セミリタイアした直後から取っておこうと思っていた「乙種第四類 危険物取扱者」資格の試験を受けてきました。やはり面倒くさいことってどうしても先延ばししてしまうので、「取ろう!」と思ってから実際の試験まで2年以上かかってしまいました(コロナの影響で試験自体が無くなっていたのも要因ではありますが)。
将来に備えて!?役に立ちそうな国家資格を取っておく
セミリタイア生活はやはり不安定ですから、万が一の備えはいくつか欲しい所ですね。
いざ「働かないと」ってなっても50過ぎだとなかなか難しいし、働くのに有利な資格はあって邪魔にはならないと思うわ。
セミリタイア生活はやはり不安定なものです
私がセミリタイアしてから既に2年半以上が経過しています。
当初からある程度想像はしていましたが、セミリタイア生活というのは色々な面で不安を感じるものです。当然将来起こるかもしれない様々なリスクについてはある程度想定した上でのリタイアではあったのですが、それを上回る事象が起こった時なんかは特に不安になりますね。
典型的なのは今年初めからの「コロナの流行」です。流石にこんなことは想定していませんでしたし、今後どうなるのかすらも分かりません。
コロナによる経済停滞を避けるために先進諸国は市場にお金をじゃぶじゃぶ供給していますが、それによって将来インフレ率が上昇すれば収入が無い私の生活は危機を迎えるかもしれません。
いつか働くことになるかも!?その時働けるの?
・・・ということで特にコロナ以降、私は「いつか働くことになるかもしれない」ということを意識するようになりました。
ただ50過ぎの人間が職を得るのはそう容易いことではないでしょう(これもコロナの影響で結構変わってきそうですね)。
そうした場合に備えて働くのに有利な資格を取っておけば「保険」になるかもしれません。
ただ、これまでのキャリアに全く関係ない資格を一から勉強するのはこの歳だと少々きついですし、難しすぎる資格も手が出しずらいですよね。
という訳で私は乙種第4類 危険物取扱者をとることにしました。
乙種第4類 危険物取扱者ってどんな資格?
「乙種第4類 危険物取扱者」(通称:乙4)って聞いたことがある人も多いかもしれませんね。
様々な場所で必要になる資格ですが、最もメジャーなのは「ガソリンスタンド」ですね。法律でガソリンスタンドには必ずこの資格を持った人がいないといけません。
ガソリンスタンドって近年ずっと減り続けていますが、まぁ私が生きてる間位はそれなりの数を維持できるでしょうし、この資格があれば将来アルバイト位には滑り込めるんじゃないかと思っています(甘いかもしれませんが)。
難易度は合格率が30~40%と数字だけ見ると難しそうですが、内容はそれほど難しくはありませんでした。この辺は理系(特に化学)の知識があるかないかで相当左右されると思います(この辺の具体的な話は後述します)。
乙4を受けるに当たって最初にチェックすべきところ(場所・日時)
このブログを見て「よし!自分も乙4取っておこう」なんて思う方も少ないとは思いますが、一応自分が失敗した点を注意喚起しておきます。
それは試験場所と日程の確認です。
乙4は全国どこで受験しても良いのですが、試験が行われる頻度はバラバラです(当然地方は試験の頻度が少ない)。
「丁度申し込もうとした日が締め切り日付近」といったベストタイミングで受験の申請が出来たとしても実際の試験日までは1カ月以上空きます。地方では試験の頻度が低く、タイミングが悪ければ、申請しようとした日から実際の試験まで何カ月も空くという事もあると思います。
乙4の必要勉強時間は20~40時間程と言われていますから、勉強する前に試験の申請をするのが良いと思います。
私はちょっと勉強を始めて、「この位ならいけるな!」と感じてから試験日程を調べたのですが、住んでいる埼玉県の試験会場はその時点で一番近い日を選んでも2カ月以上先でした。幸い東京の試験会場が近かったのでそちらに申し込みましたが、それでも1カ月以上先になりました(間延びし過ぎると勉強の効率も悪くなります)。
知りたかったのに分からなかったこと(試験開始時刻)
これも受験しようとしていなければどうでもいい事ではありますが、受験に当たって知りたかったのに分からなかったことを書いておこうと思います。
それは試験開始時刻です。
乙4は「一般財団法人 消防試験研究センター」という所が主催していて、試験の概要はそこのHPで知ることが出来ます。ただ、試験の開始時刻はどこにも書いてありません(乙4受験を綴ったブログなんかを検索しても分かりませんでした)。
