セミリタイア生活と節約(光熱費編)

セミリタイア生活
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少し前に「セミリタイア生活の生活費」というタイトルで1カ月の支出の内訳をご紹介しました。その中で「何故高いのか謎!」としていた光熱費(特に電気代)について重い腰を上げて調べてみました。果たして節約は可能なのでしょうか?

セミリタイア生活の光熱費

私が問題と思っているのは電気代なので、今回ちょっとその犯人探しをしてみようと思います。

ガス・水道については自然と節約できているはずなのでその辺りも触れていきます。

ちなみに生活費全体についてはこちらにまとめてあります。

ガス代・水道代

私のガス代・水道代(直近1年間の平均値)は以下のようにほぼ平均値並でした。

<平均値に対する私のガス代・水道代>

平均値は総務省の「家計調査」の2019年7月~2020年6月までの「大都市に住む単身世帯」の数値を平均しています(統計は四半期毎)。

全国平均ではなく、大都市の数値を利用したのは特にガス代が大きく異なるからよ(全国平均だとプロパンの影響で平均値が高めになります)。

ガス代・・・【平均値2,391円】に対して2,529円/月(約6%高い)

水道代・・・【平均値1,685円】に対して1,717円/月(約2%高い)

実はショック!?私のガス・水道代って平均並みなの?

上の通り、私のガス代・水道代はほぼ平均値並(やや高め)でした。ただ、この結果は実はちょっと意外でもありました。

というのも私は意識して実施しているわけではないのですが、ガスと水道についてはかなり「節約」が出来ていると思っていたからなんです。

ガス・水道の使い道って多くは「お風呂」ですよね?

ガス代・水道代共に一番大きな比率を占めるのは「お風呂」ですよね。

でも私は家でお風呂は滅多に入らないんです。

・・・いや、不潔アピールではありませんよ。

私の場合、ほぼ毎日スポーツクラブに行きますから、お風呂はスポーツクラブで入ってるんです。スポーツクラブのお風呂の方が遥に広くて気持ち良いですしね。

家では夏場は週に1、2度シャワーを使うこともありますが、基本的にお風呂は使っていません(年末・年始はスポーツクラブも休みですし、家でお風呂を沸かすこともありますが)。

ガスは冬場の給湯にも使うのが普通ですが・・・

お風呂の次に使うものといえば、一般的には冬場の給湯ですかね?

ただ、私は真冬でもお湯は使わないんですよ(皿洗いとか冷水で全く問題ありません)。

独りだから洗い物が少ないという事もありますが、筋トレしていると平熱が上がる為か?ここ数年、冬場の冷たい水が全く苦にならないんです(洗顔も冷たい水でOK)。

それで平均並みってちょっとショックですね。平均値を若干下回ると思っていました。

ガスの方は冬場の床暖房が犯人みたいね。

電気代

ガス代・水道代と異なり、私の電気代は平均値をかなり上回っています。

<何故高い!?平均値に対する私の電気代>

電気代・・・【平均値4,695円】に対して9,826円/月(約109%高い)

平均値の倍以上かかってるんですよね。

実は結構「節約」してると思っているのにこれなのよね。

(一般論)電気代に占めるウェイトが大きい電化製品は?

現代日本の家庭では多くの電化製品が稼働していると思います。

様々な電化製品が稼働する中、どんなものが多くの電力を消費しているのか?ある程度想像できますが、調べたら出てきましたのでそちらを転載しておきます。

家庭の電気使用量の内訳

ちょっとデータが古いけど、まぁ大体想像通りかな?基本的に使用時間が長い家電の占める割合が高くなっています。

最近はLED照明が増えてるから「照明器具」のウェイトは落ちてきてるかもね。

我が家の家電事情(電気代節約状況)

私はガス代・水道代についてはあまり意識的に「節約」はしていないのですが、電気代は以前より「高すぎる」と思っていたので結構節約している(つもり)です。

上の電気使用量の内訳でそれなりの比率を占めるものについてどう「節約」しているかご紹介します。

照明器具

幸い新築マンションに引っ越しましたので、元から備え付けられている台所や洗面台などの照明は全てLEDです。また、リビングや寝室の照明もLEDにしています(蛍光灯の照明が1つだけ残っていますが、1日に1分も付けません)。

エアコン

夏場の冷房は基本的に寝る時に3~4時間のタイマーで利用。

冬場の暖房は一切使っていません(暖房はガスの床暖房のみです)。

今の家に引っ越して丸2年ですが、リビングのエアコンは今年の夏に初めて使いました(今年はホントに暑かったですね)。

電気便座(ウォシュレット)

