自炊で節約!いくらで出来る!?(おでん、ちくわぶ編)

セミリタイア生活
スポンサーリンク

10月も終わりに近づきどんどん寒くなってきました。寒くなれば鍋という事になりますが、私は作り置きできる「おでん」を毎シーズン2、3回は作ります。ただ、こちら山口市に引っ越してきてからある問題が発生して二の足を踏んでいました。

売ってないなら作れば良いじゃない!?

山口市は”大都会”という訳ではありませんが、普通に生活する分には東京で暮らすのとそれほど大きな差を感じることはありません。

と、思ってたら結構大きな差を見つけちゃったのよね・・・

おでんの具の中で”なくてはならない”一品「ちくわぶ」が無い!?

少し前に同じ内容を書きましたが、山口市のスーパーではおでんの具の「ちくわぶ」が売っていません。よくよく調べてみると「ちくわぶ」って東日本・・・というより関東地方限定の食べ物のようですね。

ただ、この人が流動化している世の中ですから、どこかしらには売っているだろうと高を括っていました(ネットの情報でも、全国展開しているスーパーなら置いているとありました)。

ちょうど気温もぐっと下がり、「おでん日和だな~」なんて思ったある日、車で全国展開しているスーパーまで足を延ばしてみました。

しかし売っていませんでした。

東京出身の私としては「ちくわぶ」の無いおでんは作れません。ってか「ちくわぶ」が入ってないおでんって、一緒にご飯を食べるの?

無いと余計に食べたくなる!?

おでんは無性に食べたい!

でも「ちくわぶ」が入ってないおでんはどうしても嫌!

お手軽な手段:通販

売っていない「ちくわぶ」の入手方法として最初に考えたのは”通販”でした。

ただ、この案は却下せざるを得ませんでした。

というのも本体価格より高い送料がかかるからです。適当な商品(230円程)をカートに入れてみると、送料だけで1,270円と表示されました。

おでん一回分だと、多めに4本と見積もっても、ちくわぶ本体が920円で送料が1,270円です。ワンシーズン分まとめて買って冷凍させようかとも考えましたが、それでも送料負担が大きすぎます。

・・・というより自分の家計簿を見返すと、埼玉に住んでいた時に買ってた「ちくわぶ」は1本100~140円程でしたから本体価格からして既に高いんですよね(最近値上げしたんでしょうか?)。

最後の手段:手作り

”手作り”・・・こちらも実はあまり気乗りしない手段ではありました。

というのも、「ちくわぶ」って小麦粉と塩と水だけで出来ていますから、手作りすることで美味しくなる余地がほとんど無い・・・というより不味くなる可能性の方が高そうだったからです。

しかも元が安いから手作りしてもそれほど節約にならないと思われます。

ただ、作ること自体は簡単そうだったので今回は渋々手作りすることにしました。

「ちくわぶ」を手作りする!

そういえば、「ちくわぶ」を見たことすらない人も沢山いるみたいですから、簡単に説明しておきます。「ちくわぶ」というのは単なる小麦粉の塊です。いうなれば、うどんがちくわの様な形状に成形されたものといった感じです。

なので作ること自体は簡単です(うどんを打ったことがある人なら)。

下準備(道具準備)

簡単といっても、小麦粉をこねてあの形状にするには道具が必要です。我が家には無かったので今回の為に調達しました。

太めの菜箸を2組と巻きすを4枚、後は輪ゴムを買ってきました。

ダイソーで購入したので全部で770円でした(まぁ送料より安かったので良しとしておきましょう)。

菜箸は巻きすの長さに合わせてカットしました。

ちくわぶの外側のギザギザは巻きすでつけてるんですね。知りませんでした。

ただ、市販のものの様な形にするにはもっと目の粗い「鬼巻きす」ってのが必要みたいね(売ってませんでした)。

レシピ(4本分)

レシピはいたってシンプルです。

<ちくわぶのレシピ(4本分)>

  • 薄力粉・・・200g
  • 強力粉・・・200g
  • 塩・・・12g
  • 水・・・200ml

近所のスーパーでの調達コストは全部で75円って所ですから、道具のコストを考慮しても通販よりはずっとお安く出来ました。

小麦粉は中力粉を使っても良いみたいよ。

手作りステップ①

薄力粉、強力粉を計ってコネ鉢に入れます。

手作りステップ②

塩はぬるま湯に溶かしておいて、徐々に入れていきます。

どんな理由があるのかは分かりませんが、最初は写真の様にソボロ状になるように混ぜるのが良いんだそうです。

手作りステップ③

大体10分位捏ねたらこんな感じにまとまってきます。目安は表面に艶が出る位まで捏ねるって感じですかね。

この段階では固くて、めん棒で延ばせるのかな?って感じだと思います。

ラップをかけて常温で1時間程放置するとしなやかな感じになってきます。

手作りステップ④

1時間程放置した後、4等分してめん棒で延ばします。

当然長さは巻き付ける菜箸より短くします。

ここまでは手打ちうどんと同じです。

材料は同じで形が違うだけなので、「ちくわぶ」作りはここからって感じかな?

