今回は東京都北区にある王子神社に行ってきました。ここは駅からすぐなのですが、都内の駅近にしては神社だけではなく、神社の周りまでもが静寂な異空間で面白いです。面白いといえば末社ですが「髪の神様」がいらっしゃいます。私はちょっと不安に感じてきていたので入念にお参りしておきました。
王子神社(東京十社巡り)
王子神社の公式HPによると、いつ創建されたかは不明のようですね。
ただ、源義家の奥州征伐の折、慰霊祈願を行い、甲冑を奉納したと伝えられている所から900年以上の歴史はありそうです。
源義家(1039~1106年)は源頼朝や足利尊氏の祖先ですね。
その後の1322年に領主の豊島氏が紀州熊野三社より王子大神をお迎えして、「若一王子宮」と称しました。これがこの辺一帯の地名の由来にもなっています。
王子神社への行き方
王子神社はJR、南北線、都電荒川線の王子駅より徒歩3分程度です。
ただ、行ってみて気付いたのですが、駅の南側の出口から出ると明治通りを越えるのに一苦労します。パッと見た限り、歩行者用信号がかなり遠くまでありませんでした(陸橋はあります)。
スムーズに移動するには上図にあるように、JRなら北口から出ることをお勧めします。
そして駅の北口を出て線路をくぐって西側に出ると、いきなり味わい深い通りに出ます。
これ駅前ですよ。ちょっとびっくりしました(駅の反対側は普通に雑然とした街なのですが)。
そのままこの小川沿いを100mほど進むとこの小川にかかっている橋が見えてきます。
この橋の辺りで右手に結構急な階段が見えてきます。それを登ると地図上の黒い線のルートで王子神社に着きます。
ただし、このルートだと神社の中ほどに着いてしまいます。
正面の鳥居から入らないと気持ちが悪いという方は、そのまま少し直進すると頭上に道路の橋が見えてきますので、その道路まで階段で上がります。
しばらく歩くと王子神社の入り口が見えてきます(地図上の赤い線のルート)。
境内散策
正面鳥居
私は上の地図の黒い線のルートで神社に入ったので、一度外に出てから入り直しです。
手水舎
人が写り込まないよう待っている間に他の人の使い方を見ていたのですが、結構皆さんバラバラな作法で清めていますね。
自分が不作法なのかと心配になってしまったりします。
狛犬(向かって左側)
王子神社の狛犬には色が入っていますね。私は始めてみました。
ここは左右で同じ形をしていますが、足が踏んでいるものが違いますね。
こちらは小さい狛犬を踏んでいます。
獅子(向かって右側)
こちらは毬のようなものを踏んでいますね。
何か謂れがあるのかもしれませんが、HPなどには何も書いていませんね。
拝殿
土曜日に行ったせいでしょうか?七五三の家族連れがかなり多かったですね。
なるべく人の顔が写らないように・・・とすると結構遠くからの写真になってしまいますね。
末社(関神社)
王子神社内にある末社である関神社はとてもユニークです。
御祭神は百人一首でも有名な蝉丸公で、髪の祖神です。
すぐ隣には「毛塚」もありますね。
「毛」の神様だけあって、寄進された方々にはかつら店の方が多かったです。
私もこのまま髪の毛がいつまでもあるようお祈りしておきました。
蝉丸公って坊主めくりするとき特別な役割をしていたような記憶があるけど、思い出せないわ。
王子神社へ行ってみての感想
王子駅の周辺は普通の都内の街といった感じなのに、王子神社の周りだけは正に”神社”という雰囲気が漂い、異空間な雰囲気が面白い場所です。
神社自体はそれほど広くなく、さらっと一周できてしまうのですが、神社の外も合わせて散策すると見応えがあるかと思います。
また、全国でも珍しい髪の神様がいますので、そちらの心配がある方は行ってみてはいかがでしょうか?
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