ウォシュレットはありますが、1年を通じて温水、便座の保温は一切使っていません。

ガスの所に書きましたが、筋トレしてると寒さに妙に強くなりますね。全く必要性を感じなくなりました。

そもそも無い家電

電気温水器、エコキュート、食器洗い乾燥機、電気ポット、炊飯器、電気カーペットについては我が家にはありません。

ご飯は土鍋(ガス)で炊いてるわ。上には無かったけど、温め直しの料理は嫌いだから電子レンジも滅多に使わないわね。

これで何故平均の倍の電気代がかかってるんでしょうか?

電気を大食いしている犯人を突き止める!

これまでは「何故電気代が高いんだろう?」、「節約できる所はしてるからこれが限界?」というところで思考が止まっていました。

今回は一歩進んで、「どの家電が電気を多く消費しているのか?」を突き止めていきたいと思います。

東京電力の料金表から計算すると、私の電気代(9,826円)は電気の使用量としては350kWhに該当します。同様に平均値からも計算すると164kWhですから、186kWh多く使っていることになります。

その犯人を特定していきます。

ワットチェッカーで調査開始!

実は最初、家にある家電全ての型式を調べ(保証書に記載があります)、メーカーHPで消費電力量を調べていこうと思っていました。

でも、ほとんどの家電は利用状況で消費電力量が変わってきますから、カタログスペックを見ても全然分からないんですよね。

という訳で今回のために「ワットチェッカー」を2機購入して、実際に動いている家電の消費電力量を調べることにしました。

ちなみにこんなものです。

<月間の消費電力量の調べ方>

ワットチェッカーを利用した消費電力量の計算の仕方はこうしました。

  1. 調べたい家電の電源にワットチェッカーをかませる
  2. 調べたい家電を普段の使用状況に近い状態にする
  3. 上記の状態で使っている電力を調べる(単位はW)
  4. その家電が1日の内何時間使われているかざっくり仮定する
  5. (調べた電力)W×(1日の使用時間)h×30日÷1,000=(1カ月の使用電力量)kWh

使用環境で電力の変動が少ない家電ならこれで大体1カ月の使用量が分かるはずです。

冷蔵庫のように状況によって消費電力が大きく変動するような家電の場合、長い時間計測して平均する必要があるわね(ワットチェッカーの機能で可能)。ホントは全ての家電でこれをするとより正確に計算できます。

我が家の電力使用量の内訳

早速ですが調査結果をグラフにしました。

我が家の消費電力量内訳

平均的な家庭と順番も構成比も結構違いますね。ちなみに洗濯機やウォシュレットも計測しましたが微々たる消費量でしたのでその他に含めました。

冷蔵庫を基準に考えると犯人が見えてくるわね。

冷蔵庫・・・稼働時間が最も長い家電

冷蔵庫は1日の内での消費電力量の変動が大きいので、半日程計測してその平均値から計算しました。

その結果、我が家の冷蔵庫の消費電力量は1カ月換算で約63kWhでした。

上の方にある「家庭部門機器別電気使用量の内訳」から計算すると冷蔵庫の平均的な電力消費量は55kWhです(2009年度データ)。

我が家の冷蔵庫は2005年購入と古いものですが、まぁ平均的な使用量からそれほど乖離はしていないみたいです。

まぁ冷蔵庫は家庭によって使用条件がそれほど変わらないから良い基準になりそうだね。

ということは、我が家の電気代が高い原因はTVとPCという事になるわね。

TVセット(TV+PS4+ホームシアター)・・・長時間使用が原因か?

平均的な電力使用量からすると、TVは冷蔵庫の6割ほどになるはずです。

しかし、我が家のTVは冷蔵庫の倍の電力を使用しています。

ただ、TVといっても私は地上波のTVはほとんど見ず、もっぱらYouTubeやVODの動画を見るために使っています。その為、常にPS4も同時に起動させています(PS4のアプリで動画再生しているため)。

またこちらは単に贅沢ですが、映画などを良い音で見るためにホームシアターも常に起動させています(HDMI接続なのでこれだけoffにするという使い方が出来ない)。

という訳でこんな感じの電力使用状況になっています。

<我が家のTVセットでの電力使用量>

TV(50型液晶):197W(待機時:30W)

PS4:77W(ゲームをすると跳ね上がりますが、動画視聴ですとこんなものでした)

ホームシアター:27W

合計301Wで毎日12時間程稼働させています。TVは待機電力も結構大きく、それも含めると月間で124kWhにもなっていました。

TVには地上波放送の全局を全て録画しておく機能が付いていますが、先月よりoffにしています。こちらもかつては電力を消費していたはずです。

消費電力も結構大きいけど、使ってる時間が平均よりもかなり長いんじゃない?