私のように地元の試験会場は日程が合わないから隣の県へ・・・みたいな者にとって試験開始時刻は知りたい所です。私の場合は都内を横断するルートになるので、朝の通勤ラッシュに被りたくないといった理由でしたが、人によっては行けるかどうかの判断に影響するかもしれません。
しかし試験時刻は受験を申し込んで受験票が届くまで分かりません(働いている人は調整が難しくなるかもですね。実際試験会場は空席も目立っていました)。
私が受験した東京会場は受験者が多く、1日に2回試験が実施されることも多いようなのですが、私は午後の試験でした。いつも同じ時刻なのかは分かりませんが、一応参考までに書いておくと、私の場合は「集合時刻が13:10で、試験開始時刻が13:30」でした。
私は申し込みの〆切り日に受験を申請したので午後の試験になったと思われます(早く申し込むと午前になると思われます)。
当日は午前中にも試験があったみたいだけど、そちらの開始時刻は分かりませんでした。
人によっては難しい!?合格率が低いその理由
上で乙4の合格率は30~40%と低いのに「それほど難しくなかった」と書きましたが、それには理由があります。
乙4の試験は内容で大きく3つのパートがあり、「法令関連」、「物理・化学の基礎」、「危険物の性質、火災予防・消火の方法」に分かれています。
この中で「物理・化学の基礎」と「危険物の性質」は元々その辺の知識があるかないかで勉強時間に大きな違いが出てくると思われます。
私は大学・大学院と化学を専攻していましたので基礎的な知識がありましたし、実験で様々な有機溶剤を扱っていたのでこの辺りにはほとんど時間を取られませんでした。
試験問題には化学反応式や物質の匂いや燃えた時の炎の色なんてのも出てきます。実際に手に取ったことも無い、呪文のような名前の物質の性質を丸暗記するって人によってはかなり過酷だと思います(ある意味出題範囲もとても広い)。
それにしても大学の時の知識が20年以上の時を経て役に立つとは・・・
結構覚えてるものよね。三つ子の魂百までって所ね。
当然あります。丸暗記するもの
歳を取ると「試験勉強」なんてする機会はほとんどありませんよね?
なのであまり明確に認識することがありませんでしたが、やはり記憶力・・・もしくは集中力はかなり衰えていました。
上記の物理や化学、物質の性質なんてものは参考書をさらっと読んだだけで記憶の片隅から次々と蘇ってきたので良かったのですが、法令関連は丸暗記するしかありません。
ただ、その暗記に苦戦しました(結構数値を覚える必要があります)。
そもそも集中して長時間勉強するということ自体が出来ないんです。せいぜい20分が限界。これではまとまった量の暗記は難しいですよね。というより2時間という試験時間を集中し続けられるかも不安でしたね(試験時間は2時間ありますが、実際は30分ちょっとで回答できます)。
私は記憶すべき要点をPCでまとめ、プリントアウトしてトイレの壁に張り、毎日目に入るようにしていました。
若い時に覚えた知識は今でもすぐ思い出せるのに、今覚えた知識はすぐ忘れるんですよね。
まぁそれでも何とでもなる量ではあります。
たまには時間に縛られるのも良いもんだ!?
セミリタイア生活をしていると、時間に拘束されるという事がほぼ無くなります。
私に関して言えば「〇時までにこれをやっとかないと」といったことはほぼ無いと言っていいでしょう。それはそれで別に問題ありませんし、働いている人から見れば羨ましい事でもあると思います。
ただ、そんな生活ですから今回のように「〇日の△時から▽時まで試験」みたいなことって変に新鮮に感じるんですよね。ちょっとした緊張感も味わえましたし乙4受験は悪く無かったですね。
ところで試験は受かったの?
発表は約2週間後だね。流石に落ちては無いと思うけど・・・発表されたらこの記事に追記しておきます。
<後日追記>
試験後の主なイベントを書き足していきます。
- 試験日:10月30日(金)
- 合格発表(HP):11月12日(木)・・・無事合格(同日手数料振込)
- 合格通知受領(郵便):11月14日(土)・・・同日免状交付を申請
後日、乙4試験の流れをまとめました。今後受験予定の方は参考になるかもしれませんのでご参照ください。
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