【意外性を狙いすぎ!?】ゲーム・オブ・スローンズ最終章

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皆さんはゲーム・オブ・スローンズというアメリカのドラマを知っていますか?1話1話が相当な予算をかけて作られた映画のような作りの、壮大なドラマです。アメリカの大規模なドラマにありがちなシーズン制になっていて、シーズン1~8(最終章)までありますが、最近Huluでも最終章が放送開始されたので見てみました。

最終章の感想

ネタバレはなるべく書かないようにしたいのですが、多少は書かないと何言ってるか分からなくなってしまうので、ちょっとだけ書きます。

まだ見ていない人は注意してね。ちなみに、本記事は単純な感想文です。

ゲーム・オブ・スローンズとは

ファンタジー小説『氷と炎の歌』を原作としたテレビドラマシリーズ。

中世ヨーロッパに似ていますが、ドラゴンがいるなどファンタジーの要素もある架空の世界が舞台になっています。そういった世界の中で、多くの登場人物が玉座(Throne)を奪い合う戦乱が中心の物語です。

ちなみにドラマが完結した時点で原作は完結していません。

ドラマはシーズン1~8まであり、合計73話あります(大体1話60~80分程度)。

このドラマの特徴の一つとして、登場人物が多いことがあげられますが、主要な登場人物だけで200人以上(現在wikipediaで「ゲーム・オブ・スローンズの登場人物」という項目に記載がある人)もいます。

今後1から見ようとしている人は注意!

この作品の良い所でもあるのですが、人間の欲とか残忍性などをかなりリアルに描いています。それ故にセックスシーンや暴力、人を殺す描写がやたらリアルです。実際中世ヨーロッパだとこんな感じだったのかな~なんて変に感心してしまいました。

なので、お茶の間で家族そろってみるような作品ではないのかもしれません。食事中とかだと気分が悪くなるかもしれません。ご注意を!

まず初めに・・・覚えきれないよ!

私がこのゲーム・オブ・スローンズというドラマを知った時は2年程前で、その時は既にシーズン1~7までHuluで見ることが出来ました。

なので、その時に一気に(といっても3週間位かかりましたが)見たのですが、そこからシーズン8(最終章)を見るまで2年程空いてしまいました。

なので、登場人物がそれまでどういった立ち回りをしていたか忘れていました。

というか、何度も見直しているコアなファン以外、普通覚えてないわよ。

とはいっても、そこから1~7をもう一回見直すのは膨大な時間を要するので、そのまま見ることにしました。

それでもまぁ筋は分からなくはなかったので、話の作りとしては親切だったと思います。

なるべくならシーズン1~8(最終章)を通しで見たほうが良いと思います。

最終章の良かった所

シーズン1~8(最終章)まで通して描写が壮大なのが見ていて最高に良かった点ですね。

現在はCGが良くできているので、どこまでがCGなのか私みたいな者では分からない所も多いのですが、戦争のシーンなどはどれだけエキストラ動員してるんだろう?という規模のシーンが何回も出てきます。

最終章では中盤に死者の軍団と戦うシーンがありますが、この戦闘が始まる直前に魔法使いが、魔法で戦士たちの刀に火を付けます。その炎が広がっていく様なんかはまさに圧巻で、鳥肌が立ちました。

最終章の悪かった所

実はたくさんあります。

他の人の感想を見ると、ちょっとがっかりだったというものが多いのよね。

視聴者の期待を裏切るのは良いことだけど・・・やり過ぎ?

昔のアメリカ映画ってストーリーが単純だったじゃないですか。善と悪が戦って最終的には善が勝ってめでたしめでたしって。冷戦の時は善がアメリカで悪がソ連って感じでしたね。

でも、最近はそれじゃ受けない。見ている人が飽きちゃうから、ストーリーは複雑になってきているし、誰もが予想できるような結末じゃ面白くないという風潮ですよね。

ただ、ゲーム・オブ・スローンズの最終章はこれをやり過ぎたんじゃないか?というのが私の率直な感想です。

一番がっかりしたこと。死者の軍団って必要だったの?

シーズン1からずっと伏線を張りまくっていた、死者の軍団。

物語後半ではこの軍団と人類存亡の戦いに発展していき、人間同士の争いなんて小さなものだって感じの話になるのかな~なんて見ていましたが、1話のお話でさくっと滅亡しちゃいましたね。

しかも、それを倒したのは私からすればかなり意外な人物。これまで化け物じみた強さをずっと強調してきた死者の軍団の王がサクッと倒されちゃって???って感じです。

死者の軍団って何のためにいたんだろ?

悪い意味で期待を裏切ってくれたわね。

主要登場人物がほとんど死んじゃう

ゲーム・オブ・スローンズってシーズン1からそうですが、「ああ、この先この人を中心に話が進んでいくんだな」と思わせておいて、すぐその登場人物を殺しちゃいます。

まぁ途中まではそれはそれで、意外性があって面白かったです。

でも、最後までそれじゃ・・・

それが最終章では閉店セールかという程、主要人物が死んでいきます。意外性はありますが、ありすぎじゃないですかね?

最初の頃は虐げられ、その後徐々に成長・頭角を現し、後半立派な女王になるという、全シーズンを通して、この作品中ではかなり稀な存在である主人公的な登場人物も殺されてしまいます。

個人的に最も残念な所でしたね。

ちなみに、シーズン1から一貫して悪役の女王様は、自分がこれまでしてきたのと同様、最後に捕まって悲惨な死に方をして、見ている人の留飲を下げるのだと思っていました。しかし、最後は最愛の人と再会し、ロマンティックな雰囲気の中で死んでいきます。

なんか多くの人が期待している方向の逆を意識していってるようにも感じるわ。

作品のタイトル「スローンズ(玉座)」を最後に手にした人は?

これ、シーズン7までみて、誰が最後に玉座に座ったかを当てられた人っていないんじゃないですかね?

という位、期待を裏切ってきます。というか誰も予想してない人物に持って行ったとすら感じられますね。

原作は完結してないから・・・

シーズンの途中でちょっとメインストーリーに絡みそうな雰囲気もあったけど、それ以外はほとんど蚊帳の外だった人物が最後は玉座に・・・

まぁ野望も野心も無い人物で、周りから押されてという形なので大団円という演出なのかもしれませんが、しっくりは来ないですね。

戦国時代から民主制の世の中へというのがテーマなのかもしれませんが・・・

そして、シーズン7辺りから猛烈に主人公っぽく祭り上げられた主要登場人物の一人は、玉座に着くことなく、元居た北の壁に戻っていく・・・

この辺りは意外ではありましたが、物語が収束するにあたって儚い寂しげな雰囲気を演出するという意味で良い筋書きだったな~という感じですね。

唯一期待通りだったのは・・・

唯一私の想像通りの結末を迎えたのは、因縁の兄弟対決位ですね。なんで中途半端にここだけ期待に応えたのか逆に不思議に思ってしまいます。

全体を通じた感想

ここまで最終章について色々不満を書きました。

しかし、これはあくまで高いレベルの作品故に、期待も大きかったからです。きっと間を空けることなく、1から最後まで通しで見たら普通に面白かったんじゃないかと思います。

とても時間がかかるので全員にお勧めは出来ませんが、もし見ていなくて、ある程度時間があるという方には是非見て頂きたいですね。

アメリカじゃ「最終章を作り直せ」という要求運動が起こり、100万人以上が署名したとかなんとか・・・

それだけ熱狂的なファンがいる、面白かった作品ということの裏返しとも言えるわね。

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