セミリタイア生活とインフレ

セミリタイア生活
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先日買い物をしている時「ん?これってこんな高かったっけ?」と思うことがありました。以前の値段が記憶に無いのに気付いた位ですから相当上がってるんだろうと帰って家計簿を見たらびっくり!インフレしてるのは知ってましたが改めてそれを実感する出来事でした。

セミリタイア生活にインフレは脅威!?

改めてチェックすると食品価格が結構上がっていました。

セミリタイア生活にとっては怖い現象よね。

今ってインフレなの?

日本は久しくデフレに苦しんでいて、日銀は何とかインフレにしようと色々手を尽くして(?)いるということが長年続いていました。その日銀総裁は未だに目標が達成されていないとして金融緩和の継続を発表しています。

では今日本はデフレのままなのでしょうか?

とえばむしろ我々庶民の方が肌感覚で理解していますよね。今現在はインフレしています。

日銀の目指しているのは景気回復に伴う、需要の強さからくるインフレです。これは当然未達成なので金融緩和を続けるという事でしょう。

足元のインフレは円安からくる輸入物価上昇が主因だからね。

庶民と経済関係者の感覚の違い!?

私も元は金融系のサラリーマンでしたから、インフレという概念は知っていますし、実際モノの値段が様々な要因で変動することは理解しています。しかし仕事では「消費者物価指数」といった”数値”は見ていたものの、その数値が実際生活にどのように影響しているかは今一つ実感していなかったように思います。

そういえば何年か前に当時の首相がカップラーメンの値段について質問され、その答え(400円位?)が世間を騒がせていましたが実際トップダウンで数値を見ている人はそういうものだと思います。日銀総裁がインフレに対して庶民と全く乖離したコメントをして後日発言を撤回したのも同じことでしょう。

そもそも金融系もそうですし、日銀総裁や首相なんて高給取りですから多少モノの値段が上がっても気にならないんですよ(家とか土地は別でしょうけど)。

数値で見るインフレは実態と乖離する!?

実際我々がインフレを実感するのは日常購入する食品価格などでしょう(地方ではガソリンも)。

でも、その食品価格も消費者物価指数でみるとこんな感じなんです。

通常は価格変動が激しい生鮮食料品を含まない数値でインフレを語ることが多いのですが、より生活実態に近いと思われる食品全体の数値をグラフにしてみました。

この数値だと今年初めから9月まで食品価格は5%しか上がってないことになっています。まぁこの数値だけ見てる人からすれば「そんな上がってないな・・・」と思うのも当然でしょう。

家計簿を見直してみてびっくり!ものによっては結構上がってる!?

私はセミリタイアするちょっと前からそれなりに詳細な家計簿をつけています。当初はセミリタイア資金の計算の為だったのですが、今はこうしてブログのネタにする為という側面が強いですね。

で、先日ギョっとするほど値上がりしていた食品があることに気付いたので改めて他の値段もチェックしてみました。

<食品・・・結構上がってる!?>

家計簿に容量などを書いていないものもあり、全く同じ商品で比較できるものがあまり無かったですが、こうして見ると結構値上がりしているものがありますね(頻繁に購入しない調味料なども上がっていると思われます)。

ちなみに個人的には値段がそのままで容量が少なくなる方式は、値上がりを直感的に分かりにくくするという点で悪質だと思っています(容量までメモしてないと値上がりが分からない)。

  • チーズ・・・498円/500g(4月)⇒898円/500g(9月)・・・約80%値上がり
  • 小麦粉(薄力粉)・・・138円/1kg(去年10月)⇒228円(7月)・・・約65%値上がり
  • スパゲッティ・・・218円/1kg(3月)⇒218円/750g(6月)・・・約33%値上がり
  • 卵(10個)・・・138円(2月)⇒178円(9月)・・・約29%値上がり

というか、先日久し振りにパンにとろけるチーズでも乗せて食べたいな~なんて買いに行って値段を見たら明らかに以前より高かったことがこの記事を書き始めたきっかけです(値段は覚えていませんでしたが、流石にここまで上がると気が付きますね)。

卵が物価の優等生なんて呼ばれていたのも過去の話になったわね~

セミリタイア生活にとってのインフレ

日銀が目指している位ですから経済にとって(緩やかな)インフレというのは好ましいものであることは確かでしょう。

まぁ「好景気」⇒「給料が上がる」⇒「みんなが物を買う」⇒「需要>供給となりモノが値上がりする」という図式を考えれば当然のお話です。

しかしそれは「働いている人にとっては」好ましいことであって、全ての人にとってではありません。

(セミ)リタイア生活者は基本的に収入がありませんから、インフレになると給料上昇という恩恵は無く、物価上昇の影響だけがのしかかってきます。

当然セミリタイアするなら事前に考慮すべきリスクではあります。

ただそれがどの程度かなんてわからないからね~

現在のインフレはあまり影響なし

現在のインフレは上に書いた「好景気による良いインフレ」ではなく、円安を主因とする輸入物価の上昇です。だから値上がりしてるモノが限定されます。

身近なところだと食品とガソリンだけですね。ただ食費って使い過ぎてたらちょっと引き締めて・・・なんて調節をするものですから月の合計額ってあんまり変動しないんですよね。

そういった意味では足元のインフレはそこまでリスクとは感じていません(実際去年より食費は減ってますし)。

まぁ資産の半分以上はドル資産だし、その点でも今回のインフレはカバーできてるのよね。

ホントのリスクは「良いインフレ」!?

まぁこんなことを書くのは不謹慎かもしれませんが、セミリタイア生活にとってホントのリスクは「好景気」です。

好景気になると人件費が上がって商品だけじゃなくサービスも含めて全てのモノが値上がりしますからね~(一番大きいのは家賃かな?)

そういった時のことを想定して備える必要があるとは思っています。

ただ高齢化社会に突入し、それが今後さらに加速することを考えると日本で今後本格的な好景気に突入することがあるのだろうか?なんてことは疑問に思わないことも無いですね。

まぁ本格的に好景気になるならまだ働ける歳の内になって欲しいものです。

まぁそうなったらアルバイト位はしないとね~

コメント

  1. ももひ より:

    インフレ対策が金融投資なんじゃないの?
    過去インフレに勝っているような物は株しかないんじゃないの?

    • 東郷 潤 東郷 潤 より:

      ももひさん初めまして。コメントありがとうございます。

      おっしゃる通り、教科書的にはインフレ対策は株という事になりますね。
      ただ株式投資は失敗がありますし、投資ありきのセミリタイアは危険だと思うので私はあえてそっちの方に話は持っていっていません。
      どちらかというと、インフレリスクも考慮してリタイア資金を貯めた方が良いんじゃないか?というのが私の現在の考え方です(まぁ私も投資はしてますけどね)。

  2. ロッサ より:

    資産の半分以上がドルは、勝ち組。

    資産の9割が円の私は負け組。

    • 東郷 潤 東郷 潤 より:

      ロッサさん初めまして。コメントありがとうございます。

      いや~お恥ずかしい話ですが、コロナ関連の激動で株では大損したんですよ。
      為替のお陰で生き延びたって感じですね。
      それにしても大きく動く時があるのは知ってましたが、1年もしない内に40円近く動くなんて想像も出来ませんでした。
      逆の動きにも備えないといけないかもしれませんね~