引っ越し先も決まったので、引っ越しのスケジュールを確定させていきます。最初は引っ越し業者の選定ということになるのですが・・・その他の手続きも合わせて一つの記事にしようと思ったのですが、長くなったので業者選定のみでまとめてみました。
スケジュールを固めるために引っ越し業者を選ぶ
引っ越しって面倒だよね。
頻繁にすることじゃないから手順も忘れちゃうしね。
前回引っ越しをした時、次に引っ越しする際にスムーズに段取りできるよう手順をメモしていました。しかし当時はブログもやっておらず、メモそのものを紛失してしまいました。
なので今回また一から調べているのですが、また機会があるかもしれませんので備忘録としてブログに手順を書いていこうかと思います。
同じように引っ越しの手順を調べている人の参考になれば幸いです(今回は引っ越し業者の選定しか書いていませんが)。
引っ越し準備で最初にやること
前回の記事にて地方移住の引っ越し先を決めてきたことを書きました。
その後保証会社の審査も通過したので、地方移住計画は検討から実行フェーズに移行することになりました。
何をやれば良いかを列挙して何となくのスケジュールは頭の中で出来ていますが・・・
最初にそのざっくりしたスケジュールを固めにいくわよ。
最初に確認!現住居の賃貸契約
引っ越しをするときに行う一番大きなイベントといえば現在の住居の賃貸契約の解除と、新しい住居の賃貸契約の締結ということになります。
正直こういった契約書を細かく読み込む人ってあまりいないと思います。私はサラリーマン時代に様々な契約の締結に携わっていたので契約書を読むことには慣れています。それでも現在の賃貸契約書は面倒くさかったので読んだことはありませんでした。
普段は賃貸契約の内容なんて知らなくても問題ありませんが、引っ越しの際は把握していないと余計なコスト(住んでない期間の家賃)が発生する可能性があります。なので最低限のポイントは押さえておきたい所です。
ということで最初に必要な所を確認しました。
私が現在住んでいる住居は賃貸契約解除の届け出は「14日前迄」、家賃は「日割り」となっていました。
引っ越し日に当たりを付ける
新しい住居はまだ契約書がありませんが、家賃は日割りと聞いています。なので引っ越しが月初であろうが、月中であろうが現住居、新住居共に無駄な家賃はほぼ発生しません。
ちなみに世の中では日割りになる方が少数派だと思います。なので家賃の重複発生を避けるために引っ越しは月末に集中しやすくなります(月末の引っ越しが混む要因)。
前回引っ越した時は、家賃の日割りが適用されなかったので、2週間分位の家賃を無駄に支払っちゃったのよね。
今回はそういうことがないので解除を申し出た14日後以降ならいつ引っ越してもOKということになります。まぁ遅くなり過ぎるのも新居の家主さん的にNGでしょうから、現実的な所で7/15~31だったらいつでもOKといった所でしょうか(現在6/27)。
引っ越し業者の選定
引っ越しのスケジュールを完全に固めるためには引っ越しの業者を決めなければいけません。
本当なら適当な1社に絞って「お任せ」にしたかったのですが、遠距離の引っ越しだと相場もイマイチ分かりませんし、絶対額も高そうなので合い見積もりを取ることにしました。
各社の営業担当者のバトルに付き合うのは精神的に疲れるのでやりたくないんですけどね。
「他社の金額を聞いて更に値引き幅を広げる」といったことを各社がやってきて堂々巡りになるのが嫌なのよね。
合い見積もり実施
私が引っ越し先を決めた時、不動産屋さんが「この業者ならうちの名前を出せば2~3割安くなるはずですよ」といっていた業者が3社あります。
合い見積もりを取って業者同士を競争させて「とことん値切る」なんてことは自分の性格上苦手な分野です。人件費や高速代、ガソリン代など必要最低限かかるものはかかる訳ですから、あまり無理な値切をするとどんな形でしっぺ返しを喰うか分からないというリスクを抱え込むことにもなりかねません。
・・・とはいえ、遠距離の引っ越しはベースになる値段が高いですから、1社に目をつぶって「お任せ」なんてことをすると予想外の料金となる可能性もあります(後述しますが最初に提示される料金はやはりお高めです)。
という訳で、紹介された3社+1社に見積もりを依頼しました(最初の3社の内1社の反応があまりに遅かったので1社加えました)。
ちなみに前回の引っ越しの時利用した業者さんにも依頼したのですが、山口県はエリア外とのことで断られてしまいました。遠距離だと業者が限られてくるのも注意点ですね。
以降の記載では一応業者さんの具体名は伏せて進めていきます。仮名として以下の名称を使います。
- パンダさん
- ペリカンさん
- 0123さん
- アリさん
※順番は見積もりが出てきた順です
そのまんまなんですけど・・・
まぁこれなら角は立たないでしょ?
