2月になって寒さも本番って感じですね。こんな時は熱々の「鍋」が食べたくなります。私は鍋の中でも「おでん」は好きな方だったのですが、最近は1シーズンに1,2回作る程の存在になっていました。それはある不満があったからなのですが、今回それを解消するためにあるものを手作りしました(まぁタイトルに書いてありますが)。
寒い季節は「鍋」!

2月になって寒さもいよいよ本番って感じだね~

寒い日はやっぱ「鍋」よね~
「おでん」はお好きですか?
最近寒い日が続いています。普段は暖房をほとんど使わない私が連日暖房のお世話になる程ですから、流石に冬本番といった所ですね。
で、寒い日が続くと食べたくなるものは「鍋」だと思います。皆さんはどんな「鍋」が好きですか?
私も色々好きな鍋はありますが、そんな中に「おでん」がありました。

「ありました」と過去形なのには訳があります。

今は好きじゃないってこと?
「おでん」の主役は誰?
所によって「おでん」に入っている物は違うと思いますが、私にとって鍋を「おでん」たらしめている主役は「さつま揚げ」です。
一番好きな具というより、無くてはならないものという位置付けでしょうか。

だし汁の中にタマゴと大根とじゃがいもとコンニャクが入ってても「おでん」じゃありませんよね?

さつま揚げあってこその「おでん」よね。
美味しい「さつま揚げ」は何処?
幸か不幸か、私が育った街には有名なおでん種屋さんがありました(かなり前に閉店しています)。
小さな個人商店でしたが、さつま揚げを店内で手作りしていて、とにかくべらぼうに美味しかったんです。このお店はかなり遠くからも買いに来ていたお客がいたようで、たまに私の出身地を聞くとこのお店の名前を聞いてくる人がいる程です(最近スポーツクラブで久しぶりにこのお店の名前を聞きました)。
そのお店のさつま揚げで作った「おでん」は当然とても美味しく、私の大好物の一つでした。こと「おでん」に関して私の舌はその店のお陰で相当贅沢になっていました。
なので、スーパーで売ってる大手メーカーのさつま揚げだと、どうにも美味しく感じず、「おでん」は以前ほど作らなくなっていました(実家ではそのお店が無くなってから「おでん」は作ったことがないみたいです)。

大手メーカーのさつま揚げってなんか変に甘かったり、固かったりするし、そもそも魚の味がしないんですよね。

大手メーカーのさつま揚げしか食べたことが無い人は是非手作りしてみて下さい。「おでん」が好きになるかもしれませんよ。
という訳で、今回は「さつま揚げ」から作ってみることにしました
恐らく探せば今でもどこかしらに美味しいさつま揚げを売ってるお店はあるでしょう。でも、緊急事態宣言下のこのご時世、色々探し回る位なら作ってしまいましょう。
幸い「さつま揚げ」の作り方はとても簡単です。
最初にコストのお話から
「最初に」というには前振りが長かったですが、今回私が作った「おでん」の総コストを書いておきます。
今回手作りした「さつま揚げ」ですが、市販品との比較が困難で安く作れたかどうかが判然としません。ただ、かなり強引に計算した所では2割ほど高くついたかも知れません。
まぁおでんは元々安く作れる料理なので、トータルコストは「お安い」ので問題無いですね。
この記事を書いていた時は埼玉県草加市に住んでいました。その後山口県に引っ越したらホントに「ちくわぶ」が売っていませんでした。大好きな具だったのでさつま揚げに続き、「ちくわぶ」も手作りすることになりました。

材料を買ってきて切ってだし汁で煮込むだけの簡単な料理のはずだったのですが・・・

今はかなり気合を入れて作る鍋になっちゃったわね。
さつま揚げの作り方
「さつま揚げ」の作り方はネットで調べると結構でてきます。
ただ、そのほとんどは「さつま揚げ」をそのまま食べる為のレシピです。なので野菜等、様々な具が入っていたりします。私の目的はおでんですから、もっとシンプルなものを作りました。
白身魚をすり身にしていく

