「休み」の位置付けが変わる?「拘束時間」の必要性(セミリタイア生活)

セミリタイア生活
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残念なことに人間は現状に不満を持つようにできているようです。サラリーマンの時は「休み」が欲しく、いざセミリタイアして「休み」を手に入れると、「拘束時間」が欲しくなります。

隣の芝は青くみえる?

基本的に人間は無いものねだりをする生き物のようです。

働いている時は「休み」、「時間」が欲しくてセミリタイアに憧れます。でも、いざセミリタイアしてみれば暇を持て余し「拘束時間」を欲するようになります。

正に「隣の芝は青い」わけですが、いざセミリタイアしてみたら「こんなはずじゃなかった」ということにならないように、セミリタイアしたらどういう風に心境が変化するか?その一例を書いておきます。

セミリタイアは現時点の日本では一度踏み出すと、元に戻るのが結構大変だと思います。後悔しない判断をするためにも是非知っていて頂きたいことです。ご覧ください。

あくまでも私の例ですが、結構多くの人に当てはまるのではないかと思う事です。

体調不良で筋トレ&水泳⇒消化不良

ここ数日珍しく体調が悪く、頭痛が続いています。

まぁ私の場合、何かを「やらなければならない事」というのはありませんから、体調が悪ければ寝てれば良く、実際ここ2日程は家で横になっていました。

ただ頭痛以外は特に気になる症状はなかったので、今日は日課の筋トレ&水泳に行ってきました。

ホントかどうか分かりませんが、風邪の引きはじめなら、逆に「体を動かして体温を上げたほうが直りが早くなる」なんてネットでみたことがあります。

ただ、今回は裏目に出ました。いつもより軽い重量でさらっと筋トレを済まそうとしたんですが、やり始めるとどうしても重いものを上げたくなるんですよね。で、踏ん張った為か頭痛が悪化しました。なので、いつものメニュー全てはやらず水泳に移行。

水泳自体は自然に頭が冷える為か結構楽だったんですが、それでもいつもの距離は泳げず、なんとなく消化不良で帰宅となりました。

消化不良で損をした気分に⇒セミリタイア生活の特性?

と、何の変哲もない日記のような書き出しになりましたが、このスポーツクラブに言っている間、不思議な感覚だったんですよね。というのも、なぜか損をしたような気分なのです。

別に自由な時間は山のようにあるんだから、その内の1日が消化不良でも大したダメージになるはずないと思われる方が大半なんじゃないかと思います。でも、ちょっと違うんですよ。

この損をしたような気分が何故起きたのか?これを説明することによって、セミリタイアに興味がある人に、セミリタイアをした後にどういう風に考え方が変わってくるかイメージしやすくなるんじゃないかと思い記事にしてみました。

働いていた時とは考え方は変わっている

何故私が今日、体調不良で筋トレ&水泳が消化不良になり、損した気分になったか?

恐らく現在働いている人は、「趣味に使う自由時間が有意義に使えなかったから」と考えるんじゃないかと思います。

でも、実際は「趣味に使う拘束時間が有意義に使えなかったから」なんです。

この違い、分かっていただけますか?

働いている時の「休み」の位置付け

サラリーマンの時(働いていた時)は平日が働いている時間(拘束時間)で、基本的に長く、ありふれた時間でした。対して祝休日が趣味、遊びに使える時間(自由時間)ですが、それは短く、貴重な時間でした。そして、「休み」はもっと欲しいと思うものですよね。

この祝休日って趣味、遊びに使って「楽しいもの」だからもっと欲しいものなのでしょうか?

全ての休みは楽しくて楽しくてしょうがなく、そんな時間をもっと欲しいと思っている人ってほとんどいないと思いませんか?

逆にやることが無くて退屈する休日も結構あると思います。でも、やはり休みはもっと欲しいものですよね?

要するに休みは「短く、貴重なもの」だからもっと欲しいものなんだと私は思います。

セミリタイア生活では「休み」の位置付けが変化する

では、セミリタイア生活(基本無職)だとどうなるのでしょうか?

ほぼすべての時間が「休み」です。要するに貴重な時間ではなく、溢れかえっている平凡なものです。それでは「短く貴重な時間」は何になるのかというと、何かに拘束されている時間なんですね。

当然働いているわけではないので、それは仕事の時間ではありません。自分で作った拘束時間となります。私の場合、それが平日昼間のスポーツクラブでの筋トレと水泳(時々ジョギング)なんです。

今回の件は、サラリーマンでいえば、土日に風邪で寝込んで「貴重な」休みを無駄に使ったみたいな感覚なんですね。

この拘束時間については、以下の記事にも別の角度から書いています。よろしければご覧ください。

隣の芝は正に”青い”

サラリーマンの時は「休み」が欲しくて、セミリタイア生活に憧れます。

でも、実際にセミリタイアしてみると、「何かに拘束される時間」が欲しくなります。それは人によっては仕事になるのかもしれませんし、私のように趣味の時間になるのかもしれません。

ただその時間は、自分を拘束するようなものである必要があると私は考えます。

趣味であれば、毎日自分を拘束するための趣味と、旅行のようにたまにする息抜きのような本当の趣味と2種類を使い分ける必要があると思いますね。

セミリタイアを目指すブログなんかを拝見すると、「セミリタイアした後は趣味の旅行に行きまくりたいです」みたいなことをたまに見かけますが、上記のような心理状況になることも考えていた方が良いと思います。

旅行は素敵なことだと思うけど、毎日行くわけじゃないものね。

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