PC2台・・・古いPCの電力使用量が大きい!?

2009年にはPCは十分普及しているはずですが、一般的な家庭ではそれほど大きなウェイトを占めていないようです。

しかし、我が家では冷蔵庫より消費量が大きかったです。PCは2台ありますが内訳はこんな感じです。

<我が家のPCの電力使用量>

PC1(古い方)+24型液晶ディスプレー:113W

PC2(新しい方)+24型液晶ディスプレー:58W

それぞれ毎日16時間位付けっぱなしです(スリープ設定も無し)。

結果、1カ月の電力使用量は約82kWhにもなっています。

古い方のPCの消費電力が高いのは、古いけど当時のハイスペックゲーミングPCだからですね。現在はゲームをしていませんから無駄感が強いです。

株をやってるとはいえ、付けっぱなしの時間が長いわね。

電気代節約方法と期待できる効果

今回の調査によって我が家の電気代は何故高いか?の原因は大体分かりました。

そこで節約方法の立案とその効果について考えてみました。

TVとPCは稼働時間の長さが電気代増加の主要因ですね。

セミリタイアして家にいる時間が長くなったし、コロナがそれを加速させてるからね。

TV関連の節約法・・・節約の基本を実施!

TVに関しては製品自体はそれほど古くありませんし、稼働時間が長いことが主因のようです。

1日12時間位付けっぱなしにしていますが、見ているのは恐らく半分位だと思います。なので見ていない時は「こまめに消す」ことでそれなりの効果が出てくるような気がします。

仮に使用時間が半分になるとすれば、1カ月で60kWhの節約が出来るという事になります。

確かに家にいる時は見てなくても付けっぱなしだったな。

こまめに消すって節約の基本よね。

PCは買い替えも視野に?

PCについては特に古い方のPCに節約の余地が大きいと思われます。

というのも古い方のPCの用途はリアルタイムの株価を映しているだけなのですが、株式市場がやっている9:00~15:00まではしょうがないにしても、その後も寝るまでずっと付けっぱなしにしているんですよね。

無駄に起動している時間が1日に9時間程ありますから、その時間だけでも電源をoffにすれば1カ月当たり30kWhの節約が可能ということになります。

更に古い方のPCは無駄にハイスペックなので買い換えるとすれば、それだけで消費電力量が半分になります。これで節約できる電力量は1カ月当たり11kWh位になりそうです。

実はこの古いPC、スリープ設定をすると寝たまま起きなくなってしまうんです(原因不明)。なのでスリープ設定による節電が出来ません。これも買い換えを検討する一因なんですよね。

合計で41kWhの節約効果が見込めるのか~

新しいPCの方もずっと使いっぱなしという訳では無いから、スリープ設定をしておくわ。

一応冷蔵庫も買い換えれば節電は出来そう

まだまだ普通に稼働しているとはいえ、我が家の冷蔵庫は2005年に買った古いものです。

実測値ではなく、あくまでもカタログスペックなのですが、最新のものに買い替えると消費電力は4割ほど削減されるようです。

あくまでもカタログスペックなので丸々節電効果が得られるかは分かりませんが、実現すれば約25kWhの節電が可能となります。

25kWh節電すると月々電気代が650円程安くなるから、4万円位の冷蔵庫を買うとすれば・・・

回収するのに5年以上ね。買い替えはまだいいかな?

全部実施すると月々の電気代は・・・

取り合えず簡単に実施できる「使わない時は消す」を実施した場合、1カ月の消費電力量は現在の350kWhから260kWh辺りに落ちると予測されます。

そうすると月々の電気代は現在の9,826円から7,236円に低下します。

更にPCと冷蔵庫を買い換えたら消費電力量は224kWhに低下すると予測されますから、電気代は6,283円になることになります。

まだまだ平均値には程遠いのですが、取り合えず出来るところから実施していこうかと思います。

前者は既に実施していますので、結果が出たらお知らせいたします。

(後日追記)実は結構お安くなりました。

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