あまり一般的なものではありませんが、今回はコーヒーの自家焙煎のやり方をご紹介します。「美味しいコーヒーを自分で作る」というのは趣味の世界ではありますが、同時にコストも安く上がります。また持論ではありますが健康にも良いと思いますので、ご興味のある方は是非実践してみて下さい。
コーヒーを自宅で焙煎するという節約術
ここ数年コーヒーって流行ってますね。ちょっと前まで女性がコーヒーを飲むところってほとんど見かけなかった気がするのですが、変わりましたね。
そんなコーヒー・・・買ってくるのが当たり前と思っていませんか?
私は豆を買ってきて自分でドリップしてるわよ
更に踏み込んで自分で豆を焙煎することを試してみようよ!
コーヒーを安く飲みたい!
何でもそうですが品物の値段って多かれ少なかれ人件費がかかっています。
どこまで自分でやって安くするか?ということが節約術の基本よね。
コーヒーにかかっている人件費
コーヒーを飲む場合、一般的なのは以下の3通りですよね(ざっくりとした考え方です)。
- 喫茶店で飲む(他者が小ロットのコーヒーを淹れる。人件費比率大)
- 缶コーヒーを飲む(他者が大ロットのコーヒーを淹れる。人件費比率小)
- 家で自分で淹れて飲む(自分で自分の分のコーヒーを淹れる。人件費無し)
当然3がコーヒーを淹れるという工程を自分でやるので安く上がります。
更にもう一歩踏み込んで人件費を削る
ただ、この3通りの方法では、いずれもコーヒー豆自体は誰かが焙煎したものを購入することが前提になっています。コーヒー豆の焙煎にも当然人件費がかかりますから、これを自分でやれば更に安くなりそうです。
ということで、それほどメジャーではないですが、コーヒーの生豆を買ってきて、自分で焙煎するという方法を今回ご紹介いたします。
まぁ安くする方法というより、どちらかといえば趣味の領域だけどね。
安くなるのは趣味の単なる「おまけ」なのね。
コーヒー豆を自宅で焙煎する方法(結構簡単です)
コーヒーを自分で焙煎するのはそれほど難しくありません。
ある程度の味までなら簡単よ。それ以上は奥の深い趣味の道ね。
<後日追記>
この記事を書いた後にコーヒー焙煎のやり方を動画にしました。よろしければご覧ください。
コーヒーの生豆の調達
コーヒーの生豆はネットで調べればすぐ売っている業者が見つかるはずです(生豆は通販が主体です)。
おそらく見たことがある人は多くないと思いますが、コーヒーの生豆はこんな感じのものです。産地や収穫から経過した年数などで形状や色味は若干異なります。
生豆は長期保存が出来るからそれなりにまとめて買っても大丈夫です。
ちなみに私は3kg単位で購入しています(後日追記:最終的には10kg単位で買うようになりました)。
焙煎に使う道具
以下、私がやっている焙煎方法です。焙煎の方法(使う道具)は他にも色々ありますので、その内の一つとしてみて下さい。
手網を使ったり、家庭用の自動焙煎機を使う人もいるわよ。
私はコーヒーの焙煎に焙烙(ほうろく)という鍋みたいなものを使っています。
これには一応理由があって、網だとキッチンが結構汚れるからです(その辺りは下の方で解説いたします)。
最終的にかなり熱くなりますのでキッチンミトンは必須です。私は振ってる時に豆が飛び出さないようアルミホイルで蓋をしています(中身が見えるようにちょっとだけ隙間を開けています)
香りを楽しむものなので、焙烙はコーヒー豆専用にした方が良いでしょう。
焙煎のやり方
焙煎のやり方・・・といってもそれほど工程は多くなく、焙烙に適量の生豆を入れてアルミホイルで蓋をした後火にかけるだけです(一部だけが焦げないよう絶えず振っていきます)。
火加減にもよりますが、だいたい10~15分位するとパチッ、パチッっと豆が弾けてきます(1ハゼといいます)。
この1ハゼが終わったあたりで火から下すと中炒り位に仕上がります(あまり一般的に飲まれる段階ではないです)。
1ハゼが終わっても更に炒り続けると、今度はプチプチプチ・・・と小さい音がしてきます(2ハゼといいます)。
2ハゼが始まる頃から煙が出始めコーヒーらしい香りがし始めます。この後はどの位で火から下すかは好み次第といった所です。
コーヒーは焙煎が浅いと香りや酸味が強くなり、深くなると苦みが増します。
コーヒーを焙煎するときの注意点
注意点として、コーヒーを焙煎すると、コーヒー豆の薄皮(チャフといいます)が飛び散ります。
私は焙烙で焙煎しているので焙煎中にコンロに飛び散ることはありませんが、手網で焙煎すると大変です。
私は焙煎した後、豆を冷やすのに金属製のざるに移して振りながら団扇で煽ぎます。そうするとその下はこんな感じになります(焦げた薄皮が細かく砕けて落ちてきます)。
手網で焙煎するとこれがコンロの上に落ちてしまいます。なので私は焙烙を使っているという訳です(気分によってたまに網を使うこともあります)。
焙煎後は半日程、部屋がコーヒーの香りで一杯になります。
自宅で焙煎するとコーヒーのコストはどれだけ低下するか?
