前回九州を車中泊で旅したのが10月末でした。その時必要と感じた寝袋をこの度購入しました。私にとっては初寝袋となった訳ですが、初めてながらどう選んだのか、そしてその選んだもののレビューをしてみました。
車中泊用に寝袋を購入
50年ちょい生きてきて今回初めて寝袋というものを使ってみました。
本記事は今回購入したカリンシアのDefence 1という製品のレビューがメインになります(この記事自体は購入時に書きましたが、実際に車中泊で使用した感想も追記しました)。
やはり車中泊には寝袋が必要?
私は(今の所)それほど本格的に車中泊をしていくつもりはありません。なので雪が降るような厳しい時期は車中泊をしていませんでした。
しかし最近だんだん暖かくなり、そろそろどこかに行きたいな~なんて考えるようになってきました(最近、山口の最低気温は5℃を下回らなくなってきました)。
とはいえ、やはりまだ朝は少し寒く、車中泊することを考えると「寒さ対策」という点において今の手持ちアイテムだけでは心許ない感じです。
具体的には「寝袋」が必要かな?と前回車中泊した時に感じていました。
最後に車中泊したのは去年の10月末の九州旅行の時ですね(この記事はその翌年の3月に書いています)。
その時ちょっとしたブランケットだけじゃ寒くて眠れないことがあったのよ。
寝袋ってどう選べば良いの?
冒頭に書いた通り、私は寝袋というものを使ったことがありません。なのでどの位の性能、機能があればいいのかといった目安のようなものを持ち合わせていません。
材質も「ダウン」が良いのか「化学繊維」が良いのか、形状も「マミー型」が良いのか「封筒型」が良いのか等、さっぱり見当がつきません。
ネットで検索するとお値段はピンキリ。レビューを見ても使い勝手や耐寒性能は感じ方に個人差が大きいようで、読んでもイマイチピンときませんでした。
自分としては何となく「春・秋の寒さに耐えられる」、「丈夫で長持ち」辺りが満たせればいいかな?というイメージでした。
で、ネットで色々な商品を眺めていた時ピンときました。
「軍用の寝袋なら性能・機能は十分なのでは?」と。
そう、前回の車中泊で寒さに震えていた時も、軍用のフライトジャケット(MA-1)を羽織っていた上半身は全く寒くありませんでした。それにMA-1って数年着てても全く傷まず、かなり頑丈なんですよね。
ということで、軍用寝袋としては世界シェアNo.1と謳っている「カリンシア」の寝袋を購入することにしました。
カリンシア Defence 1のレビュー
今回私が購入した寝袋はカリンシアというメーカーのものです。こちらはオーストリアの寝具メーカーのようですね。
私の場合、性能的に「Defence 1」で十分と思われるのでこちらを購入しましたが、世の中的には一つ上の耐寒性能を持つ「Defence 4」という製品の方が人気のようです(レビューも多く、品薄)。
「Defence 1」の方はレビューが少ないんですよね。
ちなみに購入したサイズは「M」よ。
レビュー① 見た目
左側が今回購入した寝袋で右側が元からあったエアマットです。
第一印象は想像よりコンパクトで軽い(1.05kg)!でした。
寝袋というものを触ったのは初めてだったのですが、「こんなに薄っぺらいものなんだ」というのが第一印象です。
色は軍用なのでカーキのみです。
フライトジャケットのMA-1と比べると厚さは変わらないけど、かなり柔らかくて頼りない感じではありますね。
触り心地はサラサラ、スベスベって感じで気持ち良いわね。
レビュー② 使い勝手
寝袋というものは大抵ジッパーが右か左に付いているものらしいです。しかしこの製品は真ん中についていて、それが使いやすいというレビューが結構ありました。
私は実際左右に付いている寝袋というものを使ったことが無いので比較できませんが、真ん中に付いているこの製品は普通に使い勝手が良いと感じました。
レビュー③ サイズ感
私が購入したのは「M」サイズ。こちらは縦215cm×横83cm×57cmで、適用身長が185cmまでとのことです。
実際身長180cmの私が頭まですっぽりかぶって使用しても縦方向には窮屈な感じは一切ありませんでした。
用途が車中泊なのであまり関係ありませんが、横方向はかなり余裕があり、寝返りを打つことも容易でした(材質がスベスベしてるので引っかかる感じも一切無し)。
<追記:車中泊での使用感>
材質がスベスベしていること、横(幅)方向にかなり余裕がある事から狭い車内でも、寝袋の位置はそのままで寝袋の中で身体だけくるっと90度回転させるなんてことはかなり簡単にできる感じでした。
レビュー④ 耐寒性能