合い見積もりのコスト以外のメリット!?
複数の業者に合い見積もりを取る主目的は料金を安くするためです。
ただ、その他にもメリットがあります。それはコスト構造がある程度明確になり、同条件でのコスト比較が出来るようになることです。
業者に合い見積もりを取っていることを知らせると、当然営業担当者は仕事を取るために「頑張って」くれます。ただ、当たり前ですが値下げには限界があります。すると、大抵は何故これ以上値下げが出来ないかを色々説明し始めます。
そうすると洗濯機は運ぶだけなのか?排水パイプなどのセットまでしてくれるのか?はたまた土台部分の嵩上げ工事も含まれているのか?なんてことが分かってくる訳です(含まれていなければ当然後からコストが発生する要因になります)。
こちらは専門知識が無い訳ですから、引っ越し代として見積もられる料金に何が含まれていて、何が含まれていないかは分かりません。逆にその辺を統一して見積もりをしてもらわないと本当に安い業者が分かりません。
一番安い業者に決めたつもりが、引っ越し後に色々追加コストを請求されて「トータルでは他社より高くついた」なんてことにもなりかねません。
少なくとも1社は細かい見積もりの内容をヒアリングした方が良いでしょう。
って感じで臨んだら、1社目の営業さんは2時間ぐらい帰らなかったんだけどね・・・
見積もりの前提条件
ざっくり見積金額だけを書いてしまうと参考にならないと思いますので、今回の合い見積もりで私が各社に提示した前提条件を書いておきます。
- 荷物の量は多めでいわゆる単身パックでは収まらない(こちらはほとんどの業者が実際に見に来たので説明はほぼ不要)
- 段ボールに入らない大型家具はベッド、3人掛けソファー、冷蔵庫、縦型洗濯機、大型モニター、机・椅子、テーブル3脚、ホームシアター(サウンドバー)、シーリングライト3台
- エアコン1台の取り外し、現地取り付けを希望
- 洗濯機の取り付けも希望(新居は洗濯機のパンが無く設置が難しそう)
- 床の傷防止のための一切の措置は不要(各社冷蔵庫等の家具の下にシートを敷くだけで4~5,000円かかるオプションあり)
- 段ボールは支給/回収あり(当然無料と思っていたら有料の業者も・・・)
- 日程は7/15~30の期間で一番安くなる日を希望
- 荷物の運搬は何日かかっても構わない(トラック以外でもOK)
これは1社目の営業さんと話している内に固めた、各社のコストを比較するための条件になります。
この条件で出てきた各社の見積もりはおいくらかしら?
パンダさんの見積もり
ネットで一斉に見積依頼をしたら真っ先に駆けつけてくれたのはパンダさんでした(午前中に依頼したらその日の夕方に来てくれました)。
ちなみにパンダさんは見積もりをしてくれるのに、そのお礼?としてお米を1kgくれました(理由が謎ですね)。
1番最初に来たという一点で熱意を感じましたが、営業マンはさらに熱い男でした(笑)
とにかく帰ってくれません。「ここで即決して下さい!」という圧が物凄く、「決めてくれるまで帰りません」という典型的な体育会系営業マンでした。まぁその長居が上記の条件を整理することに繋がったので感謝もしていますが・・・ほとほと参ってしまいました。
という訳で、その場で出てきた見積額は23万円(引っ越し期間は中1日)でした。なお、支払いは現金か振り込みの2択とのこと。
ちなみに良くある話ですが、合い見積もりを取っていることを話すと、全ての見積もりが出揃った後に「相談させて下さい」という話になります。
私は叩き合いさせるのは本意ではないので一発勝負の数字を出してもらいたいのですが、相談させてくれと言われて嫌だとも言えず、全ての見積もりが出揃った後で電話をかけることになりました。
その結果、最終的に20万円を少し切る料金が提示されました。
料金は税込みで数値は丸めてあります。ちなみに見積もりにはエアコンと洗濯機の設置費用は含まれていますが、設置の際発生する不確定な付帯工事の費用は含まれていません(エアコンの室外機への配管の長さが足りなくなったりで発生する部品代等のことです)。
熱い営業ということで想像できると思いますが、電話も何度もかかってきて後半はちょっと辟易としてしまいました(最終的にはこの辺が決定打になってしまったかな?)。
ペリカンさんの見積もり
私個人がペリカンさんとは相性が悪い・・・のかな?
