミリタイアしたことによる幸福は引き算の幸せ

振り返ってみると、セミリタイアしたことによって得られた幸せって、サラリーマンの時には避けようがない「嫌なこと(不幸なこと)」が無くなったことによる幸せが多いんだと思います。

抱えていた不幸が現在は無くなっているので、現在はそれが当たり前になっている。そしてその幸せは認識しずらいんです。

要するに新しい「幸福」が増えるのではなく、過去にあった「不幸」が無くなるといった「引き算の幸せ」が多いんですね。

具体的にはこんなことよ。

人間関係から解放される

私は結構社交的に振る舞う事が得意です(実際は社交的でもないのですが)。

なので、大抵の人とは仕事位なら上手いことやれるのですが、それでもやはりいますね。なんかやたらそりが合わない人。そりが合わない位ならまだ良いですが、やたら突っかかってくる人とかもいますよね(知らないところで何か恨みでも買ってたのかと思うくらい)。

でも、いちサラリーマンなら嫌でもそういう人とはお付き合いしなければなりません(仕事の場だけですが)。

上司、部下、同僚、関連部署の人、お客、取引先、下請け業者・・・関係する人が増えれば増えるほどそういった人に当たる可能性も高まります。

まぁサラリーマンなら人間関係でストレスが無い人なんていないでしょう。

これ、会社を辞めれば(セミリタイアすれば)無くなります。ストレス爆減です。

多分現在お勤めの方から見れば、それだけでセミリタイアしている人が羨ましく、とても幸せに見えることでしょう。

でも、しばらくするとそれが当たり前のことになって、幸せだという自覚が無くなるんですよね。

人間って贅沢よね。

拘束される時間が無くなる

当たり前ですがセミリタイアすれば会社に行かなくてよくなります。

会社に行くって様々な要素がありますよね。上に書いたように嫌な人間関係の輪に飛び込んでいくという要素もありますし、自分の時間が束縛されるという要素もあります。

時間に関しては、決まった時間に起きて出勤し、決まった時間に休息(昼食)し、決まった時間まで働かなければなりません。

当たり前にしていたことですが、今考えるとがんじがらめですよね。

こうした様々な拘束からも解き放たれます。

これも今となっては全てが自由なのが当たり前になってしまっています。

今となってはお昼の時間が誰かに決められてるって不思議よね。「お腹が減ったら食べる」というので良くない?

セミリタイアして得られる幸せはこの2つが大きいかな

恐らく私がセミリタイアして得られた「幸福」って主に上記の2つなんだと思います。

そして両方とも「引き算の幸せ」なので、現在は当たり前のこととなっていて特別その幸福感を自覚できていません。

既に認識できていませんでしたが、改めて考えると十分すぎるほど大きな「幸福」ですね。

これ以上を求めるのも贅沢ってものじゃないかしら?

なので、このブログで「セミリタイアした後の生活ってこんな感じですよ」という紹介を書こうとすると、セミリタイア後に発生したネガティブなことが多くなっちゃうんですよね。

その辺りは以下の記事でご紹介しています。よろしければご覧ください。

セミリタイアのすすめ?

私は他の人にセミリタイアすることを特に進めてはいません。

単に「セミリタイアするとこんな感じになりますよ」という一つの例を発信して、セミリタイアするかどうか検討している人の判断材料の一つにでもなれたら良いかな?と思っています。

今回はセミリタイアして良かったことにフォーカスしました。

ですが上記の通り、良いことの方は思い出さないと出てこないようなことでもあります。

それでも大きな「幸福」ではあるけどね。

今働いている人には物凄く魅力的な話に聞こえるかもしれませんが、それが当たり前のことになり、すぐに自覚できなくなってしまうという事にも留意していただきたいと思います。

コメント

  1. シンタカ より:

    いつも楽しく読ませていただいております。
    セミリタイアブログが好きで、結構あちこちのぞいており
    私自身は働いているので、実際にリタイアしたらどんな感じなのだろう
    といつも思いつつも
    しっくりと想像できそうな文章にであったことがなかったのですが
    「引き算の幸せ」なので幸福感を自覚しにくくなる
    という説明にとても説得力を感じました。 
    ありがとうございます(*´ェ`*)

    • 東郷 潤 東郷 潤 より:

      シンタカさんコメントありがとうございます。
      「引き算の幸せ」って自分でも上手く表現できたな~って自画自賛している文章なんです。
      それにコメント頂けるとホントに嬉しいです。
      くだらない文章も多々ありますが懲りずに見に来て下さいね。