今現在このブログを見ている人はいませんが、将来セミリタイアを目指す人が見てくれるかもしれませんので、”私がなぜセミリタイアしたか?”から書いていこうかと思います。
40代後半でセミリタイアした理由
私が40後半で仕事を辞め、セミリタイアした理由を一言でいうと「使う予定のないお金をストレス貯めてまで稼ぐ必要あるかな?」という疑問が大きくなってきたからです。
特に「趣味の〇〇〇に没頭したい」とか「自分の自由な生活スタイルを確立するんだ」なんて前向きな理由ではなく、いわば「後ろ向きの理由」ってことになりますね。
そのお金、使う予定ある?(お金の価値の減価)
私は幸か不幸か独身で、お金のかかる趣味もありません。そして、サラリーマンだった頃の収入はかなり多い方だったので、特に節約などを意識しなくてもお金は貯まっていきました。
また、貯まったお金は株や投資信託で資産運用していた為、それなりの資産が作れました。
で、ある時思ったんです。「これ以上稼いでも使わないんじゃないか?」と。
私には子供もいませんので、誰かの為に資産を残すという用途もありません。
使わないお金ってその人にとってあんまり価値が無いですよね?私にとって「これから入ってくる収入の価値」は年を追うごとに減価していったんです。
世の中の超お金持ちって、なんで使いきれない途方もない資産があるのに更に稼ごうって気になれるんですかね?
ああいう人達はお金の為に仕事をしてるんじゃないのよ
中間管理職の悲哀(ストレスの増加)
一方、仕事の方はというと年齢と共に厄介ごとは増えていきました。
私は会社を辞める頃には管理職(いわゆる中間管理職)をしていました。管理職を経験された方なら共感して頂けると思うのですが、部下に評価を付け、それを説明するというのは大きなストレスを伴います。
基本的に部下は全員かわいいのに、優劣をつけないといけません。
また、これも共感して頂けると思うのですが、評価が低い部下程自分は有能であると思っていることが多く、評価の説明が非常に難しくなります(まぁほぼ納得してくれません)。
これが年上の部下だったりするとストレスは最高潮になったりします。
平均的な日本人の感覚だと、年上の部下ってやりずらいですね。今後はさらに増えていくと思います。
要するに仕事を続けることによる肉体・精神的負担は増していて、今後も減ることはなさそうだと思われたのです(日本の会社だとまず管理職から下されることなんてないですからね)。
ストレスをなくす方が価値があるという考え方
人が働く理由って色々あるんでしょうけど、その内大きなウエイトを占めるのが「生活するために稼ぐ」というものでしょう。
「お金を稼ぐ」ことは「仕事のストレスを避けること」より優先されるから働くんですよね。
私の場合、このバランスが上記のようなことから逆転してしまったんですね。
元々私は、「仕事は生活の為の手段であり、目的ではない」という考え方をしていたこともあり、逆転するハードルも低かったのだと思います。
なので、これをするために何歳までにお金を貯めてセミリタイアするんだ!という、「計画性」があった訳でも、「前向き」な感じでもなく、ちょっと後ろ向きな理由ということになりますね。
おいおい、使わない金稼いでどうすんだ?しかもストレスまでため込んじゃってよぉ!サラリーマン続けてる限りこのストレスから解放されないぞぉ
う~ん。特にやりたいことは無いけど、お金もあるし、無駄なストレス溜める位なら仕事辞めてしばらくプラプラしてみるか。
後ろ向きな理由もありだと思います
世の中のセミリタイアブログって前向きなものが多いじゃないですか?
でも、世の中のセミリタイアした人が全て前向きにしているとは思えないんですよね。
だからこういった後ろ向きの理由でセミリタイアした人間の考え方とか今後の動向って情報としてはそれなりに価値があるんじゃないかと思います。なにより希少ですよね?(笑)
前向きな人はブログとかで能動的に情報を発信してるから目にする機会が多いけど、後ろ向きな人はあまり情報発信しないからね。
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