家の中(畳の部屋)にエアマットを敷き、その上で寝袋を使って一晩寝てみました。服は上はTシャツ一枚、下はスウェットで裸足です。
ちなみに寝袋のスペックは、適用下限温度が4℃とのこと(丸くなればなんとか6時間は耐えられるという極限温度は-10℃)。
明け方、室温が10℃前後になった時に若干上半身に寒さを感じました(震えるほどではない)。その際、裸足の足先は全く寒さを感じず、ちょっと不思議な感覚でした。
その後、トレーナーを着こんだところ寒さは一切感じなくなりました。
10℃位なら普通に服を着てれば全く問題なさそうです。
私の場合、下限温度の4℃位では使い捨てカイロが必要になりそうな感じね。
<追記:車中泊での使用感>
家で試した時とは異なり、車中泊では上半身トレーナー、下半身ジーパン、裸足という状態で使用。
夜は寒く無かったので頭を出した状態で眠ったところ、明け方外気温5℃程度で上半身に寒気を感じ目が覚めました。その後頭まですっぽり寝袋に入ったところ何とか二度寝は出来ました。
体感温度は個人差があると思われますが、私の場合概ねスペック通りかな?といった感想です(あらかじめ寒くなるのが分かってる時は使い捨てカイロなどを利用すると寒さで目が覚めることは減りました)。
何故か寒気は上半身のみに感じ、裸足にもかかわらず足先は寒さを感じないのがちょっと不思議な感じでしたね。
レビュー⑤ 収納のしやすさ
上の写真にもあるエアマットは、この形状に収納するのに空気を抜きながら綺麗に丸めるといった手間がかかります。
それに対して寝袋の方は材質が柔らかく、適当に端から袋に突っ込んでいけばOKなのでかなり楽でした。詰めた後は袋の外側についてる紐でボンレスハムの様に圧縮すると更に小さくなります。
車内での使用を考えると圧縮して小さく出来ることにそれほど価値は見出せませんが、用途によっては大きなメリットになりそうですね。
まぁ総合的に見て自分の想定している用途には必要にして十分な性能を有しているようです(見た目も渋くて気に入りました)。
それにしても男って「軍用」とかそういうの好きよね。
レビュー⑥ 撥水性
どんな寝袋にもついている機能なのかもしれませんが、寝袋は元々アウトドアで利用するものですから防水・撥水性が付加されています。私が購入したものにも当然ありました(新しい内だけかもしれませんが、今の所水をこぼしてもほぼ完全にはじきます)。
ただ私の場合用途は車中泊なのでまぁ「おまけ機能」だな~なんて思っていたのですが、思わぬところで役に立ちました。
というのも私は車中泊した時の朝は車内でお湯を沸かしてコーヒーを入れるのですが、ある時盛大に車内にぶちまけてしまったことがあるんです。幸い火傷もなく事なきを得たのですが、車内は酷いことに・・・とよく見るとコーヒーの大部分はまだ片付けていなかった寝袋の上にこぼれていました。これが浸み込まずにそのままの状態だったので綺麗に車外に捨てることが出来たんです。
まぁ完全に無かったことになったわけではありませんが、ちょっと助かっちゃいましたね。
ちなみに防水・撥水性が高いなら寝てる時に蒸れるのでは?と考える方もいるかもしれないけど、そう感じたことは今のところないわよ。
寝袋の別の用途!?
寝袋を選ぶためにネット検索をしていて気付きましたが、寝袋ってアウトドア(レジャー)で使うだけでは無いようですね。
家の寝具としての寝袋
ネットで調べていたら、布団の代わりに家の中で寝具として寝袋を利用している人もいるようです。
考えてみたら普通の寝具を寝袋に替えると、ベッド、布団が不要になるだけではなく、部屋も一部屋減らせますからかなりの節約になります。正にミニマリストって感じですね(家賃が高い東京とかに多いのでしょうか?)。
まぁこちらは家賃がそれほど高くないので、今の所私はそこまで突き詰めようとは思いませんが、畳の部屋なら直で寝袋でも寝心地が良いので十分ありですね。
防災用品としての寝袋
寝袋の商品説明とかにも書いてあることが多いのですが、寝袋って「防災用品」でもあるようです。
自然災害のニュースでは、避難先の体育館で寝袋を使ってる人の映像が流れることがあります。寒い時期なんかだと寝袋の有り無しで快適性が大きく変わってきそうですね。
まぁその為だけに寝袋を購入するというのは無いにしても、趣味用で持っていたら役に立ちそうです。
そういう意味では車中泊はかなり実用的な趣味とも言えそうですね。
取りあえずアイテムも強化されたし、そろそろ車中泊の旅に出ますかね。
この記事を書いたちょっと後(4月)に四国一周の旅で寝袋を使ってきました。
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