これまで私はオンラインのPCゲームをやっていたということもあり、歴代のPCはそこそこハイスペックなものを使っていました。しかしそのゲームも止め、PCのマシンパワーを必要とする局面も無くなりました。最近は「節電」を意識していたこともあり、今回始めて低スペックのPCを買ってみました。
低スペックのPCは使えるの?
まぁ低スペックといってもちょっと定義は曖昧ですね。ここではざっくり新品でも安く買えるPCという事にしておきましょう。
まぁ一昔前のハイスペックPCより現在の低スペックPCの方が高性能だったりもするからね。
低スペックPCを1台購入
私はこれまでPCでネットゲーム(MMORPG)をやっていた関係で、そこそこハイスペックなPCを購入してきました。特にそのゲームが始まったばかりの頃は当時では相当のスペックを要求されていたので本体のみで20~30万円もするPCを2台も購入したりしていました。
それから10数年が経過し、当初はそんなPCでしか動かなかったゲームも現在では5万円もしない低スペックPCでサクサク動くようになったのには時代の流れを感じる所です。そしてそんなゲームも既に止め、現在PCの用途はこうしてブログを書いたり、ネット通販やネットバンキングなどにしか使っていません。
そんな中で新たな用途が発生し、PCを1台購入することにしました。
ただ、ネットで調べてみると、その用途はPCとしてのスペックは最低限で良いとのこと。この「最低限」って結構曲者ですよね。どこまで下げて良いのかがはっきりしません。
ハイスペックを求められるときは結構簡単ですよね。要求をぎりぎり満たすかそれ以上のマシンを買えば良いだけです。
「そんな用途ならどんなPCでも大丈夫だよ」と言われて、ホントに安いPCを買ったら使えなかったなんてことになると困るのよね。
想定する用途
今回新たにPCを購入する用途は「動画視聴」です。
これまではTVにPS4をつないで、PS4のアプリでYoutubeやVOD(ビデオ・オン・デマンド)の動画を見ていました。
現在は他の理由(NHK解約)があってTVは処分して43インチのPCモニターに買い替えています。
TVをPCモニターに変えると劇的に消費電力が落ちます。そこで節電に目覚めてしまい、どうせならPS4の消費電力も節電したくなりました(ゲームをやらないのならPS4の消費電力は大きすぎて無駄)。
という訳で消費電力の小さい低スペックPCを導入しようと考えた訳です。
購入前に感じた不安
ネットで調べてみると、動画の視聴のみであれば低スペックPCで十分とのことでした。
ただ、「低スペック」というのが既に曖昧な定義ですし、実際安いPCを買ってみたら使えなかったというのでは困ります。
私が事前に調べてもよく分からず、不安だった点は「解像度」についてです。
現時点ではまだPCを43インチのモニターにつなぐというのはそれ程一般的な使い道で無いと思われます。それ故に低スペックPCが4K(3,840×2,160)の解像度の出力が出来ない可能性は無いのかと不安に思っていました(実際購入したPCのメーカーのHPにもその辺りは書いて無かったんですよね)。
一般的なフルHD(1,920×1,080)の出力については問題無いと思いますが、その解像度のまま43インチのモニターで見たら相当汚い画像になりそうです。
詳しい人が見たら笑っちゃうようなことかもしれませんが、事前に調べても確信の持てない所だったんですよね。
大画面でギザギザの動画を見るのは嫌よ。
期待される効果
上記の通り「解像度」という点では事前に不安を払しょくしきれなかったのですが、低スペックPCを導入すると「消費電力」の面で大きなメリットが期待できます。
なにせPS4の消費電力(最大値:300W、実測値:80W程度)は大きいですから、消費電力の少ない低スペックPCであれば明らかに「節電効果」が期待できます。ちなみに最終的に購入したPCの消費電力(最大値=電源)は65Wでした。
実際購入したPCはこれになります(動画再生時の消費電力は後述します)。
CPUは「Celeron J4025 2.00GHz」、メモリーは8GB、グラフィックチップはオンボードって感じね(ちなみにWindows以外ソフトは入っていないモデルです)。