本論です。コーヒー豆を自分で焙煎するとどの位安くなるのか?自分が使っている豆の価格で計算してみます。
生豆の値段はピンキリです。世界的な賞を取った豆はびっくりする位高いものもあります(安い豆の10~20倍は当たり前)。
コーヒーを生豆から焙煎した場合
私はいつも生豆は3kg単位で買っています。産地や銘柄によって値段は多少変わりますが、送料込みで大体5,000円位のものを購入しています。
コーヒーの生豆は焙煎すると水分が抜けて、重さが1割程度減りますので、焙煎後のコーヒー豆は5,000円/2,700gとなります。
なので一杯当たりにすると20円程度ですね(一杯辺り豆11gで計算)。
コーヒーを一杯淹れる時に使う豆の量は一般的に10~15g位です。私は実際いつも入れる時の量を計ったら11gでした。
1杯20円って結構安いんじゃない?
(比較対象)焙煎済みのコーヒー豆を買ってきた場合
一方焙煎済みのコーヒー豆もピンキリですが、自家焙煎を売りにしているようなお店だと200gで1,000~2,000円位が一般的でしょうか?(最近買ってないので先ほどネットで調べました)
同じように計算すると一杯当たり55~110円です。
値段だけなら缶コーヒーよりちょっと安いかな?って感じね。
(比較対象)スーパーで売ってる焙煎済みの豆は?
では量販されている豆はというと、先ほどスーパーで見てきました(ちなみに私はもう何年も買っていません)。
普通に安く、特別美味しいものでもない豆だと思いますが320g464円(税込み)で売ってました。
一杯当たり16円です。
流石にこれには負けるわね。
コーヒー自家焙煎のコスト以外のメリット
コーヒーの自家焙煎には「安くできる」という以外にもメリットがあります。
コーヒーは嗜好品だからやはりコスト以外にもメリットは欲しいとこよね。
香りが良い(上手く焙煎できれば)
一つは鮮度(香り)です。
コーヒー豆は焙煎した後はどんどん香りが抜けていくというのは感覚で分かると思います。
自家焙煎だと、一回に焙煎する量を調整すれば、いつも焙煎したての豆でコーヒーが淹れられます。当然香りが良いです(焙煎仕立てよりも1,2日置いた方が美味しいという話もあります)。
上で紹介した焙烙だと、1回で大体10杯分位の豆が焙煎出来ます。
焙煎した豆は1週間くらいで飲み切るようにしているわ。
健康にも良い?(私の持論でしかありません)
鮮度と関係しますが、もう一つは健康面。これは私が体感したことが背景の持論です。
皆さんはコーヒーを飲んだ後に胸焼けしたことないですか?私はたまにあったんですが、自家焙煎するようになってからは一度もありません。
この原因って豆の鮮度にあるんじゃないかと考えています。
というのもコーヒー豆って結構多くの油分を含んでいるんです。深く焙煎すると表面に油が浮いてきたりします(スターバックスの豆がそんな感じですね)。
油ですから時間がたつと酸化して、胸焼けの元になるのではないかと私は考えています。
天ぷらとかの揚げ物が油が古くなると胸焼けしやすくなるのと同じね
ネットなんかを調べると、コーヒーは体に良いという書き物と、逆に体に悪いという書き物が混在しています。これは本来コーヒーは体に良いものだけど、品質が悪くなった(古くなった)コーヒーを飲むのは体に悪いということが原因なんじゃないかと私は考えています。
あくまで持論なので、しっかりしたエビデンスはありません。
でも、日本人の感覚的にも”新鮮”な食べ物の方が体に良さそうって感じよね。
コーヒー自家焙煎のコストパフォーマンスは高い!
これまでご紹介したようにコーヒーを自宅で焙煎するとメリットが沢山あり、コストパフォーマンスも高いと思います。
- やり方は簡単
- コストは安い
- 香りも良い
- 健康にも良さそう?
強いてデメリットを上げるとすれば、焙煎自体が面倒くさい時があるってことでしょうか?
忙しかったり、疲れてる時にコーヒーを淹れようとしたら焙煎済みの豆が無かった時の絶望感!
コーヒーの自家焙煎は趣味にもなります
また、なんといってもどうすればもっと美味しいコーヒーができるのか?と考えながら焙煎するのってなんとも楽しいんですよ(笑)
加熱の仕方を変えたり、道具を変えてみたり、当然生豆の銘柄を変えてみたり・・・
出来ることは無限にあります。
中には焙煎機自体を自作しちゃう方もいたりします(私もネットを見ながら挑戦してみようと思っているのですが、なかなかそこまでは出来ていません)。
ただ、ちょっとやってみる分には道具も安いし、かなり簡単に始められます。
是非挑戦してみてね。
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