一斉に見積依頼をしたら次々に電話がかかってくるわけですが、ペリカンさんだけ他社と話している時にかかってきて電話を取ることが出来ませんでした。
ただ、「また掛けてくるだろう」と思っていたら待てど暮らせどかかってきません。仕方が無いのでこちらからかけ直したら、地域の担当者に電話させるということで通話終了。
その地域の担当者が掛けてきた時も私が通話中で取れず、また待てど暮らせど・・・と言う感じでした。
まぁすぐかけてこないということは「やる気」が無いんだろうということで、ペリカンさんは却下することにしたのですが・・・ペリカンさんとはとことん嚙み合いません。もうかかってこないだろうと思っていたら翌日の午前中にかかってきました。
ちなみにこちらの依頼から丸一日が経過しているのに特にその件でのあいさつは無し。この辺りからも「やる気」は微塵も感じません。ちなみに電話口でのヒアリングのみでの見積もりです(口調が物凄く機械的だったのが印象的でした)。
ただ、相手は最大手の一角です。遠距離引っ越しではJR貨物を利用して安く上げるプランがあります。このプランに興味があったので見積もりをお願いすることにしました。
見積額は以下の通りでした。
トラックでの引っ越し(中1日)・・・47万円
JR貨物を利用(中3日)・・・35万円
まぁ電話の時点で「お察し」だったわね。ちなみにここは段ボールすら有料でした(30箱で18,000円)。
貨物列車を使うと12万円も安くなるというのは良かったんですが、絶対額がね・・・(他社のトラック輸送より遥かに高いってありえないでしょ)
0123さんの見積もり
前回の引っ越しの時に群を抜いて高い見積もりを出してきた業者さんと記憶しています。なので全く期待していなかったのですが、今回は他社と比較できる水準の金額を提示して頂けました。
0123さんのポイントは見積金額に対して現地で追加料金が発生する項目を明確にしてくれている所ですね(まぁある意味当たり前なんですが、安心はできますね)。
実は0123さんと金額の話を始めた時に次の業者さんが来てしまって、その場で細かい数字の話をきっちりできませんでした(1時間取ってあったんですけど、引っ越しの見積もりって時間かかりますね)。
そんな中、当初口頭で伝えられた金額は28万円。他の業者さんがいたので無言でその見積もりをポータブルプリンターで印刷して渡されたのですが、そこには25万円と書いてあり、戻って上司の了解を得てくるからということで耳打ちされたのが20万円という数字でした。
ほぼ同時に3つの料金を提示され、正直何がホントの見積もりか分からなくなってしまったのですが、私がダブルブッキングしてしまったのが悪かったので責める筋合いの話ではありません。最後がバタバタして申し訳なかったので後ほど電話にて細かく数字を聞くということで一度お引き取り願いました。
その後最終的に見積額は20万円(中1日)に落ち着きました(支払いは現金orカード)。20万円に値下げする過程で、段ボールが新品30箱+中古10箱から新品20箱+中古20箱に変わりました。
細かい数字を見るとパンダさんの方がちょっとだけ安いんですが、こちらはカード払いOKなのでポイント分を考慮するとそれほど変わらなそうです。
ただ、こちらは荷物の到着時間の幅が2時間と狭く、質問してもほぼズレないとの回答でした(パンダさんは9時間の幅があり、当日何時に着くかは分からないという感じでした)。
ちなみにパンダさん同様、見積もり外ではエアコンと洗濯機の追加工事費が発生する可能性があります。
正直パンダさんとの差を見つけるのが困難なほど金額・内容共に同レベルになりました。違う点といえば、到着時間の精度と営業担当者さんの印象位ですね(押しは強いがしつこくない感じ)。
アリさんの見積もり
アリさんも見積もりのお礼?として不織布のマスク50枚をくれました。
事前に細かく調べていませんでしたが、アリさんは山口県に拠点を持っていないそうです。なのでどうしても費用が高くなります(拠点が無いので段ボールの回収も出来ない)。
ただ、こちらもペリカンさんと同じくJR貨物を利用することでコストダウン余地があります。なのでそのプランで見積もりをしてもらいました(貨物で九州まで運んでそこからトラックで山口に戻って来るルートのようです)。
