セミリタイア生活と節約(振り返り編)

セミリタイア生活
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「節約」・・・良く聞く言葉ですね。基本的には出費を抑えるためにやるものだと思いますが、生活様式が変わったことで自然と節約できてしまったというものもあります。特にサラリーマンからセミリタイア生活に変わったことで自然と節約できてしまったことは少なくないような気がします。

時間を持て余すとやらざるを得なくなる!?・・・節約

人は基本的に「損得勘定」を元に行動します。

自炊を例に取れば、給料が十分高い人であれば料理に時間をかけるよりその時間を労働に充てて、食事は外食なり買ってくるなりした方が効率が良いという事になります。自分の時給と料理(食品)を作ってくれる人の時給を比較して「自分の方が高い」となれば損得勘定が成立する訳です。

よって仕事を辞めて自分の収入がなくなると全ての損得勘定が成立しなくなります。なので自分で出来ることは全て自分でやるようになる・・・というか、そうした方がお得なのでそうせざるを得なくなります。

そう、セミリタイア生活になると節約しようと思ってなくても傍から見ると「節約」と思われるようなことをしてることは結構あるのかもしれません。

もちろん節約しようとして節約してることもありますよ。

まぁ出費をセーブするのはセミリタイア生活の安定感を上げるのにも寄与するしね。

有り余る時間を有効活用!? セミリタイア生活ならではの節約術

セミリタイア生活では大抵の人が時間を持て余すことになるかと思います。その時間を何に使うか?ということは最大の命題になるのですが、1つ2つ趣味がある位ではとても使いきれません。

言い換えれば自分の時間の価値が極端に低下する訳です。

すると嫌でも考えてしまいます。

「出来ることは自分でやるか!」・・・と

そう、普段は見知らぬ誰かが時間をかけて提供してくれる商品なり、サービスなりを自分でやってしまおうと考える訳です。

この考え方はセミリタイア生活特有のものになるかと思います。

あくまでも自分で出来る範囲・・・やりたいものに限定されるけどね。

自炊

セミリタイア生活に移行して最初に思いつく時間の使い道であり、「節約」術はなんと言っても自炊でしょう。

私はサラリーマンの時から土日くらいは自炊をしていましたが、あくまでも趣味の範囲で食べたいものを作るだけでした。なので食材が余っても使い切れず捨ててしまう・・・そんな無駄だらけの自炊でした。

ところが毎日自炊するとなるとやはり食材をうまく使い切ろうとしますし、使い切れるように献立を考えるようになります。同じものを何日も食べ続けるなんてことも珍しくはなくなります(カレー等)。

ちなみにサラリーマンの時は平日はコンビニか外食。休みの日は上記の通り趣味の料理という感じで毎月の食費は6~7万円でしたが、現在は3万円前後です。

コーヒーの焙煎

私にとってコーヒーはタバコのお供という位置付けでした。しかし禁煙した後もコーヒーを飲む習慣だけは残りました。

コーヒーは趣向品ですからより「美味しいもの」を追求してみよう!なんてことをある時考えつきました。その時最初に思いついたのは「挽いてない豆」を自分でミルで挽いてから淹れてみようというものでした。

ところが、いつも行くスーパーにこれまで普通に置いてあると思っていた「挽いてない豆」が探すとなると見つかりません(自分の身の回りでは何年か前から一斉に姿を消したというイメージ)。

そんなこんなで一足飛びに「ないなら生豆から自分で焙煎してみるか」となって現在に至っています。

ちなみに生豆を10kg単位で購入するとコーヒー一杯が12円程度になり、スーパーで売ってる安い豆(約16円)よりさらに安くなります。

円安になる前の試算なので金額は変わってきてるかもしれませんが、安くなるのは間違えないでしょう。

まぁコーヒーは趣向品だから、節約を考えたら「飲まない」ってのが正解なのかもしれないけどね~

セルフカット

若い頃、薄くなる髪を必死に髪型でカバーしようとしている目上の人をみて心の中で思ったものです。

「潔く坊主にすればいいのに・・・」

まぁサラリーマンだとなかなかそうもいきませんが、セミリタイアしたら問題ありません。

ということで私は会社を辞めてすぐ坊主にすることにしました。

その際「坊主にするのに床屋に行って何千円もかけるのは馬鹿馬鹿しいな・・・」と思いバリカンを購入。セルフカットをすることにしました。

しかし、思った以上に自分の頭の形が悪く、どうにも見栄えが悪いのと、冬が寒いとの理由で坊主はすぐに止めることになりました。

その後に何度か引っ越しをしたので、なじみの床屋を探すのも面倒くさくなり、そのままセルフカットを続けているって感じですね(短めの髪型なら慣れればうまく出来るようになりますよ)。

もう7年ぐらい行っていないので今いくらか知りませんが、私が最後に行った床屋は4千円でした。その頃は2カ月に1回行っていたので節約効果は2千円/月といった所でしょうか?(バリカンは4~5千円で買えるのですぐ元は取れます)

衣服の修繕

ずっとそこにあるのが当たり前だったものがちょっとしたきっかけでなくなる・・・というのは寂しいことです。

普段何気なく身に着けている衣服もそんなものの一つですね。

全体的にはほぼ問題ないのに、縫い目がちょっと綻んだ・・・とか、Gパンなんかだったら膝の部分がちょっと破けたなんて状態になるとそこからどんどん悪化してその内に着れなくなってしまいます。

「あ~これ気に入ってたのにな~」

まぁ形あるものなので、いつかそうなるのは仕方がないことです。でも、そうなることを先に延ばすことは結構できるものです。

という訳で私は小学校の家庭科の時間以来となるミシンを購入して、簡単なものは修繕しています。

こちらは被服費をどれだけ節約できているかは分かりませんが、愛着のあるものを長持ちさせるのには役立っていると思います。

これも時間があるからこそ「やろう!」と思った典型的なものね。

無性に気になるようになる「無駄」!