低スペックPCの性能
実際不安な点はあったのですが購入に踏み切りました。
実は使えなかったら現在動作が怪しくなってきたPCの代替という使い道もあるから踏み切れました
動画視聴だけなら何ら問題なし
何だかんだ検討した後に安いPCを購入しました。今リンクを作成するために他の店の販売価格なんかもみましたが結構幅がありますね。私は34,499円で購入しました(それにしてもPCってホント安くなりましたね)。
後日追記:私が購入した2020年11月時点では35,000円程でしたが、その後の半導体不足などでかなり値上がりしているみたいです
で、43インチのモニターにつないで動画を視聴した結果なのですが、「全く問題なし」でした(4K(3,840×2,160)出力もできました)。
既に導入から1週間ほど経過しましたが、PCのせいで動画がカクカクしたりといったこともありません。
節電という点からも文句なし
こちらは購入前からある程度の期待をしていた「節電」ですが、こちらは文句なしの性能を発揮しました。
今回はカタログスペックではなく、実際に稼働させている所をワットチェッカーで計測したのですが、動画視聴中のPS4の消費電力が80W程であったのに対して、今回購入したPCは12W程と1/6以下でした。
これは私の使い方だと電気代が月に700円程低下することになります。
まぁPCの価格が34,499円なのでこれだけで元を取るには4年以上かかりますが・・・
実は複合技で「節電」してるからトータルではコスパは良いんです。
<私はTVも同時に買い替えているので節電効果は大きい>
「節電」という点ではPC導入単独ではそれほど効果は高くありませんが、私の場合TVも同時に買い替えていて大きな効果がありました。
動画視聴に関する環境(以前)
TV(50インチ)+PS4+ホームシアター・・・消費電力(合計)約300W
動画視聴に関する環境(現在)
PCモニタ(43インチ)+PC+ホームシアター・・・消費電力(合計)約100W
節電効果(合計)・・・1,900円/月
機器購入費・・・モニタ(49,800円)+PC(34,499円)-TV売却(35,000円)=49,299円
という事で26カ月で元が取れる計算です。
更に!これはNHK受信契約の解約の一環でやっていることでもあります。なのでNHK受信料の2,170円が無くなるので1年で元が取れる計算よ。
使い勝手などの変化
実はPS4でYoutubeやVODを見るのは「操作性」という点で結構優れていたりします。
なにせPS4のコントローラーはワイヤレスですし、コントローラーだけに操作がシンプルです。横になった姿勢から操作するのにとても便利なんですよね。
これに対してPCはマウスでの操作になりますからちょっと不便になります。もちろんモニタ(TV)はリビングにあるのでワイヤレスマウスを購入して使っているのですが、操作性は一段落ちる感じにはなりました。
一方、PS4は結構高性能なCPUを積んでいるせいでしょうか?発熱対策として冷却ファンが付いています。対して低スペックPCは発熱対策が必要ないのでファンが付いていませんCPUの所に小さいのが1つしかついていません。なので静穏性という点で多少のメリットがあったりします(古くなってくると冷却ファンってうるさくなってきますよね)。
まとめ:動画視聴だけならば低スペックPCで十分
まとめると、私が事前にネットで検索して得られた答えと同様「動画視聴だけなら低スペックPCで十分」ということになりました。
ただ、私と同様に「低スペック」ってどの程度まで低スペックなら大丈夫なの?と悩んでいる方には多少の参考になるかもしれません。
少なくてもCPUは「Celeron」で大丈夫でしたし、メモリも8GB、グラフィックチップはオンボードのやつでいけるという結果でした。
動画視聴に一番重要なファクターが何になるのかは私には分かりませんが、この3つ辺りを押さえておけば良いんじゃないかと思います。
早いPCは様々な用途に使えるけど、その分消費電力が大きくなるから消費電力的には無駄も出ちゃうのよね。用途を限定するなら適切なスペックを選ぶとお得だと思うわ。
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