間にJR貨物を挟む分時間はかかりますが、かなり頑張ってくれました。
という訳で見積額は21万円(中2日)でした(支払いは現金orカード)。
ちなみにアリさんには他社と明確に異なる良いポイントがありました。
それはエアコンの設置工事のオプションで(よっぽどの例外的事象が発生しない限り)2万円で工事しますというものです。この点で他社さんは「追加が発生する可能性はあるけど追加料金の上限は明言できない」という姿勢なので安心できるオプションですね。
逆に洗濯機の設置については無料ですが何のオプションも無く、嵩上げしないとパイプが潰れてしまうといった場合は一切対処出来ないとのこと(必要な道具やパーツなど一切持っていないとのこと)。
追加工事へのスタンスがエアコンと洗濯機で全く違うのが面白いですね。
実質的にはここが一番安かったと思います。拠点が近い場所への引っ越しならここにしてたかな。
引っ越し業者決定
という訳で最終的には叩き合いになってしまったのですが、その結果2社(パンダさんと0123さん)が金額・内容共にほとんど同レベルの見積もりとなりました。
まぁ他社の数字を見て数字を下げてくる訳ですから同じレベルに落ち着くのは最初からある程度見えていることです。なので無理やり違い(といっても担当者の印象位しかない?)を見つけて最終的に0123さんに決めました。
最終決定金額は税込み20万円(現地でエアコン、洗濯機を設置する際に追加工事が出たらその分は追加費用)です。まぁネットで調べた相場と見比べても遜色ないレベルかと思います。
それにしても、こちらも業者に気を使い、ストレスを溜めながら連絡を取り合い、最終的に決定した理由が端的に言えば「担当者の好き嫌い」ですからね。
営業の世界って最終的にはそういうものなのかも知れませんが・・・
自分で決めたのに最後はちょっと切なくなりました・・・
スケジュール決定
ということで引っ越し業者は決まりました。決めた時点で日程は仮決めという形で引っ越し業者さんには伝えてありました。
翌日不動産屋さんに連絡し、休日などの影響で鍵の受け取りが出来ないといったことが無いかの確認をし、問題無かったので日程を最終決定しました。
具体的な日程は控えますが、オリンピックが開幕する前に埼玉を去ることになりました(実は自分でもそんな早くなるとは思っていませんでした)。
今後はその日程を元に新居の賃貸契約書が作成され、契約締結という流れになるのね。
業者選定の感想
私は個人営業の経験も、引っ越し業界にいた事も無いので内実は分かりません。ただ、他社の出してきた数字をベースに更に安い値段を提示するという商慣行は顧客としてありがたい側面がある一方、面倒くさい側面もありますね。
今回最初の段階で出てきた見積もりは4社でそれぞれ23、35、28、21万円でした。それが最終的に20万円で決着しました。
決着までの間、営業担当同士の空中戦を「申し訳ない事させてるな~」なんて思いながら眺め、最終的には頑張ってくれたにもかかわらず3社にはお断りするという神経をすり減らすイベントをこなした訳です。それで私が得た利益は1万円・・・
大金とも言えますが、ここまでさせてこちらも気を使った挙句に1万円しか下がってないとも言えます。
次の機会があれば「他者の数字を見ての空中戦は一切無しの一発勝負」で決めたいと思ったわね。
コメント
いよいよ後戻りできなくなって来ましたね。
まあ多少は生活環境の違いがあっても、どこに住んでもそう変わらないですよ。
これからバタバタ忙しいでしょうが、スムーズに進む事を願っています。
ふなむしさんコメントありがとうございます。
自分で決断したこととは言え、様々な手続きをしているときに”ホントに大丈夫かな?”という不安はちょくちょく頭をよぎりますね。
ふなむしさんが仰るように、恐らく生活そのものに何ら変わりはないんだとは思うのですが、まぁ未知のものへの恐れといった所でしょうか?
ただ、未知のものにはそれを知る楽しみ・喜びもありますし、今はそちらの方が勝っている感じです。
それにしても引っ越しはやることが多いですね~