「無駄」を排除する・・・節約の基本ですが、働いている時はなぁなぁで見過ごしてしまいがちです。

ところが一日家にいて暇を持て余しているとそういった「無駄」が妙に気になるようになるんです。

NHK受信料って必要!?

家にテレビがあったら払うのが「当たり前」のNHK受信料。

でも、NHKなんて見てないよ?

ついでにいえばテレビ自体ほとんど見てないよ???

確かにテレビがあったらNHK受信料を払わなければならないのは法律で定まっています。まぁ月額2千円程度なら・・・なんて思っていた時期もありました。

でも月額2千円って普通にネットフリックスやU-NEXTといったVODと同等ですし、Amazonプライムなんかに比べたらかなり高額です。

挙句に偏向報道、殿様商売とやりたい放題です。

ちょっと面倒だけどTVとかを処分して解約するか・・・となるまであまり時間はかかりませんでした。

パチンコに2千円使う・・・典型的な無駄遣いではありますが、少なくともその分楽しめます。

全く見ないし、楽しめないしNHKの受信料ってパチンコ以下よね。

通信費(スマホ代)

今や持っているのが前提で社会が回っている感さえある「スマホ」。

まぁ私も当然持ってはいるのですが、普段は滅多に使いません。

家の中では画面が大きいPCを使いますし、車で外出する際のナビとしても画面が大きいタブレットを使っています。

振り返ると自分がスマホを使っていたのって電車で移動している時位でした。その電車に乗る機会が激減したのですから使わなくなるのは自明ですね。

で、スマホの料金は近年安くなったとはいえ、契約に無頓着だとやたら高いモノに入っていることもあったりします。私の場合、サラリーマンの時は月額7千円ぐらい払っていました(どんな契約だったかは覚えてません)。

通信はWimaxにも入っているので、正直スマホの通信は全く使うことがありません。

とはいえ、無くす訳にもいかない・・・

という事でキャリアから格安スマホ(MVNO)へ乗り換えました。

通信容量ゼロなんて契約は存在しないので一番少ない500MB/月にして月額550円にしました。

最大の節約!? 家賃

人の価値観というのは年齢や生活スタイルによって大きく変わってくるもののようです。

私がサラリーマンだった時は何より「時間」が大事でした。電車で片道30分とかかけて通勤するのは無駄以外の何物でもないと思っていたので、徒歩で通勤できるところに家を借りていました。今考えると交通の便が良いという以外何のとりえもない(近くにスーパーすらない)所でしたが、なんだかんだで15年ほど住んでいました。

会社を辞めてからもしばらく住んでいましたが・・・唯一のとりえだった「歩きで通勤できる」というメリットが消失したら馬鹿高い家賃が無駄以外の何物でもないことに気が付きました。

そこから一度埼玉県の郊外へ引っ越し、その後は今の山口県へ移住しました。前提が色々違う所はありますが、家賃だけに着目すると出費は1/5になりました。

額だけを見るとセミリタイアしてから実施した最大の節約ですね~

家賃以外の所謂「住環境」も格段に良くなったと思うわ~

生活費がここまで下がるとは思わなかった!?

セミリタイアを考える時、将来使うであろう費用をなるべくリアルに想定するのは重要なことです。

私もかなり詳細に検討したつもりでした。

でも、なんだかんだでその時の価値観やその時の生活をベースに考えているので、想定はズレてきます。私の場合、セミリタイア前に想定した月々の出費は(保守的に想定して)30万円ほどでした。

しかし、セミリタイア後7年経過した現在、月々の出費は平均で13万円ほどです(家賃の影響がかなり大きい)。

上記には書いていない細々とした、結果として節約になってしまった事なんかもひっくるめて結構生活費は圧縮できたみたいですね~

まぁそれに費やした時間分働けばもっと稼げる・・・なんてことは考えるだけ野暮ってものでしょう。

働いていたら得られなかったものもいっぱいあるものね。

コメント

  1. みんゆ より:

    税金とか車検とかも含めてそれだけに収まっているんですかね?
    自分と似た生活をしているのでどうなのかと思って。自分はもうちょっとかかってます。年間200万円くらい

    • 東郷 潤 東郷 潤 より:

      みんゆさんこんにちは。コメントありがとうございます。

      山口県で3年半ほど暮らしていますが、その間の出費は月平均で13~14万円で収まってますね(段々減ってきています)。
      一応お金の出入りについてはほぼ完ぺきに家計簿に記載しているので間違えないかと思います(この出費には年金、税金や車検、はたまた少額ですがパチンコの負け額まで含んでいます)。
      出費が段々減ってるのはそのパチンコをしなくなってきたからでもありますね。以前チラッと書きましたが、近くのパチンコ屋さんが潰れてしまったので(笑)
      とはいえ、やはり一番大きいのは家賃ですかね?ボロアパートながらも東京なら絶対あり得ない水準の安さですしね~