今回は埼玉県久喜市にある鷲宮神社に行ってきました。鷲宮神社にいった理由は「埼玉県 神社 おすすめ」で検索して出てきた神社の中で比較的近くにあったからです。初詣には数10万人が訪れる大きな神社のようですね。私が訪れたのは日曜日ですが、参拝客は少なく、快適でした。
鷲宮神社
鷲宮神社の公式HPによると、神代の昔に創建された「関東最古の大社」ということです。
天穂日命とその子である武夷鳥命が武蔵国に到着し、そのお供の部族等と共に、神崎神社(大己貴命を祀っている)を建てたのが始まりとされています。
その後、天穂日命を祀る別宮が建てられ(現在の本殿)、更に武夷鳥命も祀られています。
こうしたお話から鷲宮神社には本殿が2つあります。
一番最初に祀られた大己貴命は出雲大社の祭神ね。
ただこのお話は神代の話であり、それを裏付ける資料は無いようです。そもそもこの神社を作ったとされる天穂日命は天照皇大神の子供とされていますから、歴史というよりは神話の類と考えたほうが良いのでしょう。
ちなみにこの神社が最初に資料に登場するのは鎌倉時代なので、少なくとも鎌倉時代には存在したようです。公式HPでは藤原秀郷(平安時代中期の武将)などたくさんの有名な武将が、武運長久等を祈る幣帛の奉納や神領の寄進、社殿の造営などをしたと書いていますから平安時代辺りからあったのかもしれませんね。
ちなみに最近だとアニメの「らき☆すた」の舞台としても有名になったらしいわね。
申し訳ないけど見たことなかったので知りませんでした。駅前にそのキャラクターが壁いっぱいに書いてある居酒屋みたいのがありましたね。
行き方(最寄駅から徒歩10分程度)
所在地:埼玉県久喜市鷲宮1-6−1
- 東武伊勢崎線の「鷲宮駅」下車
- 「鷲宮駅」東口から線路に沿って「花崎駅」の方向へ歩きます。
- 地図上で最初に右折する所は道なりで右折しかできませんので右手へ。
- しばらく住宅街を行くと小さな川に突き当たります。
- 川に突き当たったらすぐ左側にある橋を渡り直進します。
- そうするとすぐに左側に神社が見えてきます。
鷲宮駅から歩きで10分かからない位ですね。駐車場もありましたが、それ程広くはありませんでした。
散策開始
入り口
公式HPなんかだとここに鳥居があるのですが、2018年8月に倒壊して現時点(2019年9月)では復旧されていません。
鳥居って神社の顔みたいな感じだし、早く復旧されるといいわね。
狛犬
入り口から向かって左の狛犬。
向かって右の狛犬。
神田明神の時は気付きませんでしたが、狛犬って本殿に向かって背を向けているのではなく、ここのように横向きに配置されているのが普通なんですね。
拝殿
ちょっと不思議に思ったので遠目からのショットを掲載します。
神社とかお寺って入り口から参道をまっすぐ行くと本殿や拝殿って正面にあるのが普通だと思っていました。
でも、ここは90度右にありました。色々調べても特にそういったことが書いてないということはそれほど特殊な作りではないんですかね?
神楽殿
拝殿正面にあるのが神楽殿。
かなり歴史があるのか、結構傷んでいるように見えました。
本殿
拝殿の奥に2つあるのが本殿ですね。裏側に回り込んで撮影しています。
屋根の上にある柱のようなものが鰹木といってその本数が奇数だと男神、偶数だと女神を祀っていると言われています(俗説)。
ちなみに写真左の鰹木が5本の方が鷲宮神社の本殿。3本の方が別宮である神崎神社のようです。
祀っている神様は全員男神なので、一応俗説とはいえ鰹木は奇偶の法則通りですね。
光天之池
「龍神様」が住んでいるという神池。
この池は、長らく地中に埋もれていましたが、1999年から境内整備事業の一環として復元されたようです。
その際、湧き水とともに龍のような霧が噴出して上空を覆ったという逸話から光天之池と名付けられたようです。
ずいぶん最近できた逸話なのね。
結構こじんまりした池でしたので、龍神様はドラゴンボールに出てくる神龍のような大きさではないようです。
稲荷社
倉稲魂命(うかのみたまのかみ)を祀っています。
いきなり鷲宮神社の公式HPに出てこない神様登場。
この辺がよく分からないところなのよね。
鹿島神社
武甕槌神(たけみかづちのかみ)を祀る。
この神様もHPには出てこないのよね。ダンまちに出てくる神様ね。
神明神社
天照皇大神(あまてらすすめおほかみ) を祀る。
家内安全
何となく天照皇大神って凄い神様と思ってるんだけど、結構こじんまりした社でした。
諏訪神社
建御名方神(たけみなかたのかみ)を祀る。
産業振興
八坂神社
素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る。
無病息災、方位方災除
粟島神社
15柱の神様が合祀されている。
行ってみた感想
まだ色々な神社を回ったわけではないのですが、それなりに大きい神社の割には、運営規模はそれほど大きくないというか企業風に言うと運営難なのかな?と思わせるポイントがいくつか感じられましたね。
もちろん歴史も感じられて、とてもいい雰囲気ではありましたよ。
最大のポイントは入り口の鳥居が倒壊から1年経っても復旧されていない事ですが、その他にも神楽殿がかなり傷んで見えたこと、境内社も結構傷んで見えたことなんかですね。
神池もずっと埋もれていたみたいだし。
写真には写っていませんが、境内社の内いくつかは本殿裏手の雑木林の中にあるのですが、その雑木林も明らかに人の手が入っていません(わざとそうしているのかもしれませんが)。
その結果ちょっと足を踏み入れにくく、私が参拝している時は周りには誰もいませんでした(蜘蛛の巣とかも絡まってきますし歩きにくいですね)。
初詣には数十万人が訪れるとありましたが、それでも予算は厳しいんですかね?
商売繁昌、出世金運のご利益とは・・・
神社は商売じゃないでしょ。
それから境内ではちょっと休憩するようなベンチがありませんでした。全部回るのにそれほど時間はかかりませんが要注意なポイントでしょうか。
おまけ
元々私の神社・仏閣巡りは散歩の延長ですので、今回のように駅から近い神社だとやや消化不良でもありました。なので、帰りは一駅隣(花崎駅)までちょっと歩いてみることにしました。
都会育ちなもので田んぼとかみるのも珍しいんです。
しかし、ちょっとなめてましたね。郊外の駅間の長さを。やたら遠かったです。
しかも、田んぼの周りって見通しが良いから目的の方向へまっすぐ行けると思っていたら道が途中で無くなるわ、明らかに私道っぽくなってて行っていいか分からないような道が多くなるわで苦戦しました。
30~40分くらいは歩いたでしょうか?その間に歩いている人は全く見かけませんでした。この時間帯に何か事件があったら不審者として通報されそうです。
悪いことは何もしていませんよ。
そしてやっと駅に着いたら電車は20分待ちでした。東武線は久喜駅より先は極端に本数が減るみたいですので訪れる方は注意してくださいね。
神社仏閣巡りについてはカテゴリー(神社仏閣巡り、散歩)を作ってまとめています。よろしければ他の記事もご覧ください。
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