手作りステップ⑤

カットした菜箸に巻き付けます。

手でもんで隙間が無くなるようにします。

【食べた後に追記】薄くのばしたものを何重にも巻き付けたほうが食感が軽くなるかもしれません(今回は結構固くなりました)。

手作りステップ⑥

巻きすで巻いていきます。

手作りステップ⑦

巻きすで巻いた後は輪ゴムで止めます。

手作りステップ⑧

蒸し器で30分程蒸します。

ちなみに道具を加工してる時に、蒸し器に収まらないことは分かっていましたよ。

ちなみに我が家の蒸し料理はパスタを茹でてそのまま湯切りが出来るようになっている二重構造の鍋を使っています。

手作りステップ⑨

こうして布巾を被せ、蓋をすれば問題ありませんでした。

手作りステップ⑩

30分程蒸したら完成です。

ちなみに当初から無理だろうとは思っていましたが、真ん中の菜箸は熱々の時も、冷ました後でも抜けませんでした(最終的には菜箸の方向に包丁を入れて取り出しました)。

もっとつるつるの素材のものを用意した方が良かったかもね。

完成品はこんな感じになりました。

包丁で切った手応え的には、市販の物より少し硬いかな?といった感じでした。これなら煮込んでもドロドロに溶けたりはしなさそうです。

山口での初「おでん」を作る

元々私にとって「おでん」は買ってきた具材を出汁で煮るだけの簡単な鍋料理でした。

それがだんだん手作り具材が増えてきて、今では1日で作れないものになってきました。

ちくわぶ以外に投入した具材

「ちくわぶ」の他に投入した具材を紹介します。

さつま揚げ(材料費:911円)

こちらは”タラの切り身(約300g)”を叩いて作ったすり身を揚げた、「手作りさつま揚げ」です。

作り方は前回ご紹介した時と同じです。やはり「おでん」を「おでん」たらしめている重要な具材ですから手作りにしてます。

今回はタラ以外に、香り付け程度に生姜と刻んだネギを入れました。

たまご(材料費:168円)

「おでん」の好きな具材ベスト3常連のたまごですね。

私も好きなので沢山いれます。

大根(材料費:86円)

大根は米ぬかで灰汁抜きして、冷ました後に一度冷凍しました。

ネットで知ったのですが、冷凍すると水分が凍る過程で大根の繊維が切られて味が染みやすくなるみたいです。

実は私、大根の苦味が嫌いでずっと「おでん」に大根は入れていませんでした。

ちゃんと灰汁抜きするようにしたら大好物になりました。

牛筋(材料費:387円)

山口市にちくわぶが無いように、東京のおでんには牛筋がありません(近年は普通にスーパーで売っていますが)。

基本食わず嫌いな私ですが、今回チャレンジしてみました。

こうして加工済みの物ならそのまま鍋に入れるだけで良いみたいですね。

生の牛筋を買ってくると下準備が結構大変みたいね。

ちくわ(材料費:490円)

手作りさつま揚げだけでは練物が心もとなかったので「ちくわ」を買ってきたのですが、多すぎました。

何故かこちらで売ってる「ちくわ」ってサイズが小さいんですよね。

なので量がイマイチ分からなかったわ。

山口市での初「おでん」完成!

という訳で山盛りの「おでん」が完成しました。

これで大体4食分かな?

材料費だけだったら約2,115円(1食当たり530円って所ね)。ちくわぶ用に買った道具込みだと1食当たり720円ね。

山口市での初「おでん」の感想

やはり料理は手間をかければかけた分だけ美味しくなりますね。

・・・というか、「美味しく無いと困る」という気持ちが美味しく感じさせるのでしょう(人に作ってもらうと、そういう隠し味が無くなるからある意味残念ですね)。

で、今回「ちくわぶ」を手作りした訳ですが、お味の方はまずまずの出来といった感じでした。市販の物よりかなり固かったので、2日目、3日目辺りに美味しくなりそうです。そもそも小麦粉の塊に過ぎませんから、味というより食感が全ての食べ物といった感じですね(そういう意味でもうどんと同じなんですが、何故関東しか食べないんですかね?)。

そして、”凍らせる”というこれまで使ったことが無い手法を用いた大根ですが、これは意外なほど柔らかくなっていました。初日から中心まで味が染みて美味しかったです。

初めて食べた牛筋に関しては、食べ慣れないせいでしょうか?ちょっと臭く感じました。これは煮込んでいくと解消されるのでしょうか?少なくとも東京出身の私にとっては醤油で甘辛く煮込んだ方が美味しいんじゃないかな?という感想ですね(牛丼みたいなイメージ)。

ただ、それより不満に思っていることがあります。

なんでおでんを作った晩に限って暖かいのよ(昨日は寒かったのに)。

<おでん(約4食分)にかかったコストのまとめ>

  • ちくわぶ(4本)・・・845円(材料費75円、道具770円)
  • さつま揚げ(約300g)・・・911円
  • たまご(10個)・・・168円
  • 大根(1/2本)・・・86円
  • 牛筋(4串)・・・387円
  • ちくわ(計6パック)・・・490円

合計2,115円(材料費のみ、税込み)で1食当たりでは530円

ちくわぶ作成に使った道具代込だと合計2,885円で1食当たり720円(税込み)でした。

1食500円前後ってのは埼玉に住んでいた時とほとんど変わりませんね。

1回作ったら何日かは温めるだけってのが良いわよね。しかもどんどん味が染みて美味しくなってくし。

コメント