「さつま揚げ」の材料は白身の魚です。
白身の魚なら何でも良いと思いますが、スーパーで材料を買う場合、ほとんどは「タラ」になると思います(コスパ的に)。

タラを小さく切った後は包丁でひたすら叩きます。
フードプロセッサーかすり鉢があればそっちでやったほうが楽だと思いますが、家には無いので叩いています。

ちなみにこの工程辺りでは結構魚臭い感じでした。
手で混ぜます

流石にすり身だけじゃ寂しいかと、エビを細かく切ったものも投入しました。
その後、塩と日本酒を加え手で混ぜます。
しばらく混ぜていると粘り気が出てきますのでその辺りで完成です。

魚料理をするときいつも思いますが、”魚臭さ”って日本酒を加えると一気に消えるんですよね。

どんな化学反応なのかは当然知らないわよ。
成形して揚げます

最初は手がベトベトになるのを避けるために、スプーンですくって油に入れていたのですが、これだと形がイマイチ整いません。
やはり手で小判型にしてから油に入れていく方が良いでしょう。

魚のすり身は水分が多いからでしょうか?高温でも5分位揚げないときつね色にはなりませんでした。
完成!

まぁ見た目はアレですが、完成です。
試食した所、すり身が十分すり身になっておらず「さつま揚げ」というより白身魚のフライに近い感じではありました。でも十分美味しかったです。

ネットで「さつま揚げ」のレシピを調べると、砂糖やみりん、山芋なんかを入れるものも出てきます。山芋なんかは美味しそうな感じですが、今回はあえてシンプルにしています。

おでんにした時の美味しさを重視ね。
おでんにしていきます!
「おでん作り」って基本的に鍋に出汁を張って、材料を入れて煮るだけですから特にやることは無いのですが、一応手間をかけた所だけご紹介しておきます。
大根の灰汁抜き

大根は皮をむいて面取りし、隠し包丁を入れておきます。それをお米のとぎ汁で煮ていきます(見た目が薄っすら透明になる位まで。30分位?)。
私はおでんの時はご飯を食べませんから、とぎ汁がありません。なのでお米を一つまみ鍋に投入しています。

私が大根を好きになったきっかけはこの灰汁抜きを覚えたからです。

あの独特の臭みなんかが苦手って人はやってみると良いかもね。
完成!

大根の他に手間をかけた部分というと、出来た「さつま揚げ」に熱湯をかける「油抜き」と、ゆで卵を作る所位ですかね。
あとは大きな鍋でだし汁で煮るだけです。

今回は「さつま揚げ」に時間がかかり過ぎました。

初日は煮込み時間が少なくてイマイチ味が浸み込まなかったわ(2日目は美味しくなりました)。
出来たおでんの量と味
今回この記事を書くに当たって悩ましかったのは、おでんの1人前ってどんな量?って所でした。
私はいい歳なのに食欲は全く衰えませんから、結構な量を1食分とすることが多いのですが、そうすると「あんま安くないね」って思われちゃいそうですしね~
今回できたおでんの「量」

今回材料費2,084円で出来たおでんは、ざっくり左の写真のお皿が8皿分です。
これを2皿で1食分としていて、1食当たり521円と算出しています。

安いと見るか、安く無いと見るかはあなたの食欲次第!
今回できたおでんの「味」
まぁ「さつま揚げ」以外は市販品or材料そのままなので、「さつま揚げ」の味についての感想になります。
いつもの事ですが、”自分で手間をかけた”というスパイスが効いているお陰か、とても美味しかったです。
今回作った「さつま揚げ」は白身魚があまり細かくすり潰されていなかったので、魚の身の食感が結構残っていました。それが「さつま揚げ」感を低下させてはいるのですが、逆に自分は好みでした。
また完全にすり身になっていないので、煮たら崩れてしまうかな?と思っていたのですが、それも無く、逆に市販のさつま揚げに比べると出汁が良く浸透していました。
また味の方は余計なものを一切入れなかったので魚の味が十分感じられました(当然甘くもありません)。
昔食べた地元のおでん種屋さんのさつま揚げには遠く及ばないものの、また「おでん」が好きになりそうです。

ただ、今回決定的な問題が発生したのよね。

ここの所ずっと寒かったのに、おでんを作った日だけ妙に暖かかったんです・・・
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